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トルコリラ0円になったらどうなる?FXのスワップリスクと対策

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トルコリラが0円になったら、FX口座で投資する個人投資家にとっては最悪の事態です。本記事では、0円シナリオの現実性と、暴落時の強制決済やスワップポイント消滅など、実質的に通貨価値がゼロに近づくリスクに備える方法をわかりやすく解説します。2025年7月17日時点のTRY/JPY終値は3.6760円で推移しています。

過去には2023年に最安値4.7844円を記録しました。制度的には完全に0円になる可能性は極めて低いものの、FX業者の取扱停止や流動性枯渇によって実質的にゼロに近い状態が発生するリスクがあります。

目次

トルコリラ/円の今(2025年最安値3円台の背景と推移)

2025年7月17日時点で、1トルコリラ(TRY)は3.6760円前後で取引されています。過去1年(52週間)のレンジは3.5794~4.7942円です。(出典:Economies.com

この1年で3.5円台後半から4.8円台まで上下動しており、高インフレや政策金利の影響を受けています。

背景には、トルコ国内で続く高いインフレ率とそれに対応する中央銀行の金融政策があります。2025年6月時点の年率インフレ率は35.05%に達しています。(出典:Trading Economics

同月の政策金利は46%に据え置かれ、物価抑制と通貨安防止の狭間で金融政策が難しい舵取りを迫られています(出典:Trading Economics

トルコリラ0円になる要因|暴落シナリオ・ハイパーインフレ・通貨デフォルト

暴落シナリオ

2018年には、対米関係の緊張や政策の懸念を背景にトルコリラは1年間で約50%下落しました。

急激な相場変動時にはスプレッドが大幅に拡大し、FX業者が注文を停止したり、証拠金不足による強制決済を余儀なくされるケースも確認されています(出典:The Guardian

ハイパーインフレ

インフレ率が極端に高まると、通貨に対する信認が失われ、外貨流動性が急速に減少します。仮にインフレが制御不能となれば、為替市場での取引が停滞し、実質的に価値が消失に近い状態になる恐れがあります。

通貨デフォルト(取扱停止)

トルコの5年物クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)スプレッドは286.65ベーシスポイント前後で推移しており、信用リスクの高まりを示しています(出典:Investing.com

過去には、2022年3月にロシアルーブル/円で政府の外為規制に伴い事実上の取扱停止が行われ、多くの投資家が強制決済に巻き込まれました。(出典:Reuters

FX強制決済とロスカット発動の仕組み

FX取引では、口座の「証拠金維持率」が一定水準を下回るとロスカット(強制決済)が発動します。証拠金維持率は「有効証拠金額÷必要証拠金×100」で計算され、50%を下回ると即時に全ポジションが決済されるのが一般的です。(出典:SBI FXトレード

急激なTRY/JPY下落時には数十秒以内に発動する場合があり、想定以上の損失が確定するリスクがあります。

価値ゼロに近づく時の影響

スワップポイントがゼロ/マイナスに

スワップポイントは金利差に応じて日々調整されますが、急激な金利差縮小や逆転時には受け取り額がゼロに低下し、逆に支払いが発生することもあります。(出典:Investopedia

乱高下時にはFX業者がスワップ付与を一時停止する場合もあります。

FXポジションの実質価値

急落局面でロスカットが発動すると、含み損が即時に確定し口座残高がほぼゼロになります。未約定注文も取消されるため、実質的に全資産が失われるリスクがあります。

外貨建て債券・預金残高の減価

外貨建て債券やリラ建て預金は、満期時や換金時に円換算した価値が受け取れます。TRY/JPYが極端に下落すると円換算価値が大きく目減りし、場合によってはほとんど価値を維持できなくなります。

トルコリラ0円の被害を抑える対策

  • 逆指値注文(ストップロス)を必ず設定し、急激な下落に備える
  • トルコリラ以外の通貨にも資金を分散し、卵を一つのカゴに盛らない
  • 為替先物やオプション取引でヘッジし、極端な変動リスクを軽減する
  • 損失許容額をあらかじめ決め、ポジションサイズを適切に管理する
  • トルコ中銀声明や経済指標の発表予定を定期的に確認し、早期兆候を捉える

トルコリラ0円に対するよくある質問(FAQ)

Q1: トルコリラが0円になったらスワップポイントは?

急激な通貨不安時には、まず受け取りスワップがゼロに低下し、その後金利差が逆転すると支払い義務が発生する場合があります。業者によってはスワップ付与を停止するケースもあります。

Q2: TRY/JPYの最安値はどこまで?

歴史上、2023年に1TRY=4.7844円を記録した例が最安値です。流動性枯渇時には一時的にさらにレートが飛ぶ可能性もありますが、制度的に0円に到達する可能性は極めて低いと考えられます(出典:Exchange-Rates.org

Q3: ロスカットは何円で発動する?

一般的なFX業者では証拠金維持率50%未満でロスカットが発動します。TRY/JPYが保有レートから50%程度下落すると、強制決済されるイメージです(出典:SBI FXトレード

まとめ

トルコリラが「0円」になる可能性は制度的にほぼありませんが、暴落や取扱停止、強制決済によって実質的に価値がゼロに近い状態が発生するリスクは存在します。

スワップ消滅やスプレッド拡大にも備え、逆指値や分散投資、ヘッジ取引などの対策を組み合わせてリスク管理を徹底することが重要です。

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