「NISAで積立投資を始めたいのだけれど、おすすめの投資信託を知りたい」
「証券会社はどこにすればいいのかわからない」
このような悩みをもつあなたは、この記事を読んでください。
この記事でわかること
- NISAの積立におすすめの投資信託厳選5本
- NISAの積立投資におすすめの証券会社
- NISAの積立投資で失敗しないために必要な基本知識
積立投資を始めることを決心したものの先に進めない方に、ファイナンシャルプランナーの筆者がアドバイスします。
NISAでの積立におすすめの投資信託はこれだ!
ファンド名 | 信託報酬(%) | 純資産総額(百万円) | |
1位 | 三菱UFJ-eMAXIS Slim米国株式 (S&P500) | 0.09372以内 | 4,454,406 |
2位 | 三菱UFJ-eMAXIS Slim全世界株式 (オール・カントリー) | 0.05775以内 | 3,303,241 |
3位 | SBI-SBI・V・S&P500 インデックスファンド | 0.0938程度 | 1,602,073 |
4位 | 楽天-楽天・全米株式 インデックスファンド(楽天VTI) | 0.162程度 | 1,500,719 |
5位 | 三菱UFJ-eMAXIS Slim先進国株式 インデックス | 0.09889以内 | 730,992 |
NISAでの積立におすすめとされる投資信託は、投資対象が米国株式または米国株式を含む全世界ファンドとなります。
その中でも信託報酬が低く資産総額がより大きい、そして株価指数に連動するインデックスファンドが選定のポイントです。
次は、NISAの積立におすすめの証券会社を紹介します!
NISAでの積立におすすめのネット証券5選
証券会社は、投資信託の取扱本数や手数料の安さ、投資初心者から上級者までの総合的な使いやすさを要件として選び抜いたこの5社がおすすめです。
では、NISAとはどのような制度なのかを見てみましょう。
NISAとは投資で得られた運用益が非課税になる制度!
NISAは少額投資非課税制度といい、投資で得られた運用益が非課税になる制度です。
通常、投資の運用益に対して20.315%の所得税が課税されますが、NISAでは非課税となります。
NISAにはつみたて投資枠と成長投資枠があり、つみたて投資枠では年間120万円、最大1,800万円まで積立ができます。
NISAのつみたて投資枠で運用できる投資商品は、金融庁が指定した投資信託225本です。
NISA口座は証券会社や銀行で開設できます。
また、1人につき1つの金融機関でのみ開設できます。
ここからは、NISAを使った上手な運用法を解説します。
NISAでの積立投資は長期にわたって継続するのがコツ
NISAでの積立投資は、最低でも15年、開始時の年齢が若ければ25年以上継続しましょう。
月1万円の積立を25年継続し、利回り5%として試算します。
(グラフ:筆者作成)
25年後、投資額合計が300万円のところ資産が成長し558万円、そのうち運用益は258万円です。
もちろんこの数字のとおりになるとは限りませんが、このようなイメージとなります。
資産は小さな値上下を繰り返しながら上昇していきます。
毎月一定額を積立てます。
値下がりの局面では口数を多く買い、値上がり局面では少ない口数を買付ける、優れた投資法です。
これを長期にわたって継続します。
また、短期間で積立をやめてしまうと運用益は少なくなりますが、長期間、積立運用を行うことで数十万~数百万円の運用益が狙えます。
しかもNISAなら非課税です。
次に、数ある投資信託の中から、どのような要素を考慮して選べばよいのかを見ていきます。
NISAの積立投資枠にふさわしい投資信託の選び方
NISAの積立投資で、投資信託を選ぶさいに考慮するべきポイントは4つあります。
①信託報酬が安い
長期にわたって、しかも大きな額を運用するなら、徴収される信託報酬が低いものを選びましょう。
②純資産総額が大きいほど安定的な運用ができる
純資産総額が大きい投資信託は、安定的な運用が期待できます。
また、将来的に信託報酬が引き下げられる可能性も持ち合わせています。
③米国株式か全世界株式
米国の株式ファンド、または米国を含む全世界株式ファンドが有力です。
全世界の株価総額のうち米国株が60%を占めており、今後も米国における経済の成長性が期待できるためです。
④インデックスファンド
インデックスファンドとは株価指数に連動した運用を行う投資信託です。
信託報酬が安く、アクティブファンドと比べて運用成績が良いという実績があります。
ここからは、証券口座の開設の仕方を解説します。
NISAをもちいた積立投資の始め方
NISAで積立投資をするなら、証券口座が必要です。
手順1 ネット証券で口座を開設する
証券口座は、自宅でパソコンを使って開設できます。
必要なものはマイナンバーカードと本人確認書類(運転免許証)だけです。
ここで同時にNISAも開設します。開設に費用はかかりません。
手順2 投資信託を買付けるための資金を入金する
ネット上で、銀行口座から証券口座に資金移動を行います。
手順3 投資信託を選び、買付をする
ネット証券のマイページで、投資信託を選択し積立買付の設定をします。
このときに、毎月積立てる金額を入力してください。
あとは何もしなくても、毎月一定額で投資信託の買付が自動で行われ、積立投資ができます。
NISAの積立投資でよくある質問
ここで、NISAの積立投資についてよく受ける質問にお答えします。
証券会社と銀行、どちらがいい?
NISAの積立投資をするなら、ネット証券がおすすめです。
ネット証券なら口座の開設や積立開始手続きがすべてネットでできます。
また、投資信託の取扱本数が多いということも、理由のひとつです。
NISAつみたて投資枠における投資信託取扱本数
楽天証券 223本
みずほ銀行 10本
また、NISAの成長投資枠も使いたい、あるいは株式投資を始めたいと考えている方は、売買手数料が安い、または無料のネット証券を選ぶのがよいでしょう。
売却するタイミングはいつ?
NISAの積立で成長した資産は、複数回に分けて売却します。
できれば高値のときに一括で売却したいと考えがちですが、高値のタイミングを判断するのは難しいのも事実です。
①ライフイベントごとに、必要な額だけ引き出す
マイホームの購入や子供の学費、子供の結婚など、ライフイベントのタイミングで必要な額だけ引き出します。
②基準価額が2倍になったとき
保有している資産が2倍になったときに、半分を売却し、残りの半分をそのまま運用します。
売却した時点で元本割れはなくなります。
これらの売却方法を参考にしながら、一度に全部売却することは避けましょう。
まとめ:NISAで積立するなら米国株式ファンドをネット証券で!
今回はNISAの積立におすすめの投資信託と、証券会社を紹介し解説しました。
投資信託の選び方についておさらいすると
- 米国株式、または米国株式を含む全世界に投資するファンド
- 株価指数に連動するインデックスファンド
- 信託報酬が安く、純資産総額が大きいもの
でしたね。
証券会社については、取扱銘柄が多く、自宅で口座の開設やファンドの買付手続きができるネット証券が推奨されます。
運用益が非課税になる制度、NISA。長期にわたって積立を継続し、あなたの資産を成長させてください。
(参考文献:投資信託完全ガイド 晋友舎)
こちらの記事もおすすめ:【投資信託】S&P500の今後の見通し投資の最適解は今後も安泰なのか?
ライター名:投資家FP 瀬木直人