まとまったお金が手に入ったり、貯金が貯まってきてそろそろ将来のためにリスクの低い資産運用を考えている方に多いのが、ドル円為替でのスワップポイントを目的とした投資です。
アメリカと日本の金利差による利回りを目的にした比較的リスクの低い投資だと考えられていますが、本当にリスクはないのか?
このページでは考えられるリスクをまとめてみました。ぜひ今後の投資の参考にしてみて下さい。
スワップポイントとはなにか?
為替を使った資産運用のリスクを考える前にスワップポイントとは何かをまずおさらいしておきましょう。
バッチリ理解できているというかたは先に進んでください。
・スワップとは金利のこと
スワップとは金利のことです。
日本は現在、超低金利なので銀行にお金を預けていてもほとんど増えることはありませんよね?
しかし、世界をみてみると日本よりも多く金利をもらえる国がたくさんあります。
そこで、日本円を海外のドルやユーロなどの金利が高い国へ預けることで多く金利をもらっちゃおうという投資方法です。
スワップポイント目的投資のリスク
では本題のスワップポイントを目的に投資することのリスクをまとめていきます。
ここでは一番馴染みのあるアメリカドルへの投資することを前提に解説していこうと思います。
・スワップポイントは固定ではない
スワップポイントは、外貨を購入したその時点でのスワップポイントがずっと続くものではありませんので注意が必要です。
トルコリラなどのリスクが高めで変動が大きい通貨ではなく、アメリカドルを選べば予想を大きく上回る変動のリスクは少ないと考えられますが、変動することはしっかりと認識することが必要です。
・アメリカの金利上昇はいつまでも続かない
2009年から、アメリカは日本と同じく低金利の政策を行なっていました。
しかし、2016年から利上げによる金利上昇が続いており2018年には2%を超えてきました。
しかし、アメリカの利上げも長くても2020年までと考えられているのが現状です。
すぐに低金利へと移行するとは考えにくいですが、アメリカドルに投資するのであれば利上げに関するニュースを気にするようにしましょう。
数年後に日本が利上げで金利上昇していき、アメリカドルが低金利へと移ることでマイナスのスワップポイントとなる未来もあり得ます。
何が起こるかわからないのが投資、特に為替の世界だと考えるべきでしょう。
アメリカドルに影響のある指標は?
アメリカドルの変動に大きく影響のある指標がいくつかあるので紹介していきます。
為替の変動を予測してリスク回避していきましょう。
・アメリカ雇用統計・失業率・非農業部門雇用者数
毎月第一金曜日夜の9時(日本時間)に発表されるこの指標は、1ヶ月の中でもっとも為替の変動が大きい時間帯となります。
長期的な目線で投資を行なっているかたには、さほど重要なものではないですが、短期的な目的で取引をしている投資家にとっては要注意・そしてチャンスの時間ともなっています。
他にも色々な指標の発表がありますが、せめてこの雇用統計だけでも確認するようにしましょう。