皆さんの中に運転免許を持っている方はどれぐらいいるでしょうか。
大半の方は持っていると答えるかも知れません。
しかし、中には必要ないと感じている人もいるでしょう。
現代社会において、免許を持っていないことが本当にやばいのか、どのような影響を及ぼすのか、また免許を取得することの利点についても解説していきます。
これから免許取得を検討している方にとって有益な情報となり、決断の一助になれば幸いです。
そもそも免許を持っている人はどれぐらいいるのか
令和4年度末時点で、日本には約8,184万人の免許取得者がいると報告されています。
これは、日本の総人口に対して約74,8%の人が免許を持っていることになります。
この統計からは、多数の人々が取得している現状がわかるでしょう。
この統計から免許を持っていない人が少数派となり、世間からしたら免許を持っていない人がやばいという認識になっているのかも知れません。
(出典:内閣府)
免許を取得する理由は
運転免許を取得する動機は人それぞれです。
例えば、移動手段を増やしたい、社会的ステータスとして見られたいなど、様々な理由が考えられます。
筆者の場合は、地方での生活をしているため、車がなければ日常生活に不便さを感じるのと、車の運転ができれば異性にモテるのではないかと、少し邪な気持ちもあり、18歳になるとすぐに免許を取得しました。
免許の必要性はあるのか
今の現代では生活環境しだいでは不要になるでしょう。
かつては運転免許証が最も強力な身分証明書の一つとして広く利用されていましたが、今ではマイナンバーカードも同様の証明書として利用できます。
そのため、車の運転をする予定がない人にとっては免許を取得する必要性は低減しているといえるでしょう。
免許を持っていない生活で影響が出てくるのは
免許を持っていない生活における実際の影響は、日常生活における具体的な状況によりますが、多くの場合、大きな問題にはなりません。
影響が考えられるのは次の3つですが、適切な選択肢を検討することで、これらの影響を避けることが可能になるでしょう。
影響1 移動手段が限定される
免許を持っていないと、移動手段が限定される可能性があります。
免許と車があれば移動や活動範囲を自由に広げることができます。
しかし、持っていない場合は徒歩や自転車、公共交通機関(電車やバスなど)に頼ることになります。
都心部での生活であれば公共交通機関の発達により、特に不便は感じられずに生活はできるでしょう。
しかし、地方や公共交通の利便性が低い場所では、日常生活において不便さを感じる可能性は高まるでしょう。
影響2 身分証明が限定される
運転免許証は、強力な本人確認書類として広く認識されています。
しかし、持っていない場合はマイナンバーカードやパスポートなどの顔写真付きの身分証明書が必要となります。
健康保険証でも身分証明書として使用できますが、顔写真がないため、場合によっては追加の書類や証明書が求められることがあります。
影響3 仕事内容が限定される
運転免許を持っていないと、車を必要とする職種に就くことができません。
特に、運送業界での就労は運転免許が必須となるため、選択肢が大幅に限定されます。
営業職においても、車での移動が頻繁に必要とされる場合、訪問先へのアクセスや活動範囲が制限され、仕事に支障をきたす可能性があります。
場合によっては職場内での立場や評価に悪影響を与えることも考えられます。
筆者の経験になりますが、免許を持たない後輩が入社してきたときは、筆者が運転して営業同行していたこともありました。
全国各地に拠点がある企業での就職の場合は配属先次第で苦労する場合もあるでしょう。
免許は取ったほうがいいのか
生活環境や個人の状況に関わらず、お金や時間に余裕があれば早い段階で取得しておくことをオススメします。
取得しておけば、予期せぬ状況やと特定の機会において、役に立つ場面は出てくるでしょう。
免許をとるメリットはあるのか
運転免許を取得することには、多くのメリットがあります。
免許があれば生活で考えられる影響を解消することが可能になり、より自由な生活を送ることができます。
敢えてデメリットとして挙げるとしたら、取得するには費用と時間がかかります。
この2つが特に負担とならない場合、免許の取得を強くオススメします。
免許取得の方法
運転免許を取得するためには、主に3つの方法があります。
方法1 自動車教習所
お住まいの近くにある教習所に通い技能と学科の両方を教習所で学びます。
最も一般的な方法になります。
卒業と同時に技能試験が免除になり、本試験では学科のみの受験になります。
方法2 合宿免許教習所
集中的に教習を受けることができるため、近年では人気が高まっています。
費用と時間も自動車教習所と比べて抑えられているのも人気の一つになります。
自動車教習所と同様に卒業と同時に技能試験が免除になり、本試験では学科のみの受験になります。
方法3 運転免許試験所(免許センター)
直接、試験所での一発試験に挑みます。受験料は安いですが、合格率が低く難易度が高いです。
技能練習方法なども制限もあり、未経験の方にはハードルが高い取得方法になります。
一般的に教習所での卒業後は技能試験が免除され、学科試験のみで本試験を受験することができます。
