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ブルーカラーは日本でどう影響する?生活費と収入が上がりそうな職業・資格まで解説

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海外では近年、ブルーカラー(現場の技能職)に注目が集まるニュースや解説が増えています。AIの普及でホワイトカラー業務の再編が進む一方、配管・電気・建設・物流などの現場仕事は代替しにくいという見方があり、技能人材不足が政策課題として扱われる場面も増えています。[1][2]
ただし、海外の論調をそのまま日本に持ち込んで、ブルーカラーは確実に儲かると結論づけるのは危険です。物価、取引慣行、雇用の流動性が違えば、賃金の上がり方も稼ぎ方も変わります。

一方で、日本の一般人にとって無関係かと言うと、私は関係があると考えます。理由は単純で、ブルーカラー不足は給与の話だけではなく、配送料・修繕費・介護の受けやすさなど、生活費と暮らしの回り方に影響しやすいからです。日本でも人手不足が長期化しやすいという整理が示されています。[3]

目次

ブルーカラー再評価は日本にそのまま当てはまるのか

結論から言うと、日本でもブルーカラーの重要性は増しています。ただし、海外の成功談を見て、ブルーカラーなら確実に高収入になると短絡するのはおすすめしません。海外記事で語られる稼ぎ方は、賃金上昇だけでなく自営化・事業拡大などが混ざりやすく、物価上昇局面だと賃上げが大きく見えやすいからです。

とはいえ、日本の一般人に関係があるのも事実です。厚生労働省は、2010年代以降の人手不足が長期かつ粘着的であること、また広い範囲の産業・職業で人手不足が生じていることを整理しています。[3]
生活者目線では、給与より先に、生活コストや生活条件の変化として効いてくる可能性が高いと見ています。

ブルーカラーの価値が上がるとは何が起きることか

本記事で言うブルーカラーは、現場での技能・経験が必要で代替が効きにくい仕事(建設設備、物流、介護、製造の保全など)を含みます。価値が上がるという表現は、主に次の2つで現れやすいです。

まず前提として、ここで言う価値は、単に給料が上がるという話に限りません。生活者にとっては、コストや条件の変化として先に現れることが多いからです。

  • 生活コストに波及する
  • 収入機会が生まれる

ただし、求人が多いことと賃金が大きく上がることは別です。賃金は価格転嫁のしやすさ、責任の重さ、役割設計で出方が変わります。人手不足の背景を理解するには、構造要因を整理した分析も参考になります。[2]

ブルーカラー不足が日本の生活費に与える影響

ブルーカラー不足と物流

物流は、いま生活コストに直結する論点として注目されています。背景にあるのが、トラックドライバーの時間外労働の上限規制(年960時間)です。[4] 

供給側の制約が強まる局面では、運べる量・運べる時間に限界が出やすく、結果として便利さや価格にしわ寄せが起きやすくなります。

家計への効き方は、送料の上下だけではありません。影響は主に次の3つで出やすいと考えます(地域・事業者・サービス形態で差は出ます)。

影響の出方具体的に起きやすいこと
配送条件が変わりやすい無料配送の条件が厳しくなる、時間指定が難しくなる、受取方法が置き配中心に寄るなど、同じ買い物でも条件が変わる形で効きやすくなります。
納期のブレが増えやすい繁忙期や天候・交通などの外乱が重なると、遅延や時間帯のブレが出やすくなります。急ぎや細かい時間指定はコストに転嫁されやすい領域です。
最終的に商品価格に溶け込みやすい運賃や付帯コストが明示の送料ではなく商品価格や手数料として吸収されると、気づきにくい形の値上げとして影響が出ます。

対策は難しく考えすぎない方が続きます。生活の摩擦を減らす行動に落とすことが重要です。

物流の家計対策は、やることを絞った方が効果が出ます。ポイントは、配送のムダと割増を避けることです。

  • 再配達を減らす
  • 配送回数を減らす
  • 速さに課金する前提で意思決定する

この3つを徹底するだけで、生活のコストと手間の両方が減りやすくなります。

ブルーカラー不足と住まい

住まいの修繕やリフォームは、材料費だけでなく人が動くコスト(工賃)の比率が高い分野です。ここで起きている変化は、現場人材の確保が難しい状態が続き、工事コストや工程に影響が出やすいことです。

根拠として、国土交通省は公共工事の積算に用いる公共工事設計労務単価について、全国全職種単純平均で前年度比6.0%引き上げ、13年連続の上昇と公表しています。[5] 公共工事の指標ですが、現場人件費が上昇基調にあることを示す材料になります。
家計の現場で効いてくるのは、単価そのものよりも、急ぎ案件の割高化や工期の読みづらさです。

住まいの対策は値切りより段取りです。突発工事と割増を避ける発想が効きます。

  • 小さな不具合を放置しない
  • 相見積は条件を揃える
  • 繁忙期を避ける
  • 点検を先に入れる

この動きができるだけで、費用と時間のブレを小さくしやすくなります。

ブルーカラー不足と介護

介護は、人がいないと回らない領域です。したがってブルーカラー(現場職)の不足は、サービスの供給量、受け入れのしやすさ、家族の負担に直結します。

日本では介護人材確保のため、事業所の収入に加算する処遇改善加算などの仕組みが制度として整備され、継続的に運用されています。[6]
40〜50代にとって介護は、投資のような利回りより、情報を持っていることで意思決定が速くなることが生活の質に直結します。制度の入口(要介護認定から利用までの流れ)だけでも先に押さえておくと、いざという時の判断が変わります。

介護は、緊急時に調べるほど損をしやすい領域です。先回りで入口を押さえます。

  • 制度の入口を押さえる
  • 家族の時間コストを織り込む
  • 相談先を先に把握する

準備しておくことで、いざという時の選択肢が広がりやすくなります。

ブルーカラーで収入アップにつながる資格

資格は取れば上がるものではありませんが、ブルーカラーでは「できる作業が増える」「任される範囲が広がる」ことが、そのまま仕事選びの幅につながります。

ここでは、ブルーカラーに詳しくない人でもイメージできるように、資格ごとに特徴と仕事例を一覧にします。

領域資格名(例)特徴・できること就きやすい仕事例
物流準中型免許 / 中型免許配送で使うトラックを運転できる範囲が広がる配送ドライバー、ルート配送、宅配、引越し
物流大型免許 / けん引免許大型車・トレーラーなど、より大きい車両を扱える長距離ドライバー、幹線輸送、トレーラー運転
物流運行管理者(貨物)ドライバーの運行計画、安全管理、配車の調整に関われる配車担当、運行管理、物流センターの管理側
物流・倉庫フォークリフト運転技能講習荷物を運ぶ・積む・降ろす作業ができる倉庫作業、物流センター、工場内物流
建設・設備第二種電気工事士コンセントや照明など、電気設備の工事に関われる電気工事、設備工事、ビルメンテナンス補助
建設・設備第一種電気工事士より大きい現場・設備の電気工事に関わる範囲が広がる電気工事(大規模)、工場・ビル設備の電気担当
建設・設備2級電気工事施工管理技士工事の段取り、工程、安全、品質の管理側に寄れる施工管理(電気)、現場監督補佐、工程管理
建設・設備2級管工事施工管理技士空調・給排水など、設備工事の管理側に寄れる施工管理(設備)、現場監督補佐、設備の工程管理
建設・現場汎用高所作業車運転技能講習高い場所での作業や機材操作に対応できる電気・通信工事、看板・外装、設備点検
介護介護職員初任者研修介護職として働くための基本を身につける入口資格介護スタッフ(施設/訪問)、生活支援
介護介護福祉士実務者研修より実務に近い知識・技術が身につく介護スタッフ、サービス提供責任者の土台
介護介護福祉士国家資格。介護の中核人材として任されやすい介護リーダー、主任、教育担当など
製造・保全玉掛け技能講習クレーンで吊る荷物を安全に扱う作業に関われる工場、建設現場、搬入・据付作業
製造・保全小型移動式クレーン運転技能講習小型クレーンの操作に関われる設備据付、工場内の搬送、建設補助
製造・保全ガス溶接技能講習金属を切る・つなぐ作業に関われる製造、配管、保全、設備修理
製造・保全アーク溶接特別教育溶接作業の基本に対応しやすくなる製造、鉄骨、修理・保全
製造・設備危険物取扱者 乙種4類ガソリン・灯油など、危険物を扱う現場で働きやすい工場、倉庫、施設管理、燃料関連の現場

物流は制度変更で需給が締まりやすい一方、中長期では自動運転・省人化の取り組みも進んでいます。[7] 

だからこそ、運転だけに固定せず、運行・安全・配車など管理や段取りに近い役割へ寄せる資格設計(例:運行管理者)を優先するのが堅いと考えています。

ブルーカラーで収入が上がりそうな職業の見分け方

資格一覧を見てイメージが湧いたら、次は「その仕事が長期的に強いか」を判断します。私は、ブルーカラーは確実に儲かるという考え方はおすすめしません。求人が多いことと賃金が大きく上がることは別で、賃金は需給だけでなく価格転嫁・責任・役割設計で決まる部分が大きいからです。

40〜50代が安全運転で選ぶなら、基準を先に決める方が事故りにくいです。

  • 人手不足が構造的
  • 技能の習得に時間がかかる
  • 許認可・安全・責任が絡む
  • 上流工程へ寄せられる

重要なのは、職種名を当てに行くことではなく、自分の役割を上げることです。短期的には人手不足で得する局面があっても、中長期では省人化の波が来ます。物流では自動運転トラックの社会実装を目指す実証が進んでいます。[7]

自動運転がすぐに全面普及するとは限りませんが、業務の中身が変わる可能性は高いので、作業に固定されず、管理・段取り・安全・顧客対応など上流へ寄せ続けることが現実解になりやすいと考えます。

まとめ:ブルーカラーの再評価は目先の利益だけでなく長い目で自分の生活を見直すきっかけにしよう

海外ではブルーカラー再評価に関するニュースが増えていますが、ブルーカラーなら確実に儲かるという短絡はおすすめしません。求人増と賃金上昇は必ずしも日本でも同じとは限らず、海外の成功談は物価などの影響があった上で語られやすいからです。

一方で、日本の一般人にとって関係があるのも事実です。物流、住まい、介護のような領域で、現場人材不足は生活費や生活条件に効きやすい。だから40〜50代の戦略は、家計は生活防衛の行動を先に打つ。キャリアは資格を入口に、作業に固定せず上流へ寄せる。省人化も織り込み、学び続ける。これが安全運転だと考えています。

ブルーカラーの資格を取ればすぐに稼げそうだからとすぐに飛びつくのではなく、今後の自分のキャリアや人生の過ごし方、楽しみ方を見直した上で、その道が最適だと判断してから行動することをおすすめします。

参考文献

[1] Reuters: Fearing AI job losses, some young workers in Britain shift towards skilled trades
https://www.reuters.com/business/world-at-work/fearing-ai-job-losses-some-young-workers-britain-shift-towards-skilled-trades-2025-12-02/

[2] OECD Economic Outlook 2024 Issue 2: Understanding labour shortages: the structural forces at play
https://www.oecd.org/en/publications/oecd-economic-outlook-volume-2024-issue-2_d8814e8b-en/full-report/understanding-labour-shortages-the-structural-forces-at-play_321e116a.html

[3] 厚生労働省: 令和6年版 労働経済の分析 -人手不足への対応-
https://www.mhlw.go.jp/stf/wp/hakusyo/roudou/24/index.html

[4] 国土交通省(資料PDF): 物流の2024年問題について
https://www.mlit.go.jp/policy/shingikai/content/001620626.pdf

[5] 国土交通省: 令和7年3月から適用する公共工事設計労務単価について
https://www.mlit.go.jp/report/press/tochi_fudousan_kensetsugyo14_hh_000001_00261.html

[6] 厚生労働省: 介護職員の処遇改善
https://www.mhlw.go.jp/shogu-kaizen/index.html

[7] 国土交通省: 新東名高速道路における自動運転トラックの実証実験を開始
https://www.mlit.go.jp/report/press/road01_hh_001884.html

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