・dポイント投資でポイントが増えない?
・dポイント投資の始め方が分からない?
・攻略方法はないの?
このような悩みをFP3級資格を保有している筆者が解決します!!
始めに結論を記載すると下記の通りです。
・リスクを分散した長期で成長している株に投資すれば、ほぼ確実にポイントが増える
・dアカウントを作って運用するテーマ・コースを選ぶだけで始められる
・適切なテーマ・コースを選んでほったらかす。d払いやdカードなどお得なサービスで上手にdポイントを貯める
この記事を読むことで、
・dポイントが増えない原因、対処法
・0からdポイント投資を始める方法
・dポイント投資におけるコツ
を知ることができます。
詳しい内容は本記事で紹介します。
dポイント投資とは?
dポイント投資とは、NTTドコモが提供しているdポイントで投資体験ができるサービスのことです。
メリットとして、現金を使わずにポイントで投資することができます。
またドコモユーザーでなくても、dアカウントさえあれば誰でも投資できます。
メリット
ここではdポイント投資におけるメリットを6つ取り上げました。
dポイント投資にしかないメリットもあるのでそれぞれ解説します。
気軽に始められる
現金を使わずに投資できることがメリットの1つです。
dポイント投資は現金ではなくdポイントで運用し、100ポイントから投資可能です。
そのため、現金を失うリスクがなく気軽に投資を体験できます。
ちなみにdポイントは日常の買い物の支払いやポイント付与などで簡単に貯められます。
投資をしたいけどお金を失うのが怖いという方も安心して始められます。
ほったらかし投資ができる
メリットの2つ目は「おまかせ運用」で投資をした後、ほったらかしで運用できることです。
理由として、投資のプロが投資先のETFを厳選して運用してくれるため、優良な銘柄に自動で投資できるからです。
今後成長が見込まれる株に投資すると、放置するだけで勝手にポイントが増えていきます。よって、毎日チャートを見たり経済の動向をチェックしたりする必要がありません。
dポイントの有効期限切れが無くなる
dポイント投資することでdポイントの有効期限が実質無くなります。
dポイントには期限があり、使わないと無くなる恐れがあります。
一方で運用ポイントは期限が無いため、dポイントから交換することでポイントの消失を防ぐことができます。
ただし期間・用途限定ポイントは運用ポイントに交換できないので注意しましょう。
運用ポイントは1ポイントから交換可能
運用ポイントからdポイントに1ポイントから交換することができます。
また運用ポイントはいつでもdポイントに交換できるため、好きなタイミングで引き出せます。
さらにポイント交換に手数料はかからないので安心して引き出すことができます。
ただしポイント交換はすぐに反映されないので注意しましょう。
口座開設や本人確認が不要
dポイント投資を始める上で口座開設や本人確認は必要ありません。
現金の投資では、証券会社に口座開設したり本人確認の手続きをしたりと手間がかかります。
しかしdポイント投資はdアカウントがあればすぐに開始することができます。
「面倒な手続きはしたくない」という方でも簡単に投資を始められます。
手数料なしで投資できる
dポイント投資における取引で手数料がかからないことも大きなメリットです。
通常の投資では、買付時や売却時には手数料を取られます。
そのため投資で増えたお金は全額手に入りません。
しかし、dポイント投資で増えた運用ポイントはすべてdポイントでもらう事ができます。
デメリット
dポイント投資にはメリットがある一方でデメリットも存在します。
ここからはdポイント投資のデメリットを3つ解説していきます。
dポイントが減る可能性がある
dポイント投資はあくまで投資であるため、ポイントが減る可能性があります。
投資には「絶対お金が増える」方法はないため、お金が増えるケースもあればお金が減るケースもあります。
これはdポイント投資でも同じであり、ポイントが減るリスクも存在することを知っておきましょう。
大きな利益を得にくい
デメリットとして、dポイント投資は現金の投資より大きな利益を得るのが難しいです。
理由として、dポイント投資は手元のdポイントで運用するため、普通の投資に比べて元手が少ないからです。
運用ポイントが少額な分リスクは小さいですが、同時にリターンも小さくなります。
dポイント投資は「ポイントを稼ぐサービス」というより、あくまで「投資の練習」と考える方が良いでしょう。
期間・用途限定のポイントは利用できない
