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インド投資のデメリットと今後は?今からでも間に合うのかを解説

インド投資に興味があって、注目している人も多いでしょう。

ただインドは新興国ということもあって、米国や英国などの先進国と違い「投資しても大丈夫かな?」「デメリットばかりかな?」と不安になってしまうものです。

私も2015年からインド投資をはじめた経験がありますが、同じような不安があり検討を開始してから投資信託で積立を開始するまでに約半年かかりました。

そのような個人的な経験も踏まえ、インド投資の魅力やメリット・デメリットなどを解説し、今も投資先として魅力があるのかを考察していきます。

インド投資の2つの魅力

今、多くの投資家がインドに注目している理由はどこにあるのでしょうか。

1. 世界No.1の人口|若年層が多くこれからの国!

世界で最も人口の多い国と言えば、長らく中国でした。

しかしながら、2023年にこれまで2位だったインドがついに中国を抜き、今ではインドが世界No.1の人口大国です。

インド中国米国日本
人口
(2023年)
14億2,860万人14億2,570万人3億4,000万人1億2,440万人

(参照:総務省統計局

人口が多ければ、それだけ内需が大きいため、内需主導で経済発展を遂げる可能性があります。

ただインドは、人口が多いだけではありません。

中国が30~40代の人口比率が最も高い一方で、インドは10代の比率が最も高い人口構成になっています。

人口が多く、これから働き盛りとなる10代が多いインドは、世界屈指のポテンシャルを秘めた国といえるでしょう。

2. 高い経済成長力

ポテンシャルを秘めたインド経済は、すでに高い経済成長を遂げています。

[実質GDP成長率予測]

IMF 世界経済見通し 成長率予測

(参考:IMF 世界経済見通し 成長率予測

上表をみても明らかなように、インド経済成長率は高水準を維持しています。

今やインドは名目GDPで、アメリカ・中国・ドイツ・日本に次ぐ世界5位の経済大国にまで成長しており、近い将来に日本を抜き世界4位になることでしょう。

PwCの調査レポート「2050年の世界」でも、インドのGDPは2030年に世界3位、2050年には世界2位になることが予測されています。

インド投資の3つのメリット

ここまでみてきたような魅力があるため、投資家から注目をされてきていますが、実際に投資をするとどんなメリットがあるのでしょうか。

1. 株価上昇が期待できる

経済成長が続いているため、今後の株価上昇が期待できます。

これまでの株価(下の月足チャート)を見てみると、インドを代表する株価指数SENSEXはこの10年の上昇率は300%です。

Trading View

(出典:Trading View

これまでは「ポテンシャル」だけでなく、「高い経済成長率」を維持してきたことが評価されていると考えられますが、今後も高い経済成長が維持されるならば、更なる上昇が期待できるでしょう。

予測通りに2030年に世界3位の経済大国になることができれば、株価は倍以上になっても不思議ではないでしょう。

2. ETFや投資信託があり100円から投資ができる

近年ではインドに注目する投資家が増えているため、誰でも少額でインド向け投資ができるようになっています。

例えば、東京証券取引所にはSENSEX指数と並んでインドを代表する指数であるNifty 50に連動するETFが上場しているため、証券口座を持っている人なら誰でも購入することができます。

またETF以外にも投資信託などでインドへの投資が可能です。

ETFや投資信託なら、NISA成長枠で投資ができるうえ、証券会社によっては100円から積立投資ができるため、はじめての人でもすぐに投資をすることができるでしょう。

3. 分散投資先として有効活用できる

分散投資を意識している投資家にとって、インドは有効な投資先です。

例えば、これまで高成長を続けていた中国経済に陰りが見えてきたと考えるならば、インドにも投資することで国の分散が図れます。

この2国は、経済的なつながりがそこまで強くはないため、中国経済が落ち込んだとしても、インド経済が落ち込むとは限らないでしょう。

また中国との分散効果だけでなく、高成長を続け、ポテンシャルも高いインドなら先進国投資の分散先としても効果を発揮するはずです。

インド投資の5つのデメリットは?

