マネーフォワードに家族と共有する機能はありません。
しかし、共有用アカウントを作ってお互いにログインすれば共有できます。
家計簿を共有することは、家族で目標を持って貯蓄ができるなどのメリットがあります。
「夫婦・家族皆で家計管理をしたい」「同居人と生活費の管理を共有したい」という人は多いでしょう。
この記事では、マネーフォワードを複数人で共有する方法を画像付きで解説しています。
また、共有機能がある無料家計簿アプリのおすすめも紹介しているため、日々の家計管理の参考にしてください。
マネーフォワードを家族と共有したいなら、共有用アカウントを作ろう
マネーフォワードを家族で共有したいなら、共有用アカウントを1つ作りましょう。
マネーフォワードには、共有機能がないため、家族がそれぞれの端末にマネーフォワードをダウンロードし、共有用アカウントでログインすれば皆で見ることができます。
次に、具体的に画像付きで共有する手順を解説します。
ステップ1:共有用アカウントを作る
まず始めに共有用アカウントに使うメールアドレスとパスワードを決めましょう。
家族共用のアドレスを1つ作っておくとよいでしょう。
マネーフォワードは、お使いのメールアドレスでログインするほか、GoogleアカウントまたはAppleアカウントを使ってログインすることも可能です。
すでに持っているアカウントを使うため、簡単に登録することができます。
家族で共有用アカウントを作るなら、Googleアカウントがおすすめです。
共有のGoogleアカウントがあれば、Googleフォトやドライブも一緒に使うことができるため、他のサービスも幅広く使えます。
また、2段階認証の際に何で認証するかも重要です。
他のアカウントを連携して登録する場合は、セキュリティの兼ね合いから2段階認証を求められることが多いです。
例えば、Googleアカウントの2段階認証はGmailで行うため、アカウントを共有した全員が認証できます。
一方、Appleアカウントの2段階認証は電話番号で認証します。
これでは、Appleアカウントに登録した電話番号を使っている1人だけしか認証できません。
そのため、新たにメールアドレスとパスワードを作るか、家族共有用のGoogleアカウントを作るかどちらかが選択肢となります。
次に、マネーフォワードアカウントを作る手順を画像付きで解説します。
今回は、メールアドレスで登録する方法を紹介します。
まずは、マネーフォワードをダウンロードしましょう。
(画像は筆者作成)
次に、「マネーフォワード ME をはじめる」をタップ。
(画像は筆者作成)
次に、メールアドレスを入力し、「上記に同意して登録」をタップ。
(画像は筆者作成)
入力したメールアドレスに確認コードが送信されるため、送付された確認コードをコピー&ペーストします。
入力したら「次へ」をタップ。
(画像は筆者作成)
パスワードを設定します。
パスワードを入力したら「登録を完了する」をタップ。
(画像は筆者作成)
これでマネーフォワードのアカウント登録ができました。
ステップ2:それぞれの端末にマネーフォワードをダウンロード
次に、共有したい人それぞれの端末に、マネーフォワードをダウンロードします。
ステップ3:共有用アカウントでログイン
ステップ1で作った共有用アカウントでログインしましょう。
(画像は筆者作成)
これで、マネーフォワードを共有できるようになりました。
ステップ4:口座、クレジットカードを連携
次に、共有して見たい口座やクレジットカードを連携しましょう。
ホーム画面から「口座」をタップ。
(画像は筆者作成)
「連携する」または画面右上の「+」をタップ。
(画像は筆者作成)
連携したいものをタップし、リストから連携先の金融機関を選択しましょう。
(画像は筆者作成)
その後は、連携先の金融機関のサイトに遷移するため、登録をすませばOKです。
一部だけ共有したい時の対処法
共有用アカウントを作る方法でマネーフォワードを共有すると、連携したものは全員が見ることができます。
しかし、個人的支出は見られたくないと思う人もいると思います。
全部見られると困る時の対処法を解説します。
共有したくないものは連携しない
見せたくない個人的支出があるなら、その決済に利用する口座やカードは連携せず別で管理すれば、ほかの人には見られません。
ただし、この方法では一元的に管理できないため、支出が管理しづらくなる可能性があります。
共有して使うものだけ連携する
共有の銀行口座や共有決済用のクレジットカードだけ連携することも1つの手段です。
この方法なら、共通の入金・支出しか管理しないため、個人的な支出を見られる心配はありません。
ただし、あらかじめ共有用の口座やクレジットカードを作っておく必要があります。
また、個人の収支がわかりづらかったり、別で管理することが手間だと感じたりする可能性があります。
個人用アカウントと共有用アカウントを使い分ける
個人用と共有用のアカウントを使い分ければ、マネーフォワードで別々に家族の収支と個人の収支を管理できます。
つまり、マネーフォワードのアカウントを共有用と個人用の2つ持つということです。
家族の収支も個人の収支も、どちらもマネーフォワードでしっかり管理したい方におすすめの方法です。
ただし、アカウントを切り替えるには都度ログアウトして再ログインする必要があるため、頻繁に切り替えるなら少々手間がかかる点に注意してください。
マネーフォワードを共有するときの注意点
マネーフォワードを共有するときには、アカウント情報の管理を徹底することが重要です。
1つのアカウントを共有するため、アカウントを知っている人が多いほど情報漏洩リスクが高くなります。
そのため、スマホを紛失したりIDやパスワードを使いまわさないようにするなど、各々が注意して運用しましょう。
共有機能を無料で使える家計簿アプリおすすめ3選
無料で使えて共有機能がある家計簿アプリのおすすめを3つ紹介します。
