育休中でも出来るオススメの副業6選をご紹介していきます。
育休中でも副業すること自体は問題ありませんが、いくつか注意しなければならないことがあります。
やり方を間違えると、育休手当の支給が停止してしまったり、社会保険料の免除が取り消されてしまう可能性もあります。
本記事では、どのような点に注意しなければならないのか、また、育休中でも取り組みやすい副業についても触れていきます。
ぜひ最後までご覧ください。
そもそも育休中に副業はできるのか?
育休中に副業すること自体は違法でもなく問題はありませんが、そのやり方については少し注意が必要です。本章では、その注意点について解説していきます。
ポイントは会社が認めているかどうか
まず第一に、お勤めの企業が副業・兼業を認めているかを必ず確認しましょう。
昨今、厚生労働省が策定した「モデル就業規則」において、副業・兼業について推進する方向性が提示されています。(参考:副業・兼業|厚生労働省 (mhlw.go.jp))
そのため、大手企業を中心に、副業を解禁する企業が増えてきています。
しかし、まだ副業を認めていない企業も多いのは事実です。
予期せぬトラブルに見舞われる前に、まずは、ご自身が勤める企業が副業・兼業を認めているか必ず確認しましょう。
確定申告が必要なケース
また、副業をすることでご自身で確定申告をしなければならないケースもあります。
確定申告とは、1年間の所得を計算し、納めるべき所得税をご自身で申告することです。
通常、会社員などの給与所得者の場合、会社が代わりに年末調整をして申告してくれるので確定申告は不要です。
しかし、副業で20万円以上の所得がある人は、確定申告が必要となります。
副業は違法ではありませんが、確定申告が必要にもかかわらず申請しないことは違法ですので注意してください。
確定申告したくない人は、所得を20万円以内に抑えるように調整すれば問題はありませんが、その場合でも住民税の申告は必要になりますので混同しないようにしましょう。
育休手当に影響はでないのか?
さて、育休中は育休手当が支給されているかと思います。
しかし、副業の影響で、育休手当の支給額が減少したり、最悪の場合、支給停止になってしまうこともありますので、ここでしっかりと確認していきます。
育休手当とは
正式な名称は「育児休業給付金」と言います。
これは、育休を取得された方に、休業中の収入を補償する意味合いで、雇用保険から支給される給付金で、子どもが1歳(延長要件に該当する場合は1歳2か月、1歳6カ月、または2歳)になるまで給付を受けられる公的な収入保障となっています。
(参考:厚生労働省「育児休業給付の内容と支給申請手続」)
育休手当の要件
育休手当が支給される要件のうち、留意いただきたいポイントは下記2点です。
①ひと月のうち、育休中の就業日数が10日以下であること(超える場合は80時間以内)
②育休開始時の賃金月額の8割を超える金額を受け取っていないこと
つまり、上記2点の要件に満たない場合、支給停止になってしまいます。
この条件を踏まえた上で、副業する際の注意点を説明していきます。
副業するにあたっての注意点
結論、副業の場合は先ほどお示しした「①ひと月のうち、育休中の就業日数が10日以下であること(超える場合は80時間以内)」を遵守していれば育休手当が停止することはありません。
育休中の仕事はあくまで一時的・臨時的であるということが前提にあることを念頭に置いておきましょう。
「②育休開始時の賃金月額の8割を超える金額を受け取っていないこと」については、あくまで育休を与えられている企業からの賃金になるので、副業の場合はこちらの要件は気にする必要はありません。
では、育休によって免除される社会保険料についてはどうなるのか解説していきます。
社会保険料免除への影響
育休中は社会保険料(健康保険・厚生年金保険)が免除されますが、副業して収入を得たとしても、お勤めの企業が育休の継続を認めていれば、社会保険料の免除は維持されます。
逆を言えば、副業が認められないと社会保険料免除の対象外になる可能性があるということです。
その為、先ほどお伝えした育休手当の要件は必ず守るようにしていきましょう。
育休中のオススメ副業6選
最後に、育休中でも出来るオススメの副業を紹介していきます。
育休中は、なかなか外に出て仕事をすることが難しいと思いますので、自宅で出来る副業に絞っています。ぜひ参考にしてみてください。
アンケート・ポイ活
これは、企業などが実施するアンケートに答えることで謝礼やポイントが貰える副業です。
単価としては数十円程度と決して高くありませんが、スキマ時間にサクッとできて、PCやスマートフォンさえあれば誰でも出来る手軽さが人気です。
「塵も積もれば山となる」ではないですが、毎日少しずつやっていけば結構な額になることだってありますよ!
まれに数百円などの高単価な案件もありますので、随時チェックしてみるとよいでしょう。
内職
内職とは在宅で出来る軽作業等を指します。
自宅で出来ることはもちろんですが、簡単な単純作業が多く、こなした分だけ稼げるなど、空いた時間にコツコツとこなせる方にはオススメの副業です。
ネットショップの検品作業や、ポケットティッシュへの広告封入、部品の組み立てなど種類も豊富なので、自分に合った内職を選ぶとよいでしょう。
ハンドメイド
趣味でマフラーやバック、アクセサリーなどのハンドメイド作品を作られている方にはこちらがオススメです。
ハンドメイド作品を販売できるサイトやアプリはたくさんありますので、趣味の延長として、楽しみながら収入を得ることができますよ。
せどり
せどりとは、商品を安く買って、高く売ることで収入を得られるというシンプルな副業です。
特別な知識やスキルも必要なく、PCやスマートフォンさえあれば気軽に始めることができます。
また、商品が売れれば報酬が発生するので即金性が高いことも人気のようです。
外に出て色々なお店で掘り出し物を仕入れる方もいますが、育休中であれば、ネットショップで仕入れて、違うネットショップで売るなど、外出することなく取り組むことも可能ですよ。
クラウドソーシング
これは、インターネット上で企業が不特定多数のワーカーに業務をアウトソーシングする業務形態です。
簡単にいえば、仕事を依頼したい企業と、仕事を受けたい人を結び付けることです。
クラウドソーシングの場合は、クラウドソーシングサイトに登録して案件を探すのがよいでしょう。
スキル不要の簡単な作業もあれば、WEBデザインや動画編集など経験やスキルが求められる仕事も多数あります。
募集案件は常時たくさんありますので、自分の経験やスキルを活かせる仕事がきっと見つけられますよ。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
育休中でも副業すること自体は全く問題ありませんが、就業日数や就業時間を超えてしまうと育休要件から外れてしまい、育休手当や社会保険料の免除が受けられない可能性を解説していきました。
また、育休中でも自宅で簡単に始められるオススメの副業もご紹介いたしました。
育休中は子育てが大前提ですが、空いた時間に副業をして、少しでも豊かな生活を送りたいですよね。
本記事が少しでも何かの参考になれば幸いです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。