2024年8月に株価が大暴落しました。
2024年は新NISA制度のスタートで投資を始めた人も多く、株式市場が活気を見せていただけに大打撃です。
「投資なんてやっぱりするもんじゃない」
そう思っている人も多いはずです。
そんな人に検討してもらいたいのがエルメス株!
フランス発祥の高級ブランドとして有名で、エルメスの価値は落ちにくくリセールバリューにそれが表れています。
※リセールバリュー:購入したものを販売するときの値段のこと
株価にもエルメスの価値が表れており、株価は長期的に右肩上がりを記録しています。
年により多少の前後はありますが、特に注目してほしいのが2021年前後の株価です。
世界的に株価が暴落したコロナショックにも耐えており、株価は伸び続けています。
エルメス自身に価値があるため、株価が落ちにくいのです。
この記事では以下のことがわかります。
- エルメスについて
- エルメス株の購入方法
株価の下落相場に備えて、安全な資産を持っておくことで経済的・精神的に守りを固めましょう。
エルメスについて
エルメスはフランスの高級ブランドメーカーです。
元々は創業者であるティエリーエルメス氏が高級馬具を製作する工房を開いたのが始まりでした。
事業は順調で拡大していったものの産業革命により自動車が普及、エルメス氏は
「自動車の普及により馬具の需要が減少する」
と先読みし、馬具を作る職人の技術を財布やカバンなどの革製品に活かし、販売する形態にシフトしていきました。
エルメス氏の読みは当たり、その後も事業を多角化。
現在では、腕時計や香水、バッグにアクセサリーとさまざまな分野の製品をデザイン・製造・販売をする高級総合ファッションメーカーになりました。
エルメスの特徴は大きく3つです。
- 世界中で人気のハイブランドである
- 職人が時間をかけて手造りをしている
- 海外売り上げが大半を占める
2023年期、エルメスはフランス・ヨーロッパ(フランス除く)・日本・南北アメリカで2,000億以上の売上を誇りました。
中でも東南アジア(日本除く)では1兆円を超える売上を記録。
近年の物価高騰を受け、製品の値上げを敢行しているにもかかわらず増収を果たしています。
売上の内容は、主力製品である革製品がトップの約9,000億円、次いで衣料・アクセサリーが約6,000億円です。
(参考:WWD|エルメス23年も2ケタ成長で増収増益 強気な値上げでも売り上げに陰りなし)
2024年に入っても売上は好調を維持、伸び率はやや減速したものの2ケタ成長を維持しています。
(参考:Yahoo!ニュース|エルメス、24年上半期も増収増益 やや減速しつつも2ケタ成長を維持)
好調な売上を誇るエルメスを支えるのが馬具を制作していたころからエルメスの心臓部だった職人の技です。
職人の熟練の技と高品質素材を掛け合わせてできた商品が、品質や耐久性そしてラグジュアリーブランドとしての価値を上げています。
革製品にはアトリエ番号や製品番号が刻印されており、特別感が顧客の満足感をよりアップさせる要因でしょう。
エルメスの商品は人気と希少性が高くリセールバリューも高いことから、高級バッグに「投資」を行う人もいます。
バーキンの値段が過去35年で5倍、平均すると年14%ずつ値上がりを続けたという調査もあるほどです。
ロレックスや絵画などと同じ扱いを受けています。
しかし、エルメスで一番の買いとなるのが株です。
エルメス株のリターンは配当を含めると過去10年で6.5倍、年平均で22.4%(現地通貨ベース)!
