FXを始めたいけれど、何からやればいいの?
少額から始められ、比較的手を付けやすいFXですが、いざ始めるとなるとどこから手を付けるべきか迷う方も多いでしょう。
この記事では、FX歴5年の私がFXの始め方を分かりやすく解説します。
FXを始めるには、まずは勉強。それからシュミレーションです。
車の運転でも、まずは教習所で運転技術や標識の読み方を学んでから実際に道路を走ります。
FXもしっかり学び、練習してからリアルトレードに進みましょう。
しっかり理解してFXトレードができるようになると、FXを収入の柱にすることも夢ではありません。
まずは勉強!FXの専門用語を理解しよう
FXには、聞き慣れない専門用語が多くあります。
分かりにくいからと理解しないまま取引してしまうと、時に大きな損失に繋がります。
これらの用語はFXを行うにあたり、必須中の必須です。
必ず理解しておきましょう。
必要証拠金
必要証拠金とは、取引する際に必要な金額のことです。1通貨あたりいくらと決められており、取引するのに最低限必要な担保金をさします。
例えば1000通貨保有したいとき「その通貨の必要証拠金✗1,000」が必要です。
レバレッジ
レバレッジとは、自分の資金の最大25倍まで取引ができる仕組みのことです。
持っている以上の資金で取引ができ、より大きい金額で運用できますが、損失も大きくなるため利用する際は注意が必要です。
ポジション(建玉)
通貨の売り買いで発生します。自分が売買して決済する前の状態で保有するとポジション(建玉)と呼ばれます。
外貨を買って保有すると「買いポジション」、売って保有すると「売りポジション」といわれます。
スプレッド
FX会社が決めている、通貨の「買う値段」と「売る値段」の差額のことです。
たいてい買値と売値には差があり、1回の売買でコストがかかるようになっています。
例えば1ドル100円で買った瞬間、ドルを売ろうとしても、ドルは99円でしか売れないようになっています。
この差額の1円が「スプレッド」と言われ、FXトレーダーが支払うコストです。
スワップポイント
2つの通貨間の金利差です。取引を続ける日数でスワップポイントが発生します。
金利の低い通貨を売って、金利の高い通貨を買うとスワップポイントを受け取れます。
反対に、もし金利の高い通貨を売って、金利の低い通貨を買うと反対にスワップポイント分を支払わなければなりません。
ロスカット
保有ポジションの評価額が設定金額以下になった場合、そのポジションを強制決済して最低限の資金を温存できる仕組みです。
ただし、相場が急激に不利な方向へ動いた場合、ロスカットすら間に合わず預けた資金以上の損失が発生することもあります。
FX初心者の勉強法
書籍
「初心者の」「ゼロから始める~」など、初心者向けのFX本はたくさん出ています。
自分が読みやすく、理解しやすいものをひとまず1冊買いましょう。
分からないことをぱっと調べられる、辞書代わりのような役割を果たします。
「すぐ稼げる」「1億円稼いだ」など、速攻で大金を稼ぐようなタイトルにはまだ手を出さないほうが賢明です。
初心者におすすめの書籍
・マンガでわかる最強のFX入門
詳しい解説は文章でされます。マンガではひとつのトピックスが見開き2ページで描かれるため、イメージを掴みやすくなっています。
・7日でマスターFXがおもしろいくらいわかる本
「初心者向けの本も理解できなかった人のための本」というだけあって、難しい言葉を極力省いた内容です。
イラストと会話文を多く使い、わかりやすく解説されています。
ブログ
今は数多くのFXトレーダーがブログをやっており、リアルタイムでニュースと実際の為替がどう動いたのか、どう利益や損失につながったのかを発信してくれています。
ネット上の情報のみを鵜呑みにはできませんが、成功しているトレーダーの考え方を学ぶにはもってこいです。
初心者におすすめのブログ
初心者向けの情報も数多くあり、わかりやすく図解されています。
FXトレードの心構えや考え方、初心者が陥りやすい思考などをRPGゲームのように紹介しています。
スクール
お金を払う分モチベーションにもつながり、トレーダー仲間ができます。
信頼できる情報を集めやすく、わからないことをすぐ講師に質問できるメリットもあります。
デメリットとしてはスクール費用がかかることや、時間的な拘束が生まれること。