dポイント投資では期間・用途限定ポイントが使えません。
まずdポイントには「通常ポイント」と「期間・用途限定ポイント」の2種類あります。
このうちdポイント投資に使えるのは「通常ポイント」で、「期間・用途限定ポイント」は使用できません。
投資する前は、あらかじめdポイントの種類を確認しておきましょう。
dポイント投資の始め方
ここではdポイント投資の始め方を説明します。
アカウントの作成から投資で増えたポイントの引き出しまで、4ステップで記載しています。
1:dアカウントを作成
dポイント投資を始めるために、まずdアカウントを作ります。
dアカウントは公式サイトで作成することができます。メールアドレスさえあれば誰でもdアカウントの作成が可能です。
ちなみに、ドコモユーザーやドコモ回線に契約している人はdアカウントが無くても始められます。
2:dポイントを運用ポイントに交換
ポイントを投資するために、dポイントから運用ポイントに交換します。
dポイントは「おまかせ運用」か「テーマ運用」を選んで、追加するポイント数を入力すると運用ポイントに交換されます。
実際に運用が開始されるのは、運用ポイントに交換して2営業日後になります。
また、dポイントは100ポイント単位で交換することができます。運用前には、dポイントを100ポイント以上貯めておきましょう。
3:運用コース・テーマを決める
運用ポイントに交換できたら、運用コース・テーマを決めます。
「おまかせ運用」のうち2コース、「テーマ運用」のうち11テーマから好きな投資方法を選びます。
おまかせ運用では、高いリターンを狙う「アクティブコース」と安定したリターンを得る「バランスコース」のどちらかを選択します。
テーマ運用では、「金(ゴールド)」や「米国大型株」など投資したい10個のテーマから自由に選べます。
プロに任せて運用したい方は「おまかせ運用」、投資する商品を自分で決めたい方は「テーマ運用」がいいでしょう。
おまかせ運用とテーマ運用は同時に運用することができ、途中変更も可能です。
4:運用ポイントをdポイントに交換
運用して増えたポイントは、dポイントに交換して引き出しましょう。
ポイントは1ポイントから交換することができます。
このときに手数料や特別な手続きは必要ありません。
ただしポイント交換を依頼してから反映、更新されるまで1~2営業日かかります。
この間に相場が変動して、もらえるポイント数が変わる可能性があるので注意しましょう。
なお、ポイント交換をやめたいときは、14時までならキャンセルできます。
dポイント投資の仕様
ここではdポイント投資の仕組みについて解説します。
大きく「おまかせ運用」と「テーマ運用」に分かれており、それぞれの中から好きなテーマ・コースを選択します。
また「おまかせ運用」と「テーマ運用」は同時に運用することができます。
「おまかせ運用」(2コース)
おまかせ運用は好きなコースを選んで運用する仕組みで、「アクティブコース」と「バランスコース」のどちらか選択できます。
コースの中身は次の通りです。
コース名 | アクティブコース | バランスコース |
---|---|---|
株式:債券の比率 | 80:20 | 45:55 |
リスクとリターン | 高いリスク、高いリターン | 低リスク、低リターン |
「アクティブコース」は株式中心のためリスクとリターンが高くなり、「バランスコース」は債券に多く投資するためリスクとリターンが低くなります。
「テーマ運用」(10テーマ)
テーマ運用は11個のテーマから選んで運用する投資方法で、複数のテーマを選択して各テーマで運用額を自由に設定できます。10テーマの詳細は以下の通りです。
テーマ名 | 連動対象ETF |
---|---|
新興国 | iシェアーズ・コア MSCI エマージング・マーケット |
SDGs/ESG | iShares MSCI Global Sustainable Development Goals ETF |
ヘルスケア | iシェアーズ グローバル・ヘルスケア |
生活必需品 | iシェアーズ グローバル生活必需品 |
米国大型株 | iシェアーズ・コア S&P 500 |
金(ゴールド) | iシェアーズ ゴールド・トラスト |
日経平均株価 | 日経225連動型上場投資信託 |
コミュニケーション | iシェアーズ グローバル コミュニケーションサービス |
日経インバース指数 | 日経平均インバース・インデックス連動型上場投信 |
クリーン・エネルギー | iシェアーズ グローバル・クリーンエネルギー |
