「PayPayの取引履歴って他人にバレる?知られたくない取引があるから、バレるときのケースがあれば対策したいから知りたい!」
「PayPayの取引履歴って削除できる?親にスマホが見られるようになったから、バレないか心配だ!削除できなくても、一時的に非表示にできる機能ってない?」
そんな悩みを抱えていませんか?
結論ですが、PayPayの取引履歴は本人だけが見ることができるため、他人にはバレません。
しかし直接、取引履歴が見られるなどで、他人にバレる可能性もあるといえます。
なお取引履歴は削除したり、非表示にしたりすることはできないため注意しましょう。
そこで、この記事では、PayPayの取引履歴がバレる5つのケースと、削除や非表示にできない理由を解説します。
この記事を読めば、PayPayの取引履歴が他人にバレないように対策を取れるとともに、上手にPayPayを利用することができます。ぜひ最後までお読みください。
原則としてPayPayの取引履歴は他人にバレない
結論ですが、PayPayの取引履歴は原則、本人だけが見ることができます。
他人からは見られないため、自分から見せない限りバレることはありません。
PayPayでは他人に送金する際に、電話番号やIDで相手を検索できますが、それでも取引履歴までは見ることはできないため、安心しましょう。
しかし例外として、他人にPayPayの取引履歴がバレるケースがあります。
該当するケースを次の項目で解説します。
PayPayの取引履歴がバレる5つのケース
PayPayの取引履歴がバレるケースとしては、以下の5つが挙げられます。
- 他人に直接、取引履歴が見られた
- スマホでファミリー共有をしている
- ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払いを利用した
- 捜査機関から情報開示が求められた
- 公的機関から情報開示が求められた
1つずつ解説していきます。
①:他人に直接、取引履歴が見られた
PayPayの取引履歴が他人にバレるケースとして一番多いといえるのが、直接、取引履歴が見られることです。
子供が親からスマホを見せてほしいと言われて見せたところ、PayPayの取引履歴が見られたなどのケースが考えられます。
しかし上記のようなケースを除けば、自分から他人に取引履歴を見せない限り、バレることはないといえるでしょう。
他人にバレたくない取引履歴がある場合、直接見せないようにする工夫が必要といえます。
なお、他人から自分のPayPayに送金されたとしても、相手に届くのは受け取りが完了したという通知だけになります。
その後の使い道の通知が、送金した人に届くことはないため安心しましょう。
②:スマホでファミリー共有をしている
スマホでファミリー共有に入っており、管理者が購入制限をかけている場合、PayPayを利用するとバレる可能性があります。
ファミリー共有のメンバーが購入したものは、管理者に一括請求されます。
家族にバレたくない取引をする場合、PayPayではなく現金で支払うなどの対応を取る必要があるでしょう。
またはファミリー共有を抜けてから、PayPayで支払うことをおすすめします。
ただしファミリー共有を一時的に抜けた場合、共有が解除された通知が家族に届くため、注意が必要です。(参考:ファミリー共有の使用を停止すると親に通知は行きますか | Apple)
③:ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払いを利用した
ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払いの利用料金を支払うのが、自分ではなく例えば親の場合、バレる可能性が高くなります。
PayPayのチャージなどで、ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払いを利用することもあるといえるでしょう。
例えば1,000円ほどのチャージなら、親にバレない可能性もあるかもしれません。
しかし数万円単位の高額チャージや、低額でも回数が増えるとバレる可能性が非常に高くなります。
絶対にバレたくない場合、ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払いは利用しないことをおすすめします。
④:捜査機関から情報開示が求められた
筆者は元司法警察職員(海上保安官)で、約10年、犯罪捜査に携わっていました。
犯罪捜査に関する情報開示請求も、企業や公的機関などを相手に何度もおこなってきた経験もあることから、その立場から解説します。