インド投資を検討している投資家にとって、デメリットは一番気になるところです。

どんな点が注意点・デメリットなのでしょうか。

1. 信託報酬が高い

インドのインデックスファンドは、先進国のものよりも信託報酬が高くなっています。

インドETF
(iS Nifty50インド株)
米国投資信託
(三菱UFJ-eMAXIS Slim)
 S&P
日本投資信託
(三菱UFJ-eMAXIS Slim)
 日経平均
0.385%0.09372%0.143%

ただインド関連のETFや投資信託の信託報酬は、純資産規模がさらに大きくなってくれば下がる可能性はあり、このデメリットは将来的に解消されてくるかもしれません。

2. 個別株投資は難しい

インドに投資する方法は、ETFや投資信託だけでなく、ADRにより個別株を売買することができます。

ただし、ADRはインドのグローバル企業のみでわずか6銘柄にすぎません。

これからインド株投資を始める人が、個別銘柄の分析をすることは困難なため、リスク分散の観点からもETFや投資信託を通じてインド投資をすることが望ましいでしょう。

3. 通貨下落リスク

インド関連の投資信託は、為替ヘッジが行われていないことが一般的です。

新興国の通貨はボラティリティが高いため、期待通り株価が上昇しても通貨安(円高)によって利益がでないこともあるため注意しましょう。

4. 新興国リスク

これから経済成長が期待される新興国には、通貨下落リスク以外にも多くのリスクが存在します。

  • 期待通り経済成長をするか?
  • 政治不安はないか?
  • 治安悪化はないか?

私もこれらのリスクが不安で躊躇していましたが、このリスクを軽減させるためには、分散投資が一番です。

ポートフォリオの中にインドだけでなく、米国などの先進国、ブラジルなどの成長期待国などを組み入れると、インドリスクが顕在化しても他の国の収益で損失をカバーすることができるかもしれません。

「インド投資は危ない?」「インド投資はやめておいた方がいいかな?」と感じ迷ったときには他の国の投資信託も同時に買うことを検討してみましょう。

5. 情報収集が簡単ではない

インドの経済情勢などの情報は、まだまだ簡単に入手することはできません。

米国経済や日本経済ならテレビやYou Tubeなどをみれば、多くの専門家が解説していますが、インドはあまり多くはありません。

中国ぐらいまでの存在感を占めるくらいまでインドが大国になるまではインド経済が身近になることはないかもしれません。

インド投資ができる投資信託3選

最後にインド投資ができる投資信託を紹介します。

実際に私が購入した投資信託もあります。

SBI-SBI・iシェアーズ・インド株式インデックス・ファンド

ベンチマーク信託報酬為替ヘッジ
SENSEX指数0.3138%なし

インドの代表的な株価指数SENSEXに連動するインデックスファンドです。

信託報酬も低く、インド株の投資信託なら最初に検討してみるといいでしょう。

auAM Nifty50インド株ファンド

ベンチマーク信託報酬為替ヘッジ
Nifty500.297%なし

SENSEXと並びインドの代表的な株価指数であるNifty50に連動するインデックスファンドです。

信託報酬はSBI・iシェアーズよりも安いため、Nifty50に連動するインデックスファンドを探している方は検討してみるといいでしょう。

HSBC インド・インフラ株式オープン(購入経験あり)

ベンチマーク信託報酬為替ヘッジ
-2.09%なし

2015年当時は、インド関連の投資をしようとしても、今のようにETFや投資信託などの種類が多くなく、インデックスファンドという選択肢はありませんでした。

そのような中、「今後インドが成長していくならばインフラが整備されていくのではないか?」と考えて、私が2015年から積立を開始した投資信託です。

インデックスファンドに比べ、信託報酬が高いことがデメリットですが、特徴のある投資信託をお探しの方は検討してみてもいいでしょう。

番外:iTrust 新興国株式(働きざかり~労働人口増加国限定~)

ベンチマーク信託報酬為替ヘッジ
-0.4895%なし

インドの魅力の一つでもある「(労働)人口が増加している国」を投資対象とする投資信託で、ブラジル・インド・メキシコが組入比率トップ3となっています。

いろいろなテーマで探せることが投資信託の魅力です。特徴のある投資信託を探してみると面白いですよ。

まとめ

インドの魅力は、「人口増加によるポテンシャル」があり、すでに「目覚ましい経済発展」を遂げつつあることです。

一部のレポートによれば、25年後にインドは世界第二位の経済大国になっているかもしれず、もし予測通りにいくと大きな株価上昇が見込まれます。

最近は、インドに注目する個人投資家も多くなり、ETFや投資信託を通じて簡単で手軽にインドに投資することができるようになっています。

確かに新興国特有のリスクはありますが、将来性などを考慮すれば全く投資をしないこともリスクではないでしょうか。

ポートフォリオの一部として、分散投資を行いながらインドと向き合ってみましょう!

ライター名:金融ライター ひろきち

  • この記事を書いた人

マネーリテラシー編集部

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