各テーマで採用銘柄が異なり、相場の変動具合は各銘柄に依存します。
dポイントが貯まるサービス
ここではdポイントを効率よく貯めるサービスについて記載しています。
以下の5つのやり方で、dポイント投資に必要なポイントを得ることができます。
dポイントカードやd払い、dカードを活用
dポイントカードやd払い、dカードを利用することで、dポイントを効率良く貯められます。
やり方は日常の買い物で以下の3点を行うだけです。
(1)dポイントカードを提示 (1%)
(2)代金の支払いをd払いアプリでd払い (0.5%)
(3)d払いの支払い設定をdカード (0.5%)
この方法で、毎回2%のdポイントを貯めることができます。
また次のような特約店でdカードを利用すると、dカードのポイント還元率がさらにアップします。
・メルカリ (2.5%)
・マツモトキヨシ (3%)
・スターバックス eGift (3%)
金・土曜日のd払いで最大4%貯める
毎週金曜日と土曜日に対象サイトでd払いすると、最大4%のdポイントをゲットできます。
やり方は次の3つの手順を進めるだけです。
(1)d払いの支払い方法をdカードに設定
(2)キャンペーンにエントリー
(3)対象サイトで利用
また対象サイトの例は以下の通りです。
・Amazon
・メルカリ
・楽天ラクマ
金曜日と土曜日は、この方法でさらにポイントを貯めましょう。
日興フロッギーを活用
dポイントが貯まるサービスの1つに「日興フロッギー」があります。
日興フロッギーとはSMBC証券が提供するサービスのことで、投資銘柄に関する記事を読んだり、実際の株式に投資したりできます。
また記事を読んだり、投資したりすることでdポイントを得られます。
100ポイントから投資可能で、期間・用途限定ポイントも使えます。
THEO+docomoを活用
THEO+docomoもdポイントが貯まるサービスです。
THEO+docomoでは、投資のプロが監修したAIが利用者に合った運用を自動で行います。
質問に答えるだけでAIが231通りのパターンから運用方法を選び、銘柄を自動で購入・運用します。
またdカードで積み立て設定すると、最大1%のdポイントが貯まります。
日興iDeCo for docomoを活用
iDeCoを利用してdポイントを貯めるなら、日興IDeCo for docomoがお得です。
日興iDeCo for docomoは、iDeCoの掛け金に応じたdポイントが貯まるサービスです。
またiDeCoの掛け金で節税することができて、iDeCoで運用中の利益には税金がかかりません。
iDeCoを利用したい人は日興iDeCo for docomoでdポイントを貯めましょう。
攻略方法・コツ
dポイントを上手く増やすためのコツは大きく3つです。
(1):おまかせ運用で「アクティブコース」、テーマ運用で「米国大型株」を選択
(2):d払いやdカードを利用して、普段の買い物でdポイントを貯める
(3):現金の投資も可能なら、日興フロッギーやTHEO+docomoも活用
また投資の世界では、長期で成長しつつリスクが分散された銘柄に投資をすると、高確率でポイントを増やすことができます。
dポイント投資が増えない間違ったやり方6選
dポイント投資をやっていて、ポイントが一向に増えないと悩む方がいるかもしれません。
その時に原因として考えられる、間違った投資方法について6つ紹介します。
dポイント投資の運用期間が短い
投資の運用期間が短すぎると、ポイントはあまり増えません。
dポイント投資では、基本的に長期の運用を目的とした銘柄を多く採用しています。
そのため、半年や1年といった期間で一気に増える可能性は少ないです。
長い期間でしっかり運用しましょう。
不要な売り買いを繰り返している
必要な時以外で売ったり買ったりすると、ポイントは増えにくいです。
特に相場の変動やネットの情報に惑わされると、運輸益がマイナス状態で引き出してしまうこともあります。
一度投資したら、投資したことを忘れるぐらいの気持ちで良いでしょう。
テーマ・コース選択が間違っている
長期運用の目的から外れた「テーマ・コース」を選択している可能性もあります。
dポイント投資でポイントを増やすためには、長期運用に適した商品を買う必要があります。
そのためには以下の条件を満たすテーマ・コースを選択します。
(1)長い期間で右肩上がりに伸びている
(2)株式がメイン
(3)広く分散されている
おまかせ運用の「アクティブコース」、テーマ運用の「米国大型株」は条件を満たしています。
インバース系のテーマに投資している
