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ウェルスナビで実現できる?安定した配当金で悠々自適なセカンドライフ

キリっと冷えた平日の朝、ハンドドリップしたコーヒーを飲んでひとまず散歩へ。

急ぎ足のサラリーマンを横目に「今日はなにをしようか」と考える。

帰宅して早めのランチを取り、午後は登山靴のお手入れをしながら趣味である登山の次なるプランに想いを馳せる…。

あなたも一度はこんな「配当金生活」を思い描いたことはありませんか?

とはいえ配当金生活は本当に可能なのでしょうか?

この記事ではロボアドバイザーの「ウェルスナビ」を使って"夢の配当金生活"は実現可能なのか、実際に4年間利用した筆者が詳しく解説していきます。

この記事を読めばウェルスナビを利用した配当金生活が実現可能か、もしくはどうすれば配当金生活の実現ができるかがわかります。

結論から言うとウェルスナビ"だけ"で配当金生活の実現は難易度が非常に高いです。

ウェルスナビ(WealthNavi)は資産運用の自動化ロボアドのこと

ウェルスナビは資産運用に必要な以下のことを全て自動で行ってくれます。

  • 投資商品の選定
  • 投資商品の買付/売却
  • 資産配分の最適化(リバランス)
  • 投資利益にかかる税金の支払い など

投資の知識がまったくない初心者でもノーベル賞を受賞した「現代ポートフォリオ理論」に基づく投資が可能です。

配当金生活の前提

配当金生活といっても毎月の支出額は人によってバラバラです。

この記事では30代以上で「2人以上の勤労者世帯の消費支出」を30万円/月として話を進めていきます。

(参考:公益財団法人 生命保険文化センター「月々の生活費は平均していくらくらい?」)

ウェルスナビで配当金生活はかなり難しい

結論、ウェルスナビだけで配当金生活は難しいです。

そもそもウェルスナビは配当金を得るのに向いている投資法ではありません。

理由を解説していきます。

4年運用して分配金総額はたった1万6千円

初めに筆者が実際に運用していたときのデータをご覧ください。

(画像は筆者作成)

分配金がいわゆる「配当金」のことです。

約4年の運用で得られた分配金は1万6,000円強。

しかも手数料を引くと5,000円強しか残りません。

ウェルスナビの投資対象はETF

ウェルスナビの投資対象は米国や日欧・新興国の株式、米国や全世界の債券、金や不動産などです。

(画像出典:WealthNavi)

運用会社が販売しているETF(上場投資信託)を通じて投資をしています。

もともと配当を狙うには向いていない

投資対象のETFの分配金利回りは平均で約2.78%です。(2024/1/20現在)

投資の配分次第ではもっと低くなる可能性が高いです。

いわゆる「高配当」と言われるETFには分配金利回りが4~5%の銘柄もあります。

それに比べると利回りは低いと言わざるをえません。

ウェルスナビだけで配当金生活は2億4千万円必要

分配金利回りを2.78%としても毎月30万円を賄うとすると、約2億4千万円もの大金が必要です。

2億4千万×2.78%=667万2,000円。

667万2,000円÷12ヵ月=55万6,000円/月

とはならず、ここには様々な税金や手数料が発生します。

例えば、

  • 源泉徴収(米国内)
  • ETF経費
  • 所得税、地方税(日本国内)
  • ウェルスナビの手数料

ウェルスナビで配当金生活を実現しようとすると、サラリーマンの生涯年収に匹敵する金額が必要になります。

配当金生活を実現するなら高配当ETFがおすすめ

では、より可能性高く配当生活を実現するにはどうすれば良いかについて解説していきます。

結論は「ウェルスナビを介せず自分でポートフォリオを作る」です。

誤解のないよう先に伝えますが、それでも完全な配当金生活を実現するには億を超える金融資産が必要です。

おすすめの高配当ETF

主な投資先として、日本と米国があります。

日本株の方が馴染みがあり、投資をしやすいと思われがちです。

しかし日本の高配当ETFにはあまりオススメできる商品がありません。

ここでは米国のオススメETFを3つ紹介します。

SPYD

  • 米国の指標S&P500から配当利回り順に上位80銘柄で構成
  • 過去5年の配当利回り水準は4~5%
  • 金融や不動産、公益事業セクターが上位

HDV

  • 米国の財務優良企業から配当利回り順に上位75銘柄で構成
  • 過去5年の配当利回り水準は3.5~4%
  • ヘルスケア、エネルギー、生活必需品など安定した銘柄が多い

VYM

  • 米国の高配当企業約400社で構成
  • 過去5年の配当利回り水準は3~4%弱
  • 400社と広く分散できる

米国高配当ポートフォリオ例

SPYDとHDVは構成銘柄が少ないので配分を減らし、それぞれ25%ずつ。

VYMを50%のポートフォリオとすると直近の利回りで3.73%。

約1億3,420万円あれば月30万円の配当を達成できます。

ウェルスナビ利用時より約1億円少なく済みますね。

株価が下がって利回りが高まったときに購入できれば、より少ない金額で達成できるかもしれません。

しかし大金が必要なことに変わりはありません。

米国高配当ETFの注意点

米国の株を買うときに注意点がもうひとつあります。

それは「為替」を考慮する必要がある点です。

ETFは基本的に円をドルに換えて購入します。

ドルで得た配当金を円に戻すときのレート次第では価値が目減りしてしまいます。

ウェルスナビは分散投資の一角には有用

この記事では一貫して「ウェルスナビは不要」とお伝えしてきました。

しかし自動で債券や金、不動産にまで投資を行なってくれる点は分散投資の観点から非常に有用であることは間違いありません。

配当金をもらうには非効率ですが、資産最大化には適しています。

自分でポートフォリオを組むことができない、または時間がない人にとっては使う価値のあるサービスになり得ます。

まとめ

配当金生活を実現するにはウェルスナビを使おうが使うまいが相当な金額が必要なことは分かって頂けたと思います。

結局は「入金力勝負」ということ。投資だけで早期リタイアするのはそれほどに難しいです。

これからあなたが出来ることは、より多く稼いで少ない出費で暮らし配当株に入金し続けること。

悠々自適のために死に物狂いで働く、くれぐれも本来の目的を見失わないようにしてください。

ライター:よろず

  • この記事を書いた人

マネーリテラシー編集部

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