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カードローンは必要な時にお金を借りられて、好きなように使うことができる便利なサービスです。
しかし、手軽に借りられるが故に、気が付いたら枠いっぱい借りてしまって、払えなくなってしまったということも。
本記事では返済が思うように進まない、滞納してしまってどうしていいのかわからない方向けに滞納によるリスクと対処法について解説します。
カードローンが払えないままだとどうなる?
カードローンを借りて一番やってはいけないことはそのままにしてしまうことです。
では、いったいそのままにしてしまうとどんなことが起こるのでしょうか?
- 遅延損害金の発生
- ローン会社から連絡が来る
- 利用停止・強制解約
- 信用情報が傷つく
- 資産差押え
遅延損害金が発生して、支払額が増える
返済日から遅れた日数分の遅延損害金が発生します。
遅延損害金とは簡単に言うと支払が遅れた分に対して払う利息で、通常の利息とは別に設定されており、基本的に高めが一般的です。
遅延損害金は下記の式で計算されます。
”延滞元金×遅延損害金利率÷365日×延滞日数”
1日ごとに利息が増えていきますので1日単位では大きな金額ではなくても放置した分だけ増えるのでびっくりするような金額になってしまうこともあります。
1日でも早く返済することを心がけましょう。
督促状が届き、最終的には一括請求も
当たり前ですがカードローン会社からSMSや電話、手紙などありとあらゆる手段で督促がはじまります。
連絡手段の順序や頻度はカードローン会社によりますが、メールやSMSからスタートする会社が多く、次第に電話が来るようになり、最終的には自宅に督促担当の人が訪問に来ることも。
法的に第3者に督促であることを知られてはいけないこと決められている為、配慮はされますが、
親族など同居人がいて「●●ファイナンス」など明らかに金融機関からの手紙が届けば、絶対にばれない保証もありません。
さらに督促を無視し続けると最悪は一括請求となります。
一般的にローン契約には「期限の利益」条項が定められています。
少し難しい言葉ですが借りた人には「返済期限が来るまで、お金を返す必要がない利益」という意味です。
滞納を続けると「期限の利益の喪失」となり、その「期限までお金を返す必要がない利益」がなくなり、一括請求を求められます。
[参考]
(期限の利益の喪失)
第137条 次に掲げる場合には、債務者は、期限の利益を主張することができない。
⑴ 債務者が破産手続開始の決定を受けたとき。
⑵ 債務者が担保を滅失させ、損傷させ、又は減少させたとき。
⑶ 債務者が担保を供する義務を負う場合において、これを供しないとき。
「民法」 – e-Gov法令検索 – 電子政府の総合窓口e-Gov イーガブ
一般的には3か月以上の延滞が判断時期となりますので、そうなってしまう前に対策を打てるようにしてください。
カードが利用停止になる
滞納を続けると新たな借り入れができなくなる可能性があります。
皆さんがお金を貸した友人からお金を返してもらってないうちに更に貸してくれと言われても素直にいいよとは言いづらいことを考えれば明らかです。
返済日翌日からいきなり停止になることはありませんが、メール、電話を無視し続けると確実に利用停止となります。
これは利用可能枠があったとしても関係がありません。
信用情報が傷つく
カードローンの滞納を続けると信用情報に傷がつき、新たな借り入れが難しくなってしまいます。
“信用情報とは、クレジットやローンの契約や申し込みに関する情報のことで、客観的な取引事実を登録した個人の情報です。”
※出典:CIC│信用情報とは
信用情報はクレジットやローン審査の際に現在の借入状況や過去の返済実績を確認する重要な要素です。
カード会社によって若干異なりますが、借入を行った際は毎月の支払いの記録が2か月遅れぐらいで登録されます。
この滞納の登録が「傷」であり、特に3か月連続で滞納するといわゆるブラックリスト入りとなります。
専門用語でいうと「異動情報」といい、異動情報がつくと基本的に大きな借入は出来なくなってしまうため、延滞してしまった際は遅くとも次の支払いまでに対応するようにしましょう。
給与など資産の差し押さえを受けることがある
3か月滞納・・・利用停止・・・一括請求・・・
これらのことが起こってもそのままにしてしまうと資産の差し押さえをされてしまうことがあります。
家や車など資産は特にないから自分は大丈夫だろうと思ってしまったら大間違いです。
「給与」や「預金口座」、「保険」も差し押さえの対象となります。
特に給与の差し押さえは職場にばれてしまうことにもなりますし、差し押さえの手続きが進むと手続きが止められませんので、こうなってしまう前に相談をするようにしましょう。
カードローンがどうしても払えない・・・そんな時は?
滞納をしてしまった時のリスクは理解したけれど、それでも簡単にお金が用意できない。
どうしてもそのような状況に陥ってしまった時は必ず相談をすることをおすすめします。
正直にカードローン会社に相談する
カードローンの返済が遅れそうとわかった時点でカード会社に連絡をしましょう。
返せる分だけでも返すなど「返す意思」があることを伝えることがまずは何よりも大事です。
一番してはいけないことは放置をしてしまい、返す意思がないと判断された時点で事態の悪化が早くなる可能性が高くなります。
しっかりと状況を説明することで利息分だけの支払が認められたり、返済期間の延長をしてもらえたりなど状況の悪化を防げる可能性があります。
借り換えを検討する
支払い困難な状況が一時的なものであれば借り換えも検討してみましょう。
借り換えとは今ある借り入れを他の金融機関に借りて、一旦返済し、新たな借入として返済をしていく方法です。
現在の借入よりも低い利息で借りられる場合や複数ある借入を1本化することで月々の支払いを抑えることができるようになる可能性があります。
但、借り換えにも審査がありますので収支のバランスが完全に崩れてしまっている場合などは難しいことはありますので注意が必要です。
どうしても難しいときは専門家に相談を
支払いの目途がどうしてもたたないときは司法書士や弁護士などの専門家に相談しましょう。
5年〜7年と長い期間新たな借り入れが難しくなるなどデメリットはありますが、法的に認められた方法で借入が減額や免除されることになります。
カードローン会社からの督促も完全になくなりますので心理的負担は軽減されることは間違いありません。
まとめ:カードローンが支払えないときは放置せずに必ず相談を
ここまででカードローンを支払えなかった時に起こることと支払えなくなってしまった場合の対策をお話ししました。
滞納はいろいろなリスクを背負うこととなります。
滞納の記録が残ることは住宅や車の購入する際など生活にも支障をきたすので、早い段階で手が打てる内に必ずカードローン会社や専門家に相談するようにしましょう。
また、滞納しないためには家計の見直しも必要です。
現在の支出を見直すことはもちろん、余裕があるときは増額払いなど計画的な返済を行うことがカードローン会社との無理のないお付き合いになるはずです。
金融営業マンライター(FP2級所有)帽子の人
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