「自分のiPhoneに荷物不在のSMSが届いたから、思わずクリックしてしまった!何か変だなと感じて、すぐにサイトを閉じたけど大丈夫かな?何か起きない?」
「自分のAndroidスマホに荷物不在のSMSが届いたけど、何だかURLが変だな。クリックしたらどうなるの?」
「荷物不在のSMSをクリックして個人情報を入力したら、スマホが変な動きをしだした。もしかして詐欺サイトだった?どうすればいい?対処法が知りたい!」
そんな悩みを抱えていませんか?
荷物不在の偽SMSをクリックしてしまった場合、トラブルに巻き込まれるのでは、と焦ってしまうのではないでしょうか。
しかし安心してください。
iPhoneとAndroidのどちらにも対処法はあります。
この記事では、荷物不在の偽SMSについて
- iPhoneとAndroidの手口の違い
- iPhoneの対処法5ステップ
- Androidの対処法7ステップ
を解説します。
この記事を読むことで、荷物不在の偽SMSへの不安を和らげることが可能です。
ぜひ最後までお読みください。
荷物不在の偽SMSの手口はiPhoneとAndroidで違う
(筆者のスマホに届いた荷物不在の偽SMSの画像)
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)によると、荷物不在の偽SMSを受け取ったのがiPhoneかAndroidかによって、手口が違うと注意喚起をしています。
ここでは、iPhoneとAndroid両方の手口の違いについて解説します。
なお、OSが違っても最初にする対処法は「クリックせず、無視すること」です。
怪しいSMSには触れないようにしましょう。
iPhoneの場合の手口
iPhoneの場合の手口は、フィッシングサイトに誘導して
- アカウント情報とギフト券番号を入力させる
- アカウント認証情報とクレジットカード情報を入力させる
ことです。
フィッシングサイトに個人情報を入力した場合の影響として、アカウントやクレジットカード情報などの不正利用が予想できます。
そのほか自分のiPhone内のデータが、第三者に筒抜けになることも予想できるでしょう。
最悪、自分のiPhoneが他人に乗っ取られるかもしれません。
乗っ取られた結果、家族や友人に被害が及ぶ可能性も考えられます。
フィッシングサイトで個人情報を入力することは、自分だけでなく、親しい人にも影響を及ぼす可能性があることを理解する必要があるでしょう。
Androidの場合の手口
Androidの場合の手口は、不正なアプリをインストールさせることです。
偽のセキュリティアプリをインストールさせて、正規のセキュリティアプリを削除させる手口もあります。
不正なアプリをインストールした場合の影響として
- 自分のスマホから第三者に同じ内容のSMSが大量に送られ、電話料金が増大する
- アカウントが不正に利用、作成される
- スマホのセキュリティ対策が機能しなくなる
- フィッシングサイトに誘導される
などが予想できるでしょう。
自分のAndroidが、悪意のある他人に乗っ取られる可能性が高くなります。
自分や親しい人を守るためにも、荷物不在の怪しい偽SMSには触れず、間違っても興味本位にクリックしないようにしましょう。
iPhone版:荷物不在の偽SMSをクリックしてしまった場合の対処法5ステップ
iPhoneにおける荷物不在の偽SMSをクリックしてしまった場合、以下の5つの順に対処します。
- すぐに偽サイトを閉じる
- アクセス履歴を消して、偽SMSを消す
- パスワードを変更する
- 不正利用や不正請求がないかを確認する
- 「開封証明を送信」をオフにする
1つずつ順番に解説していきます。
対処法①:すぐに偽サイトを閉じる
荷物不在の偽SMSに記載されているURLをクリックしただけの場合、すぐに偽サイトを閉じましょう。
IDやパスワードなどの個人情報を入力していなければ、問題はありません。
なお偽サイトを閉じる前に、表示されているURLと偽SMSに記載されているURLを、忘れずに控えておくことをおすすめします。
アクセス履歴を消す際に必要なためです。
対処法②:アクセス履歴を消して、偽SMSを消す
偽サイトを閉じたあとは再度、クリックをしないためにも、アクセス履歴を消して偽SMSを消去します。
手順は以下より、画像付きで解説していきます。
まずはiPhone内「設定」→「safari」の順にタップしましょう。
(筆者作成画像)
続いて「safari」内の「詳細」をタップします。
(筆者作成画像)
「詳細」内の「Webサイトデータ」をタップします。
(筆者作成画像)
「Webサイトデータ」内の赤枠の検索窓をタップしましょう。
(筆者作成画像)
「対処法①:すぐに偽サイトを閉じる」で控えた偽サイトのURLと、偽SMSに記載されているURLを入力します。
(筆者作成画像)
入力した結果、URLが表示されたら、左スライドをして削除しましょう。
Webサイトデータを削除後、再度、検索してURLが表示されなければ、アクセス履歴は削除完了です。
最後に、届いた荷物不在の偽SMSを削除したら、対処完了となります。
対処法③:パスワードを変更する【できればIDも】
もし偽サイトで個人情報を入力してしまった場合、至急パスワードを変更しましょう。
パスワードを変更する際は、他のサイトで使っているパスワードを流用してはいけません。
またパスワードは、英字や数字、記号を交えた複雑で長くすることをおすすめします。
パスワードが強固になるためです。
加えて可能であれば、パスワードだけでなくIDも変更しましょう。
ID、パスワード両方を変更すれば、より安心といえます。
対処法④:不正利用や不正請求がないかを確認する
続いて、不正利用や不正請求がないかを確認しましょう。
アカウント情報とギフト券番号を入力した場合、情報を入力したサービス会社へ問い合わせます。
アカウント認証情報とクレジットカード情報を入力した場合、クレジットカード会社へ至急連絡することをおすすめします。
またサービス会社やクレジットカード会社に問い合わせする際は、経緯を伝えて相談しましょう。
問い合わせた段階では被害に遭っていなくても、のちのち被害に遭いそうになった場合、対処が早くなることが予想できるためです。
自分の安心にもつながるため、必要ないとは思わず積極的に確認しましょう。
対処法⑤:「開封証明を送信」をオフにする
対処法の最後は「開封証明を送信」をオフにすることです。
「開封証明を送信」とは、LINEなどのSNSでいう既読機能と同じで、SMSを開封したことを送った相手に知らせるものです。
詐欺師はこの開封証明によって、SMSが届いたかどうかや開封したかどうかを確認して、ターゲットを分析しているおそれが高いといえます。
よく偽SMSを開封している人は、再度ターゲットにされることも予想できるでしょう。
筆者は、この「開封証明を送信」をオフにしたことにより、それまで頻繁に届いていた荷物不在の偽SMSも2024年3月を最後に届かなくなりました。
「開封証明を送信」をオフにするには、まずiPhone内の「設定」→「メッセージ」の順にタップします。
以下の画面が表示されるため、赤枠の「開封証明を送信」を左にスライドすることで、オフとなります。
(筆者作成画像、オフの状態)
ただし「開封証明を送信」をオフにしても、荷物不在の偽SMSは届くかもしれません。
しかし開封証明が詐欺師に届かないことで、この人にはSMSを送っても無駄だと判断して、再送してこないことも期待できます。
可能であれば「開封証明を送信」をオフにすることをおすすめします。
Android版:荷物不在の偽SMSをクリックしてしまった場合の対処法7ステップ
Androidで、荷物不在の偽SMSをクリックしてしまった場合、以下の7つの順に対処します。
- すぐに偽サイトを閉じる
- 機内モードにする
- 不正アプリをアンインストールする
- スマホを初期化する
- Googleアカウントのパスワードを変更する
- 不正利用や不正請求がないかを確認する
- 「提供元不明のアプリのインストール」設定を無効にする
1つずつ順番に解説していきます。
対処法①:すぐに偽サイトを閉じる
荷物不在の偽SMSに記載されているURLをクリックしただけであれば、偽サイトをすぐに閉じましょう。
なお偽サイトを表示させたあとに、不安を煽るような嘘の画面で対処を促すように誘導されることもあります。
しかし煽られても焦ってはいけません。
一呼吸おいて、冷静になることを心がけましょう。
対処法②:機内モードにする
もし不正なアプリをインストールしてしまったら、まずは機内モードにしましょう。