オンライン講座なども活用し、有料か無料かも含め自分の納得できる講座を選びましょう。
FX初心者だからこそ、練習しよう
FX会社のサービスで提供されるデモトレードは、実際の画面を使用してシュミレーションできるためやらない手はありません。
サイトやアプリの使い勝手や実際の値動きに対してどう対処していくかなど、練習して初めて分かることがたくさんあります。
デモトレードで利益が出るようになってから、リアルトレードを少額から始めましょう。
デモトレードができるオススメ口座
DMMFX | GMOクリック証券 | 外為どっとコム | みんなのFX | |
デモトレード仮想資金 | 500万円 | 10万円~9,999万円 | 500万円 | 100万円 |
デモトレード有効期限 | 3か月 | 1か月(再申込み可) | 90日間 | 無期限 |
最低取引単位 | 10,000通貨 | 10,000通貨 | 1,000通貨 | 1,000通貨 |
自分の取引スタイルを確立しよう
取引を始める前に、どのスタイルでトレードを行うのか決めておきましょう。ここでも、前述のデモトレードが役に立ちます。
取引スタイルは短期決戦型のスキャルピング、デイトレードと中長期型のスイングトレードなどがあります。
どのスタイルが良いのかは、生活リズムや性格によって変わるため自分にあったスタイルを模索しましょう。
- スキャルピング:1日の中で複数回取引を行い、数秒~数分で決済してしまう超短期型取引
- デイトレード:1回の取引を数分~数時間で決済し、翌日までポジションを持ち越さない短期取引
- スイングトレード:1回の取引を数日~数週間で決済する中期取引
- ポジショントレード:明確な期間を決めず、半年~1年で決済する長期取引
【FX初心者あるある】筆者の失敗談
これらは、実際に私が初心者の頃にしてしまった失敗談です。
すべて心理的な未熟さや勉強不足により起きてしまったことで、本当に初心者の「あるある」です。
この記事を読んだ方は、同じことをなさらないように注意してください。
ロスカットの必要証拠金割合設定ミス
うまく使えば自分の資産を守れるはずのロスカット機能ですが、使い方を間違えると一気にポジションを強制決済してしまいます。
初心者の頃「資産を守るためにロスカット機能を使わなければ」とだけ考え、必要証拠金の割合を何も考えずに「なんとなく」決めてしまいました。
結果、10ポジション程が一気に決済されてしまい、血の気が引く思いをしました。
損切りできない
これは本当にあるあるですが、自分で損を確定するのはなかなか胆力がいります。
頭では「この損を確定してその分の必要証拠金を回さなければ、新しい取引ができない」と分かってはいても、どうしても「また上がるかも」と思ってしまいます。
これを乗り越えるために「損切りラインの発注を最初にしておく、そして絶対に変更しない」とルール化して下がっているポジションはできるだけ見ないようにしました。
なかなか自力では出来ない損切りも、続くと「まあそんなこともあるさ」と思えるようになります。
自分に合わない自動トレードを選択してしまった
上記の損切りがどうしてもできないと思っていた頃に「じゃあいっそ全部AIに任せてしまおう!」と思い始めた自動トレードですが、私には全く合いませんでした。
なぜここで買うのか、そしてなぜ売るのかが全く見えず、しかもタイミング悪く負け続けました。
自分で出した損ならまだしも、勝手に出された損に納得もできず、早々にやめてしまいました。
まとめ:FX初心者は勉強とシュミレーションが必須!
いかがでしたか。
FX初心者がまずやることは勉強、それからシュミレーションです。
FXには初めて聞く言葉も多く、とっつきにくく感じるでしょう。
しかし、その語句が分からなければサイトやアプリに表示される警告文の意味が分からず、結果的に大きな金額を失う可能性があります。
実際に触らないと分からないことも多いため、シュミレーションして頭と体になじませていきましょう。
FXは初心者だけでなく、中上級者になっても常に分析と実践の繰り返しです。
損をしても「負けた」のではなく「ダメだったと分かった」と捉えてコツコツ続けていきましょう。
そうすればFXを収入の柱にすることも夢ではありません。
ライター:risa