現在、「会社員としての将来に不安がある」「いまの仕事にやりがいを感じない」などの理由で、脱サラを考えられる方が多いのではないでしょうか。
今回は、そんな脱サラをお考えの方が、一度は「やってみよう!」と思ったことのあるコンビニのフランチャイズ経営について解説いたします。
まずは体験談をご覧いただいてそのメリット、デメリット、経営の流れや必要な手続き、お金、資格等、これからコンビニをフランチャイズ経営しようと思っている方が気になる情報を満載していますので最後までご覧ください。
合わせて読む:
体験談:コンビニのフランチャイズ経営の体験談
ローソンオーナー
自閉症の息子の将来を考え、一般企業での難しさを感じた私は、独立を考えました。
『ローソンストア100』で働き、社員独立制度を使い、低資金で独立することを決意。
家族で助け合いながら仕事をする喜びも感じています。
本部のサポートが手厚く、スーパーバイザーからの助言も大きな助けになりました。
責任感と収益の不安定さを抱えながらも、自分の目標を追求する強さが必要だと感じています。
そして、従業員やお客様への気配りが成功のカギだと考えることがきっかけで、将来的に店舗を増やし、本部との協力を深めながら夢を追いたいと思っています。
セブンイレブンオーナー
私は外食チェーン店で役職を持っていて、フランチャイズ店のオーナーになる夢をずっと追い求めていました。
しかし、同僚が辞めていく中で、セブン-イレブンのオーナーになる人が増えていくのを見て、自分の将来を考え直しました。
そこで定年後の収入を維持するため、セブン-イレブンの安定性に惹かれ、独立を決意しました。
妻も一緒に働き、安定した収入や自由な時間を得られて満足しています。
私達はセブン-イレブンは手堅く成功し、多くの新しいことに挑戦したいと考えています。
時間の融通が利き、将来的に旅行なども楽しめるようになったことがとても喜ばしいです。
ファミリーマートオーナー
私は、スーパーやバイヤーとしての経験を経て、結婚後は専業主婦として過ごしていました。
しかし、生まれつき積極的な性格で、何かを始めたいという気持ちが強い私は、週3日だけファミリーマートでアルバイトを始めました。
そこでの頑張りが認められ、独立を勧められたことがきっかけになり、オーナーになってみようと思いました。
最初は不安もありましたが、お客様やスタッフの視点を大切にし、自分なりの店舗運営を行っています。
オーナーとしての楽しみの一つは、自由な発注です。
特に週末には観光客が増えるため、需要が増す商品を積極的に仕入れています。
その結果、驚くほどの発注量になることも。
それでも工夫して売り切ることを楽しんでおり、自分の裁量で判断できることが嬉しいと語っています。
また、ファミリーマートの企業イベントやキャンペーンにも積極的に参加し、上位成績を目指しています。
その姿勢は店舗スタッフにも影響を与え、一緒に目標に向かって頑張っています。
さらに、新しい店舗の開業も考えており、家族との約束を守りながら、時間の使い方にも工夫を凝らしています。
私の意気込みは、家族とのバランスを保ちながらも、より良いお店を作り上げることに向かっています。
コンビニのフランチャイズメリット
コンビニフランチャイズの大きな利点はブランド力と知名度です。
本部の広告活動により集客が期待でき、開店後も客が訪れやすい環境が整います。
さらに、フランチャイズパッケージが整っており未経験者でも始めやすい点も特筆されます。
24時間営業で、夫婦や親子で経営する条件を求めるコンビニもあります。
そのメリットとして、流行に左右されず安定した経営ができ、必需品を扱うため長期的な展開が可能です。
また、市場の成長に合わせて進化し、高齢者向けサービスの充実なども行いやすい点も挙げられます。
店舗展開も可能であり、複数店舗経営は経営者の大きな夢となります。
その際には、店長や人材育成が成功に欠かせない役割を果たします。
コンビニのフランチャイズデメリット
コンビニ経営にはいくつかの課題があります。
まず、人材確保が難しく、従業員がすぐに辞めたり集まらなかったりしても経営を続けなければなりません。
そのため、オーナーや家族は必要な場合に備え、いつでも稼働できるようにする必要があります。
次に、契約期間が長く、商売が軌道に乗るまで2~3年かかるため、1年程度で辞めることは得策ではありません。
さらに、ブランド力も変動する可能性があります。
フランチャイズ本部の経営方針やサポート体制を見極めることが重要です。
つまり、コンビニ経営のデメリットは競争の激しさや周囲への出店、売り上げの不安定さなどが挙げられます。
コンビニのフランチャイズ経営の流れ
コンビニのフランチャイズ経営にはフランチャイズ加盟手続きが必要です。
フランチャイズ経営についての流れを説明します。
