「死亡保険を見直したいけど、保険料は少しでも安いほうがいいな。」
「定期保険や終身保険はよく聞くけど、収入保障保険って聞き馴染みがない。やめたほうがいいのかな?」
このような悩みを解決します。
この記事を書いている私は、5年前に収入保障保険に加入しました。
月1,000円台という割安な保険料に満足しています。
この記事では私の経験を活かして、以下について解説します。
・収入保障保険のメリット
・収入保障保険のデメリット
・収入保障保険がおすすめできる人
後悔のない保険選びに繋がるので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
収入保障保険の特徴:保険期間の経過とともに保険金額が下がる
万が一に備える保険である死亡保険には主に以下の4つがあります。
- 定期保険
- 終身保険
- 養老保険
- 収入保障保険
収入保障保険の大きな特徴は、保険期間の経過とともに保険金総額が下がっていく点です。
例えば、保険金額が以下のような契約であったとします。
- 毎月10万円受け取れる
- 被保険者が65歳になっていた時点まで受け取れる
このとき、
- 40歳の時点で亡くなる・・・毎月10万円を25年間受け取れる(総額3,000万円)
- 60歳の時点で亡くなる・・・毎月10万円を5年間受け取れる(総額600万円)
このように、保険期間が経過するほど保険金額の総額が小さくなります。
遺された家族が生きていくために必要なお金の総額は年々減っていくため、収入保障保険は合理的な保険といえます。
収入保障保険の3つのメリット
私は5年前に収入保障保険に加入しました。特に以下のメリットがあると感じています。
- 保険料が割安
- 受け取り方法を選べる
- 見直しの頻度が少ない
1. 保険料が割安
保険金総額が保険期間の経過とともに小さくなっていくため、同じ掛け捨て保険である定期保険と比べて保険料が割安です。
例として、私が加入しているアクサダイレクト生命の収入保障保険と定期保険で保険料を比較します。
同様の条件で比較すると、収入保障保険の保険料は定期保険の半分以下となります。
収入保障保険 | 定期保険 | |
条件 | ・30歳男性・60歳満了・年金月額:5万円 (一括受取での最高額:1,647万円) | ・30歳男性・60歳満了・基本保障:1,600万円 |
月額保険料 | 1,350円 | 3,178円 |
保険金額が同じなら、保険料は少しでも安い方が家計にとってありがたいですよね。
私も保険料は月額1,600円程度です。万が一に対する安心感をこの金額で買えるのは、とても魅力的だと感じています。
2. 受け取り方法を選べる
保険金の受取方法を年金形式と一括受取形式から選べます。
年金形式とは、保険金を毎月受け取る方法です。
例えば以下の契約では、60歳になるはずだった月まで毎月5万円を受け取れます。
- 60歳満了
- 年金月額:5万円
また、他の死亡保険と同様に保険金を一括で受け取ることもできます。
年金形式と一括受取方式それぞれのメリット・デメリットは次の通りです。
年金形式 | 一括受取形式 | |
メリット | 無駄遣いを減らせる | 大学の入学費用など大きな支払いに充てやすい資産運用により年金形式での総額より増やせる可能性がある |
デメリット | 大学の入学費用など大きな支払いに充てられない | 保険総額が年金形式より小さい無駄遣いしてしまう可能性がある |
私は資産運用もしているため、もし妻が亡くなった場合は一括受け取りを選択しようと考えています。
一方で妻はお金のやりくりに苦手意識があるため、私が死亡した場合は、生活費としてやりくりしやすいよう年金形式で受け取ってもらう予定です。
長期間掛ける保険のため、将来の状況がわからない中で受け取り方法に選択肢があるのは大きなメリットだと感じています。
3. 見直しの頻度が少ない
同じ掛け捨て保険である定期保険は、10年や20年など保険期間が満期を迎える度に必要な保障を見直し、保険を更新しなければなりません。
一方で収入保障保険は、保険期間の経過とともに受け取る保険金の総額が減っていく特徴があることから、見直しはほとんど要りません。
一度加入すれば見直しの手間がほとんどないのはありがたいですね。
ただし次のケースでは、必要な保険金額が大きく変わるため見直しをおすすめします。
- 子どもが生まれたとき
- 住宅を購入したとき
- 働き方が大きく変わったとき(フルタイム勤務から専業主婦など)
私も加入してからの5年間で上記3つのケース全てを経験しましたが、いずれも必要な保険金額を再計算し、契約の変更を行っています。
収入保障保険の3つのデメリット
収入保障保険のデメリットは次の通りです。
- 必要な保険金額の見積もりが難しい
- 解約返戻金がない
- 一生涯の保障ではない
1. 必要な保険金額の見積もりが難しい
見直しの頻度が少ない点がメリットである一方で、必要な保険金額の見積もりが難しいというデメリットがあります。
収入保障保険の保険期間は30年など長期間のため、次のように多くのライフイベントを想定しなければなりません。
- 収入の変化(昇進、転職、退職、etc.)
- 生活費の変化(物価の高騰、趣味嗜好の変化、etc.)
- 子どもの進学(一人暮らし、私立への進学、大学院への進学、etc.)
保険金の受け取りが始まった後にこれらのイベントが起きた場合、保険金が不足してしまう事態にもなりかねません。
保険金額を見積もる際は、あらゆるイベントを想定しておくとよいでしょう。
2. 解約返戻金や満期保険金がない
収入保障保険や定期保険といった掛け捨て保険は、満期になる前に解約しても戻ってくるお金がないことが一般的です。
また、満期で貰える保険金もありません。
3. 一生涯の保障ではない
終身保険とは異なり、満期を迎えたあとに被保険者が亡くなっても受け取れるお金はありません。
配偶者の老後資金などは、貯蓄や資産運用で別途準備しておく必要があるでしょう。
私はつみたてNISAなどを活用し老後資金を準備しています。
収入保障保険は子どもがまだ小さい人におすすめ
子どもがまだ小さく、独立するまでに20年前後と長い家庭に収入保障保険はおすすめです。
子どもが独立するまでは学費や生活費の負担が大きく、配偶者の収入や遺族年金だけでは不足する場合があるでしょう。
保険料が割安であり、生活費の補填として年金形式で保険金を受け取れる収入保障保険は適しているといえます。
まとめ
収入保障保険のメリットとデメリットを解説しました。
メリット
- 保険料が割安
- 受け取り方法を選べる
- 見直しの頻度が少ない
デメリット
- 必要な保険金額の見積もりが難しい
- 解約返戻金がない
- 一生涯の保障ではない
また、収入保障保険は子どもがまだ小さい家庭におすすめです。
できるだけ保険料を抑えながら、本当に必要な保険に加入したいですね。
ライター名:熊沢タイキ