バーキンの値上がり益を超えています。
(参考:「エルメスはバーキンより株を買え」超高級ブランドがずっと人気なワケ)
ブランド品が欲しいという欲求が無い場合は、エルメスでは株を購入した方がお得でしょう。
エルメス株の購入方法
エルメス株の購入方法は少し特殊です。
エルメスが上場しているのはフランスの「ユーロネクスト・パリ」という市場。
外国株の中で欧州株の取引が可能な証券会社を選ぶ必要があります。
新NISAを行う上でおすすめされている「SBI証券」や「楽天証券」では欧州株を取り扱っておらず、購入できません。
購入できる証券会社は以下のとおりです。
- 野村證券
- 大和証券
- みずほ証券
- SMBC日興証券
- 三菱UFJモルガン・スタンレー証券
- サクソバンク証券
野村証券やみずほ証券などの国内大手証券会社でエルメス株が購入できますが、支店窓口やコールセンターでの取引のみとなり、ネット注文を受け付けていません。
店舗のある証券会社のデメリットとして、手数料が割高であることが挙げられます。
店頭ビジネスには人件費や地代などが手数料に加算されるためです。
投資でリターンを得るためには手数料を抑えることは必須条件。
そのため、SBI証券や楽天証券などのネット証券を使う人が増えました。
オンラインでエルメス株を購入するには「サクソバンク証券」がおすすめです。
サクソバンク証券はデンマークに本社を構えるオンライン銀行の100%子会社のため、欧州株も取り扱っています。
ユーロネクスト・パリ市場の株における手数料は「取引金額×0.5%」、最低取引手数料は約12ユーロ(約1,892円。2024年9月7日6時時点の為替レート(157.68円)で計算)と対面の証券会社(国内主要証券会社)と比べると割安です。
(引用:Hermes International SCA チャート (HRMS) - Investing.com)
2024年9月現在のエルメスの株価は1909.5ユーロ、日本円だと約301,090円になります。
手数料は「301,090×0.5%=約1,505円」となり、最低取引手数料より低いため、1,892円かかってしまうので注意です。
まとめ:エルメス株の購入はサクソバンク証券がおすすめ。安定したパフォーマンスを期待できる銘柄
エルメスはフランスの高級ブランドで、革製品や衣料品、アクセサリーを販売する企業です。
売上も2023年、2024年上期と右肩上がりで2ケタ成長を続けています。
株価も長期的に右肩上がり、コロナ禍においても株価が伸びており、堅実なパフォーマンスを見せています。
欧州株のため、SBI証券や楽天証券では購入することができず、大和証券・野村証券・みずほ証券などの国内大手の証券会社の窓口で購入できます。
手数料が割高になるので注意が必要です。
サクソバンク証券を使うことで手数料をおさえてエルメス株を購入することができます。
エルメス株は1株より購入できますが、1株の購入だと最低取引手数料に満たないため、手数料を気にする方は2株以上の購入がおすすめです。
エルメスの直近配当利回りは0.79%と低く、配当狙いの方にはおすすめできません。
(引用:Bloomberg)
エルメス株の魅力はブランド力に裏打ちされた株価の上昇です。
インカムゲインではなくキャピタルゲイン狙いの投資家は検討の余地があります。
2024年2月22日には日経平均株価がバブル後、最高値を更新し日本の株式市場に活気が戻ってきました。
(参考:日経平均株価 バブル期につけた終値としての史上最高値を更新)
株式市場の好調に魅力を感じて投資を始めた人も多いでしょう。
実際、2024年7月までは好調に株価は右肩上がりを続けていました。
しかし、8月5日(月)に日経平均株価が大幅下落、過去最大の下落を引き起こし、8月2日(金)の下落も過去最高で、2営業日続けて下落幅の過去最高値を更新。
理由は、日本銀行の利上げとアメリカの利下げを背景に起こった暴落とされています。
(参考:NRI|再燃した日本株の大幅下落)
新NISAをキッカケに株式市場に参入した人にとって、今回の暴落は投資後初の暴落です。
暴落を受けて株式市場から離れた人も多いと推測されています。
(引用:Quick Money World|オルカンなど主要ファンドから資金流出 7日投信)
(引用:Quick Money World|オルカンなど主要ファンドから資金流出 7日投信)
人気の投資信託から多くの資金が流出する事態になりました。
投資の基本は分散と銘柄選定です。
「市場が好調そうだから」
といった周りに流されるような投資ではなく、しっかりと企業を調べ、分散をすることでリスクを抑えて投資ができます。
今回のエルメス株は農林中央金庫の投資信託商品である「おおぶねグローバル」の2023年の構成銘柄になるほど期待のできる銘柄です。
エルメス株を購入するときの参考にしてください。