機内モードにすれば、通信を無効化できます。
通信を無効化させることで、自分のスマホからSMSが他人に送られることを防げます。
スマホ内のデータが外部に送信されないため、不正利用されるおそれもなくなるでしょう。
対処法③:不正アプリをアンインストールする
機内モードにした状態で、不正アプリをアンインストールします。
アンインストールすれば、SMSが他人に送られることもないでしょう。
スマホ内のデータが外部に不正送信される可能性も低くなります。
なお不正アプリは、スマホのホーム画面に表示されない場合もあります。
「設定」→「アプリ」の順にタップしたあとに、一覧から不正アプリを探し出してアンインストールしましょう。
対処法④:スマホを初期化する
不正アプリをアンインストールしたら対処終了、と思うかもしれません。
しかし不正アプリをインストールしたことで、スマホへ影響があるかどうかが分かりません。
可能であれば、安全のためスマホの初期化をおすすめします。
なお初期化後にデータを復元する際は、不正アプリをインストールしたときよりも前のバックアップデータを使用する必要があるでしょう。
Androidスマホは、以下の画像のとおり、基本的にデバイスを操作していない状態で2時間以上充電しているときに、Wi-Fi経由で自動的にバックアップが行われます。
(筆者作成画像)
不正アプリをインストールしてすぐに「今すぐバックアップ」でバックアップをとらない限り、不正アプリをインストールする前のデータが残っていると思われます。
安心しましょう。
対処法⑤:Googleアカウントのパスワード変更をする
スマホの初期化後は、Googleアカウントのパスワードを変更しましょう。
強固にするため、英字や数字、記号を交えた複雑で長いパスワードにすることをおすすめします。
他のサイトで使っているパスワードを使いまわさないことも重要です。
対処法⑥:不正利用や不正請求がないかを確認する
身に覚えのない請求や、不正な利用があったかどうかを確認します。
例えば
- 携帯電話会社
- フリマサービス
- 後払い決済サービス
など、現在利用しているサービスの提供会社にできる限り確認、相談することをおすすめします。
相談することで、のちのち被害に遭いそうになった際に対処が早くなることが期待できるためです。
被害はないだろうと安易に思わず、自分の安心のためにも積極的に確認しましょう。
対処法⑦:「提供元不明のアプリのインストール」設定を無効にする
不正アプリのインストールを未然にふせぐ対策となるのが、「提供元不明のアプリのインストール」設定を無効にすることです。
手順は以下より、画像付きで解説しますが、Androidは機種によって設定方法や表示が異なります。
これから解説するのは筆者のAndroidでの設定となるため、自分のAndroidでの設定方法は事前に確認することをおすすめします。
まずはAndroid内「設定」→「アプリ」の順にタップしましょう。
(筆者作成画像)
続いて「アプリ」内の「特別なアプリアクセス」をタップします。
(筆者作成画像)
「特別なアプリアクセス」画面が表示されたら、赤枠の「不明なアプリのインストール」をタップします。
(筆者作成画像)
次は「Chrome」をタップしましょう。
(筆者作成画像)
「Chrome」をタップしたら「この提供元のアプリを許可」が表示されるため、左にスライドして無効にします。
(筆者作成画像、有効(許可)の状態)
以下の画像のとおり「無効(許可しない)」となれば、設定は完了です。
(筆者作成画像、無効(許可しない)の状態)
「提供元不明のアプリのインストール」設定を無効にするとともに、AndroidのOSを定期的に確認して、最新バージョンに更新しておくことをおすすめします。
まとめ:荷物不在の偽SMSをクリックしても慌てずに対処しよう
荷物不在の偽SMSをクリックしてしまった場合、トラブルに巻き込まれるのではないかと不安になり、焦ってしまうことでしょう。
しかしクリックしても、対処法はあります。
重要なのは、焦らず冷静になることです。
荷物不在の偽SMSは、iPhoneとAndroidで手口も対処法も異なりますが、しっかり対処することでトラブルも避けられます。
この記事を参考に、荷物不在の偽SMSへしっかり対処して、不安を和らげましょう。