無料でも機能が充実しているものもあるため、使いやすいアプリを見つけてください。
個人用と共有用どっちもつけるなら「OshidOri」
(引用:App Store)
「OshidOri」は、家族・パートナーとの共有に特化した家計簿アプリです。
支出1件ごとに共有するか選択が可能で、自分のお金は個人画面でプライバシーも確保できることがメリットです。
共有画面と個人画面の切り替えは、1タップで可能であることも魅力。
家族の支出なのか、個人の支出なのかを簡単に振り分けられる点が良いというレビューが散見されました。
(引用:App Storeレビュー)
銀行やクレジットカードなどの金融機関と口座連携ができ、手動入力やAIによるレシートの読み込みも可能であるため、より簡単に家計管理ができるでしょう。
共有したいこと全部一括管理するなら「Shareroo」
(引用:App Store)
「Shareroo」は最大10人まで共有可能で、買い物リストやTodoリストもシェアできることが特徴です。
金融機関の口座連携ができないタイプの家計簿アプリで、口座残高ではなく誰がいくら支払ったかを管理したい人に向いています。
口コミでは、レシート自動入力が正確で優秀であること、画面がシンプルで入力が簡単であることも好評価でした。
(引用:App Storeレビュー)
しかし、「課金するボタンをいつの間にか押してしまっていた」という口コミがいくつかあったため、初回利用時は特に注意してください。
会員登録なしでシンプルに使いたいなら「家計簿まねーぼ」
(引用:App Store)
「家計簿まねーぼ」は、複数帳簿を作成でき、メモ機能や買い物リスト、Todoリストも共有できることが特徴。
会員登録不要で使えるため、手軽に始められることがメリットです。
共働き夫婦で、担当制で生活費をそれぞれが負担している人や同棲カップルなど、それぞれが何をどれだけ負担しているか把握したい人に向いています。
操作性がよくシンプルで続けやすいという口コミが散見されました。
(引用:App Storeレビュー)
銀行口座やクレジットカードの連携はできず、共有できる人数が1人であることに注意してください。
家計簿を家族で共有するメリット
家計簿を家族で共有すると家計の透明性が上がり、目的意識を持って家族全員で貯金に取り組めることがメリットです。
貯金のために1人でコツコツ節約していても周りの家族に節約意識がなければ、なかなか貯金は増えていきませんよね。
家族全員で何にどれだけ支出しているか把握することが大切です。
ここでは、家計簿を家族で共有するメリットを解説します。
家計の透明性が上がる
家計簿を1人で管理せず皆が見れるようにすれば、会計の透明性が上がり使途不明金が少なくなるメリットがあります。
家族皆で家計管理をすれば使途不明金の内訳をあぶり出しやすくなるため、貯金しやすくなるでしょう。
使途不明金とは、誰が何に使ったかわからない支出のことです。
お金が貯まらない家庭は、使途不明金があることがほとんどです。
誰が何にいくら使っているかできるだけ明確にすることが大切だと言えます。
家計が見える化し無駄遣いがなくなる
家計簿を共有し家計を見える化すると、他者に見られている感覚から自然と無駄遣いがなくなります。
例えば、自分が他の人よりもたくさん使っていたとすると、家計簿で一目でわかります。
人に見られていると使いにくいですよね。
自分の支出は他の人と比べてどうなのか振り返ることで、支出を減らす意識をもつことができるでしょう。
目標を共通認識しやすい
効率的に貯金をするためには、貯金をする目的や目標額を家族で共通認識することが大切です。
貯金は目標がある方が続けやすいため、何のために貯金をするのか明確にしましょう。
例えば、旅行やマイホームの購入など。
「〇〇に行きたい」「こんな家に住みたい」など、目標を具体的にするとよりモチベーションがアップして貯金が続けやすいでしょう。
1人で支出を切りつめても、他の家族が無駄遣いしていては、お金は貯まりません。
家族皆で協力してお金を貯める方が、早く夢を実現できます。
振り返りがしやすい
家計管理において、定期的に全体の収支の振り返りをすることが大切です。
可能なら月1回〜3ヶ月に1回は振り返ることが理想的です。
マネーフォワードなどの家計簿アプリを使えばデータをどんどん蓄積できるため、家計の振り返りに最適だと言えます。
振り返りをして、月々何にどのくらい使って生活できているのか、だいたいの額は把握しておきましょう。
どのくらい貯蓄できているか共通認識を持てる
家計簿を共有することは、月々どのくらい貯蓄できているか、現在資産がどのくらいあるのか共通認識を持つことができます。
特に貯蓄が少ない家庭に効果的です。
なぜ貯まっていないのかは、1人で分析するのではなく家族で話し合う必要があるため、家計簿を共有すればデータをもとに話し合いが可能で貯まらない原因がわかりやすくなるでしょう。
家族全員で危機感をもって貯蓄に取り組めるはずです。
まとめ:マネーフォワードは、1つのアカウント情報を共用すれば共有できる。家族で家計簿を共有して円滑に家計管理をしよう!
この記事では、マネーフォワードを家族と共有する方法と共有機能のある無料家計簿アプリのおすすめについて解説しました。
マネーフォワード自体に共有機能はありませんが、共有アカウントを共用すれば同じ家計簿を共有できます。
ただし、同じアカウントを複数人で運用するため、情報漏洩リスクが高くなることに注意が必要です。
家計簿を家族で共有することは、家計が見える化でき家計の現状を家族と共通認識が持てることが大きなメリットです。
効率的に貯金するためにも大切なことだと言えます。
まずは、マネーフォワードの共有用アカウントを作りましょう。
または、この記事でおすすめした共有機能のある家計簿アプリをダウンロードしましょう。
ライター名:FP2級・AFP保有ライターchaky