リボ払いという言葉を知っていますか?
分割払いみたいなものだと思っている人がほとんどでしょう
では次の質問です。
実際にリボ払いを利用したことがありますか?
この質問に関してはほとんどの人がNOと答えると私は思っています。
思っているというより願っている、のほうが近いかもしれません。
私は数年前にリボ払いを利用したことがあります。
今は完済しましたが、返済している間は本当にきつかったです。
リボ払いを利用して完済した今だからこそ、感じることが多くあります。
私が完済した体験談をもとにリボ払いの恐ろしさをお伝えしたいと思います。
もしリボ払いを利用しようと考えている人がいたら、絶対にこの体験談を読んでください。
イメージだけで利用してしまうと後悔します。
実態を知ったうえで、本当に利用するべきかどうかをもう一度考えましょう。
リボ払いってどんなもの?
まずはリボ払いについて簡単に説明します。
リボ払いとは、毎月ほぼ一定の金額を支払う方法です。
分割払いと違う点は、使った金額に関係なく設定した金額で支払いを行います。
そのため、月々の負担を軽減できることが分割払いとの違いです。
10万円の買い物をしてリボ払いにしようが、100万円の買い物をしてリボ払いにしようが月々の負担額はほぼ同じです。
しかし、手数料が全く違います。
たとえば、10万円の買い物をしてリボ払いにしたときには、手数料は全部で7,948円かかります。
しかし、100万円の買い物でリボ払いにすると、手数料は全部で54万438円もかかってしまうのです。
これがリボ払いの恐ろしさです。
少し大げさな比較かもしれませんが、意外とそんなこともないと私は感じています。
一度リボ払いを使うと抵抗がなくなり、あれもこれもリボ払いにしてしまおうとなる人は多くいると思います。
私もその一人でした。
私がリボ払いに手を出した原因
ここからは私の体験談をお伝えさせて下さい。
まず、私が初めてリボ払いを使ったものは情報商材です。
大学卒業後は一般企業に就職しましたが、社会人2年目の頃から起業をしたいと考えるようになりました。
起業するために、様々な方法を試みました。
・セミナー参加
・自己啓発本を読む
・フリーランスの方や社長と1対1でお話させて頂く
・コミュニティに参加する
などなど…
コミュニティとは、分かりやすく言うとオンラインサロンに近いものです。
私が入っていたコミュニティでは、コミュニティ内でのセミナーや交流会が行われていました。
しかし、1年ほど行動を続けても結果は全く出ませんでした。
ここで起業を諦めていたらリボ払いとは無縁の生活を送っていたと思います。
しかし、諦めきれずに次はマンツーマンでのコンサルティングを受けることにしました。
毎日対面もしくは電話でコンサルティングを受けることができるというサービスでした。
その金額が月額5万円。
当時の私にとって月額5万円というのは大金でしたが、コンサルティングに魅力を感じたため自己投資と思い契約しました。
何かしらの方法で副収入を得始めていたら良かったのですが、知識をインプットするだけで結果には結びつかず。
その状態でコミュニティにもコンサルティングにも毎月支払いを続けていると徐々に金銭的な体力がなくなっていきました。
そろそろ手を引こうかと考えたときにコンサルタントにそれとなく相談したところ、分割にしてでも続けて、稼げるようになればいいと言われました。
その言葉を信用した私はリボ払いに手を出し始めます。
決してこのコンサルタントのせいだと言っているわけではありません。
結局は結果が出せなかったのは自分のせいですし、コンサルタントを信じて選択したのは自分自身ですから。
最初はリボ払いって本当に救世主みたいだなと思っていましたが、割と早い段階でカードの限度額に達してしまいました。
その時点でこれはダメだと思っていればそこまで痛手にはならなかったと思います。
しかし、私は
「別のカードでリボ払いすれば延命できる。」
と思ってしまいました。
3枚目のカードが限度額に達したとき、さすがにやばい状況だと気づきました。
コミュニティの運営者にもコンサルタントにも金銭的に限界だと告げて退会しました。
そこから少しでも早く支払いを終えるために働き詰めの生活が始まりました。
リボ払いを完済するために私がしたこと
リボ払いの使用額は100万円を超えていました。
繰り上げ返済をするために
・支出を減らす
・収入を増やす
を徹底的に行いました。
たまたま彼女の住んでいた家が広めの部屋だったので転がり込むという荒業で家賃の負担を半分以下にして、携帯も格安SIMに変えて少しでも支出を減らしました。
友人と飲みに行くことも好きでよく行っていましたが、もちろん全て断るように。
結婚式に呼ばれたときのご祝儀を支払うのがきつかったのが私の中ですごく印象に残っています。
友人の結婚という一大イベントを素直に喜べない自分が凄く嫌でした。
収入の面は起業して大きく稼ぐということは諦めて、とにかく労働をしました。
当時は会社員も辞めてフリーター状態だったので、
6時~15時 アルバイト
17時~22時 ウーバーイーツの配達
それに加えて、週に2〜3回ほどは夜勤も入っていたので心身ともボロボロです。
予定通りに支払っていくと完済までに3年近くかかる予定でしたが、とにかく労働をすることで約1年半で完済することができました。
ここまで労働に労働を重ねた経験はいつか人生に活かされるかもと思っていますが、もう二度とこんなに働きたくはありません。
最後に
リボ払いは一見便利なサービスのように見えますが、使い方を間違えると本当に恐ろしいサービスになってしまいます。
私は身をもってリボ払いの恐ろしさを痛感しました。
CMなどで「ご利用は計画的に」というフレーズをよく聞くでしょう。
過去に戻れるとするならば、「情報商材に高額を支払っても稼げるようになれば問題ない!」と考えてしまっていた自分にこのフレーズを唱え続けたいものです。
そんな考え、全く計画的じゃありませんから。
今、リボ払いを使用するか迷っている人は本当にもう一度よく考えてください。
本当に計画的に返済できるプランがありますか?
人間は楽な方に流されてしまう生き物です。
一度甘い蜜を吸ってしまえば、元に戻るのにかなりの労力を使うことになります。
私の体験談で1人でもリボ払いの返済地獄を見ずに済むような人がいてもらえれば嬉しいです。
ライター名:なおちゃん