証券口座を複数開設して投資機会を拡大し、より投資成果を上げたいあなたへ、4つのメリットを徹底的に解説します。
ぜひ最後まで読んでください。
- 購入できる株式銘柄や投資信託の選択肢が増える
- 各証券会社で独自のサービスが利用できる
- IPOの当選確率が上がる
- システム障害のリスクを回避できる
投資家でファイナンシャルプランナーの筆者が、おすすめ証券会社の組み合わせも紹介します!
証券口座は複数開設できる!
証券口座は、いくつでも開設できます。
開設に費用はかかりません。
留意点
- 1つの証券会社につき1つの口座しか開設できない
- NISA口座およびiDeCo口座は、1つの証券会社でのみ開設できる
では証券口座を複数開設するメリットについて詳しく見ていきましょう。
証券口座を複数持つメリット
投資機会の拡大と投資成果の最大化を目指すために、証券口座を複数開設する手法をもちいます。
購入できる株式銘柄や投資信託の選択肢が増える
株式銘柄や投資信託は、証券会社によって取扱う商品が異なります。
投資商品を増やすには、複数の証券口座を開設することです。
各証券会社で独自のサービスが利用できる
証券会社は、投資情報やセミナー、銘柄分析ツールなど投資に役立つさまざまなサービスを提供しています。
複数の証券口座を持つことで、より多様なサービスを受けられます。
IPOの当選確率が上がる
IPOとは、新規に上場する企業が株式を売り出すさい、購入希望者に対し抽選を行うことです。
複数の証券口座を開設していれば、IPOの当選確率が上がります。
システム障害のリスクを回避できる
昨今の証券取引は、インターネットで行われることがほとんどです。
複数の証券口座を開設していれば、1つの証券口座でシステム障害が発生しても、ほかの証券口座で取引できるため、取引機会を失うリスクを回避できます。
証券口座を複数持つデメリット
証券口座の複数開設について、覚えておきたい留意点があります。
損益通算には確定申告が必要
証券会社Aで利益が出て、証券会社Bで損失が出た場合、損益通算するためには確定申告が必要です。
IDやパスワードの管理が煩雑になる
証券会社ごとにIDやパスワードを管理するため、それだけ煩雑になります。
資産管理や損益管理の手間が増える
複数の証券口座を持った場合、資産総額を把握したり、損益を計算したりといった手間があります。
複数の証券口座をうまく使い分ける!メイン口座とサブ口座
証券口座を複数開設したとしても、似たようなサービスの証券会社を選んでいてはあまり意味がありません。
メイン口座の足りないところをサブ口座で補うようにしましょう。
メイン口座にもちいる証券会社は以下の条件を考慮して選択します。
- 取引手数料の安さ
- 取扱商品の充実
- 取引ツールの使いやすさ
- 頻繁に使う
これらの要素から総合的に選定すると、メイン口座にはSBI証券と楽天証券がおすすめです。
またサブ口座は、メイン口座のサービスや取扱商品で足りない部分を補う役割とします。
サブ口座に適した証券会社
など
証券口座を複数開設するならこの組み合わせがおすすめ!
ここでは複数の証券口座を組み合わせる例を2つご紹介します。
- IPOの当選確率を上げるための組み合わせ
- 銘柄分析ツールの充実と外国株の取扱い充実の組み合わせ
IPOの当選確率を上げたい
IPOの当選確率を上げるなら「SBI証券+SMBC日興証券」の組み合わせがおすすめです。
メイン口座として使用するのは取引手数料が安く、取扱商品も充実しているSBI証券です。
IPOにおいて主幹事数と取扱銘柄で実績があり、ほとんどのIPO銘柄に申し込めます。
また、サブ口座として使用するSMBC日興証券は大手証券会社の中でもIPOに力を入れており、例年主幹事数や取扱銘柄ともにトップクラスの実績を誇ります。
銘柄分析ツールと外国株充実の組み合わせ
銘柄分析ツールが充実した楽天証券と、外国株の取扱いが充実したマネックス証券の組み合わせです。
「楽天証券+マネックス証券」
メイン口座には取扱商品が多く、取引手数料が安い楽天証券を使用します。
楽天証券の銘柄分析ツール、マーケットスピードⅡは画面で表示される情報量が多く、以前のバージョンより操作性が向上しました。
複数の銘柄のチャートを同時に表示するマルチチャートがデイトレードに役立ちます。
楽天証券の外国株取扱
米国株 約5,000銘柄
中国株 約1,750銘柄
サブ口座として使用するマネックス証券の外国株取扱は
米国株 約5,000銘柄
中国株 約2,600銘柄
取引手数料と銘柄分析ツールで優位な楽天証券をメイン口座として使いながら、外国株の取扱いで不足しているところをマネックス証券で補うという手法ですね。
証券口座の複数開設についてよくある質問
証券口座を複数開設するにあたって投資家から寄せられる質問にお答えします。
NISA口座も複数開設できますか?
NISA口座は、複数の証券会社で開設することはできません。
ひとつの証券会社でのみ開設できます。
同じ銘柄を複数の証券会社で持った場合、証券口座ごとに株主優待が受けられますか?
同じ銘柄を複数の証券会社で保有していても、証券口座ごとに株主優待を受けることはできません。
株主優待は、株を発行している企業の株主名簿に基づいて決められるためです。
証券口座を複数持った場合、確定申告は必要ですか?
確定申告の必要性は、状況によって異なります。
特定口座で源泉徴収してもらっている場合、開設しているすべての口座で利益が出ているのなら確定申告の必要はありません。
一方、利益が出ている口座と、損失が出ている口座がある場合は、損益通算をするために確定申告をする必要があります。
まとめ:証券口座を複数開設して投資のチャンスを増やそう!
今回は証券口座を複数持つことで得られるメリットと、投資機会拡大の可能性を解説しました。
おさらいすると
- 購入できる株式銘柄や投資信託の選択肢が増える
- 各証券会社で独自のサービスが利用できる
- IPOの当選確率が上がる
- システム障害のリスクを回避できる
特性の異なる証券会社を組み合わせることで互いの不足分を補うことができ、投資機会の拡大が期待できますね。
証券口座の開設に費用はかかりません。あなたの投資スタイルに適した証券会社を見つけ、組み合わせてください。
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ライター名:投資ライター 瀬木直人