副業が一般企業でも広く認知されるようになってきました。
しかし、金融機関では、まだまだ『副業NG』というイメージが強いのではないでしょうか?
銀行員は『副業NG』と思っている方も多いと思います。
ただ、副業が解禁されている銀行も増えてきていることも事実。
そこで、この記事では、銀行が副業を解禁した理由やスキルを活かせる副業にはどんなものがあるか、副業する際の注意点を解説していきます。
副業してみたい方は、ぜひ参考にしてみてくださいね!
この記事でわかること
- 銀行員が副業解禁になった理由
- 銀行員のスキルが活かせる副業
- 銀行員が副業をする際の注意点
銀行員の副業解禁
2018年に新生銀行、2019年にみずほフィナンシャルグループが副業・兼業を解禁しました。
従来の銀行では、副業が禁止されているケースが圧倒的多数。
『副業』ではなく、『転職』の選択肢しかありませんでした。
コロナ禍で、将来的な不安、不安定な経済状況に備えるために副業を考える人がどの業界でも増加傾向です。
副業解禁よりも、銀行から人材がいなくなることのリスクを考え、副業を解禁する金融機関が増えたと思われます。
また、銀行側も副業解禁することによる狙いがあるようです。
・社員の成長:副業を通じて、人脈、ネットワークの拡大・社外経験によるスキルアップ
・働き方の多様化、魅力的な職場のづくり:多様な働き方を認め、魅力的な職場と感じてもらう
銀行員のスキルが活かせるおすすめ副業
ここからは、銀行員のスキルが活かせるおすすめの副業を紹介していきます。
聞き馴染みのない言葉もあると思うので、詳しく説明します。
どんな副業があなたにとって魅力的か考えてみてください。
1.WEBライター
WEBライターは、銀行員にとって一番おすすめの副業です。
日常業務で、稟議書などの文書を書き慣れていると思います。
銀行員は審査が通りやすいよう、物事を順序だてて簡潔に説明する構成力も求められます。
日々、鍛えられた銀行員のスキルはWEBライターに活かせられます。
また、投資やクレジットカードの比較記事などは、ニーズの高い内容となります。
読者が求めていることは、専門的な知識をわかりやすく伝えてくれることです。
金融系の記事は、他の記事と比較して専門的な知識を要するため、1記事あたりの単価も高く設定されます。
納期を守れれば、在宅で空いた時間に対応できるので、魅力的です。
2.ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナーは、金融のスペシャリストです。
個人の家族構成や収支だけでなく、資産や負債、保険の加入状況まで、さまざまな情報をヒアリングし、個々にあった生活設計と実現をサポートする仕事です。
多くの銀行が、FP2級を必須とし、入行後に資格の取得がすすめられます。
既に所有している資格を活かしながら、金融商品だけではなく、税制や年金などの知識をフル活用できます。
銀行員にとっては、しっかりとスキルを活かせます。
(参考:日本FP協会)
3.投資アドバイザー
投資アドバイザーは、銀行員として現場で積み上げた知識やスキルをフル活用しながら、高い報酬を得ることが可能です。
銀行は、副業を禁止している場合でも、投資を禁止していないはずです。
銀行員の中には、不動産をはじめとする投資を行っている方も多いのではないでしょうか。
資産運用の情報や知識が豊富なため、そのスキルを投資に活かしやすくなります。
知識がそれほどなくても、始められる投資もありますが、ハイリターンな案件には、ハイリスクがつきものです。
そのため、投資アドバイザーのポジションを確立できれば、高い報酬を得ることが可能です。
また、チャットやツールをうまく利用すれば、在宅やすき間時間で対応可能です。
銀行員が副業する際の注意点
銀行員の副業が解禁されたとはいえ、副業する際に注意する点があります。
特に気を付けておきたいこと、2点を説明していきます。
本業に支障がないようにする
今まで、副業の解禁が妨げられてきた要因の1つに、本業への影響が間違いなくあります。
例えば、会社が把握できないうちに、社員が過労に陥っていて、業務中に重大なミスをしたり、体調不良になる可能性が考えられます。
銀行は、扱う情報に機密事項が多く、ひとつのミスが大きな事故に繋がる危険性が高いです。
結果として、職務がしっかりと遂行できる環境の維持が優先されるため、副業が認められないケースが多くありました。
そのため、副業する際は、『本業に支障を出さない』点には特に気をつけなければいけません。
情報漏洩に細心の注意をはらう
銀行だけではありませんが、情報漏洩に対するリスクは副業解禁への大きな障壁です。
特に銀行の場合、法人・個人問わず多くの資産を扱い、機密情報に触れる機会も頻繁にあります。
例えば、取引先の企業の経営状況や個人資産の情報などを知ることができます。
銀行員が扱う情報は、機密事項ばかりです。
機密事項が外部に流出してしまえば、大問題です。
場合によっては、銀行が破綻してしまう場合も考えられます。
そのため、副業する際は、『情報漏洩に細心の注意をはらう』ことを念頭に置いておかなければいけません。
まとめ
この記事では、銀行員の副業が解禁された理由やスキルを活かせる副業にはどんなものがあるか、副業する際の注意点を解説しました。
一般企業でも副業が認知されてきている中で、副業が解禁になった銀行も増えてきています。
時代の流れは副業を容認する企業がこれからも増えていくと考えられます。
副業を始める時になって、慌てて『何をしたらいいのかわからない』とならないように、現状まだ副業を始めていない方も考えるきっかけにしていただければと思います。