インバース型のテーマも長期投資でポイントを増やすのに向きません。
インバース型のテーマは、対象の銘柄に対して逆に連動することを目的とした商品です。
相場が暴落する前に購入できると儲けることができます。
しかし長期で成長している銘柄のインバース型の商品は、長期で見ると株価が下落している特徴があります。
このためインバース系のテーマは長期投資に向いていません。
債券の割合が多すぎる
債券の割合が多すぎるとポイントは増えにくいです。
おまかせ運用の「バランスコース」は債券の割合が多いです。
債券は価格が安定している一方、成長しにくいデメリットがあります。
そのため長期で成長している株式に対して、債券はそれほど伸びません。
おまかせ運用で「バランスコース」を選択している場合は「アクティブコース」に変更しましょう。
相場全体がリスクオフ状態になっている
相場全体がリスクオフ状態の時は、ポイントが増えにくいこともあります。
リスクオフとは、株式のようなリスクの高い資産から、債券のようなリスクの低い資産に移す流れのことです。
経済ショックといった相場が暴落時にリスクオフ状態になりやすいです。
暴落時には長期で右肩上がりに成長している株でも、リスクオフで株価が下落、停滞することもあります。
長期成長の銘柄では一時的な現象であるため、再び成長するまで待ちましょう。
dポイント投資がマイナスになったらどうする?
ここではdポイントがマイナスになった時の対処方法について紹介します。
具体的な方法を3つ挙げましたのでご覧ください。
相場が回復(プラ転)するまで待つ
一時的に相場が下がっても回復するまで待ちましょう。
長期で成長する銘柄であれば、株価の下落は一時的なものであり、再び成長する可能性が極めて高いです。
下落した時は不安に感じると思いますが、慌てずに「ただ待つこと」が最善の対応です。
潔く損切り(引き出し)をする
間違ったコース・テーマに投資したときに、潔く損切りする手があります。
損切りとは、元本割れしている状態で運用ポイントを引き出すことです。
長い期間で相場を見たときに
・相場が回復する傾向が無い
・回復する期待値が小さい
と考えたら、減ったポイントが戻る可能性は低いです。
この場合は、早めに損切りしてしまう方がいいでしょう。
テーマ・コースを変更する
損切りした後は、長期投資に適したテーマ・コースに変更しましょう。
損切りした後にできる行動は、
・他のテーマ・コースに変更
・dポイントを使用
などがあります。
損切りしたポイントを増やすためには、他のテーマ・コースに変更することをオススメします。
dポイント投資に関するQ&A3選
dポイント投資にやっていて様々な疑問が出てくると思います。
そこで、dポイント投資に関するよくある質問と解答を3つ記載しました。
dポイント投資の危険性は?
dポイント投資は現金を失わずに投資できるため、リスクはとても低いです。
現金の支出はありませんが、ポイントのみ運用するためポイントが減るリスクはあります。
また普通の投資に比べてリスクが低い一方、リターンも小さくなることを知っておきましょう。
dポイント投資でマイナスになったらどうなるの?
dポイント投資で運用しているとポイントが減り、運用結果がマイナスで表示されることもあります。
しかし、マイナスになっても特別なペナルティが課されることはありません。
そのためdポイント投資をやる上でマイナスになっても問題ないです。
またdポイント投資は、0ポイントより下がらない仕様になっています。
dポイント投資の運用上限は?
運用ポイントに上限はありません。
しかし、1回で追加できるポイントの上限は20万ポイントです
これ以上追加するときは、複数回に分けて追加しましょう。
まとめ
今回はdポイント投資の始め方から攻略方法まで解説しました。
まとめると下記の通りです。
・dポイント投資は現金を使わず、ポイントで投資体験ができるサービス
・dポイント投資はdアカウントがあれば誰でも始められる
・おまかせ運用で「アクティブコース」、テーマ運用で「米国大型株」を選び、リスクを抑えて長期で運用
・dポイントカードやd払い、dカードを利用し上手にポイントを貯める
・余裕があれば日興フロッギーやTHEO+docomoで実際の投資にチャレンジ
投資を始めたい初心者にとって、dポイント投資はハードルが低い投資です。
またdポイントが増えない悩みを持つ方は、d払いやdカードを活用したり、日興フロッギーやTHEO+docomoといったサービスを利用しましょう。
(簿記3級保有ライター Parman5)