捜査機関からPayPayに情報開示が求められた場合、警察などに取引履歴がバレるでしょう。
考えられる状況としては、自分のPayPayアカウントが何らかの形で犯罪に関わっていた場合が挙げられます。
具体的には不正利用の被害にあった際や、自分の知らないところで犯罪に利用されたなどがあるでしょう。
PayPayも、捜査機関からの情報開示要請に対する基本方針について、以下のように公表しています。
捜査機関からの情報開示要請に対する基本方針
PayPayでは、プライバシーポリシーに基づき、お客様の個人情報およびプライバシーを厳格に保護、管理しております。
そのため、原則として、お客様の同意なく情報を開示することはありません。
ただし、捜査機関からの情報開示要請に対し、関係法令および社内の厳格な基準に基づいて、必要性および相当性があると認められる場合にのみ、必要最小限の情報を提供する場合があります。
なお、警察などの捜査機関は「刑事訴訟法(第197条2項及び第218条1項)」に基づいて情報の開示をPayPayに求めます。
PayPay側も、犯罪に関わっているという相当性や必要性があると判断したら、取引履歴の情報開示に応じる可能性が非常に高いといえるでしょう。
ただし情報開示される取引履歴は、犯罪に関わっていたと考えられる必要最小限の情報のみです。
さらに当然ですが、PayPayから捜査機関に提供された取引履歴も、犯罪捜査以外に使われることはないため、安心しましょう。
⑤:公的機関から情報開示が求められた
税務署や弁護士会などの公的機関から情報開示の請求があった場合、PayPayの取引履歴がバレる可能性が高いといえます。
想定できる状況としては、確定申告に関する情報開示などがあるでしょう。
例えば個人で物を販売し、PayPayで支払いを受け取っている場合、確定申告が必要になる可能性があります。
継続的に販売している場合、確定申告が必要な「所得」としてみなされる可能性があるためです。
確定申告ソフトを提供している「マネーフォワードクラウド確定申告」も、税務署が、PayPayを含めたキャッシュレス決済への監視を強化していると注意喚起しています。
PayPayも公的機関への情報開示について、以下のように必要があれば対応するとしています。
捜査機関以外の公的機関からの開示請求への対応について
捜査機関以外の公的機関や弁護士会からもお客様の情報の開示を求められる場合があります。
PayPayでは、開示の求めが法令上の根拠を有するものである場合に限り、情報開示の必要性・相当性を判断し、必要最小限の情報を、必要な承認手続きを経たうえで開示する場合があります。
(出典:捜査機関以外の公的機関からの開示請求への対応について)
確定申告が必要にもかかわらず、していない場合、無申告課税が課せられる可能性が高くなるでしょう。
さらに悪質と認められた場合、無申告課税に加えて、重加算税が課せられる可能性があるため、PayPayで思い当たる取引がある場合、注意が必要です。
PayPayの取引履歴は削除できない【非表示も不可】
結論ですが、PayPayの取引履歴を削除することや、非表示にすることはできません。
理由としては、金融取引の証明として記録を残す必要があるためです。
取引履歴が削除できたり、非表示にできたりすると、不正利用などの犯罪行為を隠せてしまうことになります。
また自分が不正利用などの被害に遭った際に、取引履歴は証拠として、重要な役割を果たすでしょう。
ユーザーの安全を守るために、取引履歴が削除や非表示にできない設計になっているといえます。
そのほか税法などの法律の関係で取引履歴を一定期間、保存する必要があることも挙げられます。
なおPayPayがサービスを開始したのは、2018年10月5日です。
筆者がPayPayを利用し始めたのは2020年8月ですが、2025年4月現在でも当時の取引履歴は確認できます。
加えて「取引レポート」をみると、PayPayがサービスを開始した2018年10月分から取引履歴が確認可能です。
つまり自分のPayPayアカウントを作成し、最初に取引した日の履歴から確認できることになります。
取引履歴は削除されず、残り続けると考えて、PayPayを利用することをおすすめします。
まとめ
PayPayの取引履歴は他人にバレません。
しかしながら直接、取引履歴が見られるなどで他人にバレる可能性もあります。
またPayPayの取引履歴は、金融取引の証明となります。
取引履歴を削除したり、非表示にしたりすることはできないため注意が必要です。
この記事を参考に、上手にPayPayを利用していきましょう。
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