これにより運転免許の取得率が向上します。
運転免許を初めて取得する場合は、教習所を利用することをオススメします。
取得にかかる費用はいくら
運転免許を取得する際の費用は、教習所によって大きく異なります。
全国平均として、約25万円から30万円が必要とされていますが、地域や教習所によってはこれよりも高額になる場合もあります。
費用とアクセスのバランスを考慮して、自分にあった教習所を選択するのがいいでしょう。
筆者自身は費用がやや高くなっても、自宅から通える範囲に教習所がありましたので通いながら取得しました。
場所 | 費用(全国平均) | メリット | デメリット |
自動車教習所 | AT車:約29万MT車:約30万 | ・空き時間を利用して通える | ・合宿免許と比べて費用が高い |
合宿免許教習所 | AT車:約25万MT車:約26万 | ・短期間で集中的に取得できる ・費用が比較的安い | ・同宿する他の受講生と共同生活が必要 |
運転免許試験所(一発試験) | 試験代:約3万 | ・費用が非常に安い | ・合格が難関・自主的な技能練習が必要 |
免許取得=車購入ではない
運転免許を取得したとしてもすべての人が車を購入する必要はありません。
車は生活や移動の上で必要な人たちが購入する傾向にあります。
特に都心部で生活する人の場合は、必要に応じて車の購入を検討するかも知れませんが、現代ではレンタカーやカーシェアリングのサービスの普及により、購入ではなくレンタルも有効な選択肢になってくるでしょう。
免許がなくても生活する方法
今までのことを踏まえても、やはり運転免許を持つ必要性を感じない方もいるでしょう。
都心部にお住まいの場合、免許や車がなくても生活に大きな不便を感じることはないでしょう。
公共交通機関の充実したインフラが日常の移動のサポートをしてくれます。
一方、地方にお住まいで都心部への移住が難しい方にも、免許がなくて快適に生活するための実用的な方法があります。
次に紹介する方法であれば、免許や車に依存しない生活を送るためにいくつかコツを紹介します。
これらを参考にして、自分のライフスタイルにあった選択を見つけてみてください。
方法1 徒歩や公共交通機関を利用する
都心部、地方都市にかかわらず、移動には徒歩、自転車、バス、電車などの公共交通機関を利用することで免許や車なしでも快適に生活を送ることが可能です。
特に都心部では発達したインフラのおかげで日常の移動には不便を感じることはほとんどありません。
一方、地方都市では交通機関の本数が限られる場合もありますが、事前に調べておくことで、生活に必要な移動を支障なく行うことができます。
方法2 身分証明はマイナンバーを利用する
身分証明として、マイナンバーカードの利用は非常に便利です。
かつては運転免許証が多くの場面で最も強力な身分証明書となっていましたが、マイナンバーカードの普及により、多様な用途での活用が期待されています。
現在および将来にわたりマイナンバーカードによって可能になることは以下の通りになります。
- 個人番号を証明
- 公的な本人確認書類としての利用
- コンビニでの公的な証明書発行
- 限定された機関になりますが健康保険証として利用(対応機関は順次拡大中)
- 2024年度末までに、運転免許証と一体化の見込み
これらの機能に加え、将来的にさらに多くの機能がされるでしょう。
マイナンバーカードは運転免許証を超える、新たな最強クラスの証明書として位置づけられるでしょう。
方法3 ネットショッピングを利用する
日用品や大型な生活必需品を購入する際は、ネットショッピングを利用することをオススメします。
現在、インターネット上では幅広い商品が購入でき、日用品、食材、飲料水、家具なども自宅まで届けてくれます。
店舗に足を運ぶ手間も省き、必要なものを自宅に届けてもらうことができるのが大きなメリットです。
最近では大手オンラインショッピングサイトだけではなく、コンビニや地域のスーパーマーケットもなども宅配サービスを展開しており利便性がますます高まってきています。
方法4 ドライブデートはしない
ドライブデートは遠出でのデートを可能にしますが、それだけがデートの全てではありません。
公共交通機関で行けるデートスポットや、近場の公園でのピクニックなど、さまざまな楽しみ方があります。
大切なのは、お互いの好みにあったデートプランを考えることです。
ちなみに、筆者が学生時代に免許を取得したのはモテたいという理由でしたが、結局ドライブデートは一度も経験していません。
免許や車がなくても2人の関係を深める素晴らしいデートは十分に可能です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
かつては、『免許を持っていないとやばい』という認識が一般的でしたが、現在では免許がなくて大きな問題を抱えることなく生活ができるでしょう。
個々の生活環境、生活スタイルに合わせて運転免許の取得を考える時代になってきています。
しかし、運転免許が取れる場合は取っておくと、いざと言う時に何かと便利になるのは間違いありません。
まずは将来のことを見据えながら、免許が必要かどうかを検討してみましょう。
ライター名:副業リーマンライター はるぱぱ