コンビニ経営でのフランチャイズは、本部から商標や経営ノウハウを提供し、加盟店は対価を支払うシステムです。
未経験者でも開業しやすいため、加盟を検討しやすいです。
流れとしては以下の5つです。
FC本部の経営方針:
コンビニのイメージと経営方針が一致するか注意が必要です。
ブランドだけでなく、方針も合わせて選択するべきです。
加盟条件:
人数や制約、特典について把握する必要があります。
条件を確認せず契約するとトラブルの原因になりかねません。
契約期間:
大手フランチャイズ本部では契約期間が異なります。
投資回収や利益確保のため、契約期間も考慮する必要があります。
ロイヤリティ:
支払額や計算方法はフランチャイズ本部によって異なります。
土地・建物提供の有無で支払額も変わるため、慎重に計算することが重要です。
サポート内容:
フランチャイズ本部ごとにサポートの内容が異なります。
担当者のサポートや研修制度の充実度を確認し、適切な本部を選ぶことが重要です。
この5つのポイントを確認し、コンビニのフランチャイズ経営の流れを理解し、自身のビジョンや事業計画に合ったフランチャイズを選ぶことが成功への近道となります。
コンビニ開業に必要な手続き
コンビニの開業手続きには、加盟金、保証金、資格取得費、ロイヤリティの4つの初期費用を支払う手続きが必要です。
加盟金はブランド使用料で、支払うことで本部の看板を背負い店舗を運営できるようになります。
保証金は商品仕入れやロイヤリティの担保で、加盟金に含まれることもあります。
資格取得費は経営に必要な資格を取得するための費用で、種類や費用は後で詳しく説明されます。
最後に、ロイヤリティは契約内容で金額が異なるため、注意が必要です。
それでは、フランチャイズ本部大手3社の加盟金の一例を紹介します。
【セブンイレブン】 | 加盟金315万円 |
【ローソン】 | 加盟金100万円 |
【ファミリーマート】 | 加盟金 150万円 |
初期費用のほかに開業資金として必要となるお金
コンビニを開業するには、初期費用だけでなく、生活費や引っ越し費用も必要です。
土地や建物を所有していない場合、生活費や引っ越し費用が開業資金に含まれます。
一方、自己所有の土地や建物で開業する場合は、内装工事費が追加で必要です。
これらの金額は事例ごとに異なるため、開業を検討する際には細かく計算することが重要です。
また、フランチャイズ本部では資金支援や融資先の紹介を行っていることもありますので、資金に不安がある場合は相談することをお勧めします。
必要となる資格の取得
コンビニを開業する際には、特定の資格が必要です。
例えば、酒類販売管理者はお酒の販売管理を行い、過去3年以内の研修を受けた方が必要です。
また、食品衛生責任者は食品の安全管理を担当し、養成講習を受けてテストに合格する必要があります。
安全衛生推進者や防火管理者も必要で、それぞれの資格取得には講習を受ける必要があります。
たばこ販売についても許可が必要で、特定の条件を満たさなければなりません。
開業にはそれぞれの資格や許可を取得する手続きが必要です。
コンビニFC契約までの流れと注意ポイント
コンビニを開業するには土地・建物を自分で調達するケースとそうでないケースがありますが、今回は自分で調達しないケースの流れについての一例を示します。
1.オーナー募集説明会に参加
(フランチャイズシステム等について理解する)
↓
2.事前相談・一次面談
(本部担当者がご自宅等にうかがい、経営される方と面談します)
↓
3.システムのご案内
(フランチャイズストーリーにて、独自の店舗運営方法や経営全般についての説明)
↓
4. 既存店(店舗)訪問
(加盟店を訪問し、生の声を聞いて理解を深める)
↓
5. 体験入店
(既存のお店で短期間の業務体験をし、経営者としての適性を確認する)
↓
6.候補物件確認
(ご希望にもっとも近い物件を紹介してもらい。経営する店舗を決める)
↓
7.フランチャイズ契約内容の説明
(本部の役割分担など、各種取り決めの説明を聞く)
↓
8. フランチャイズ契約の調印
(契約内容を十分に検討し、意思決定したうえで、フランチャイズ契約を締結し、成約預託金を支払う)
まとめ
脱サラ後のビジネス選びに迷っている方々へ、コンビニフランチャイズ経営の魅力をご説明しました。
実際のオーナーたちの体験談が参考になったのではないでしょうか。
コンビニを開業するには、フランチャイズへの加盟や開業資金の準備、必要な資格取得が必要です。
フランチャイズを選ぶ際はポイントを押さえて選ぶことが大切。
開業資金は細かく把握し、必要な資格を取得することでスムーズな開業につながります。
経験豊富なオーナーの声や実践的なアドバイスを通じて、脱サラ後のビジネスの選択肢の一つとしてコンビニフランチャイズ経営をお考えになられてはどうでしょうか。
合わせて読む: