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JAL株で大儲けを狙う!業績急回復で株価上昇につながるのか?

JALは、コロナの影響で業績が急速に悪化し、株価が大きく下落をしました。

逆張り投資家にとって株価の下落は、投資のチャンスでもあり、期待通りに業績が回復すれば大儲けを狙うことができます。

ただ2024年現在においてはコロナの影響による人流制限などはないことから、すでにJALの業績は復活を遂げ始めています。

そこで今回、株式投資歴15年の筆者が、業績急回復中のJAL株に注目し、今からでも大儲けは可能なのかを分析していきます。

2020年頃に仕込めず、今も買い時を探っているなら、この記事を読んで一緒に買い場について考えましょう。

JALについて知る

JAL株の購入を検討しているならば、まずはJAを知ることから始めましょう。

企業概要

はじめに企業概要を紹介します。

社名日本航空株式会社
社名(英語表記)Japan Airlines Co., Ltd.
設立1951年8月1日
本社所在地東京都品川区東品川二丁目4番11号 野村不動産天王洲ビル
代表取締役社長鳥取 三津子
従業員数1万2,969人(2023年3月31日現在)
連結従業員数3万6,039人(2023年3月31日現在)
事業内容・定期航空運送事業及び不定期航空運送事業
・航空機使用業
・その他附帯する又は関連する一切の事業

業績推移

次に業績推移を見ていきます。

決算期売上高(百万円)営業利益
(百万円)
当期利益
(百万円)
国際線国内線その他
2018/3期462,900518,200402,000174,565140,995
2019/3期530,600528,000428,400176,160155,144
2020/3期486,217529,707369,98986,10352,012
2021/3期27,969174,006279,249△390,414△287,875
2022/3期70,887235,736376,089△234,767△181,345
2023/3期444,662454,665476,26165,05933,876
2024/3期(予想)1,684,000-80,000

2020/3期4Qでは、コロナの影響による旅客数減の影響を受けているため、2019/3期が業績のピークになっていることが分かります。

また、直近の2023/3期においても国際線・国内線ともにコロナ前の水準には戻っておらず、2024/3期予想でも同様です。

株価推移

過去10年の株価推移です。

コロナの影響を受けて旅客需要が減った2020/3期4Qに株価が急落しており、2024年4月19日現在においても株価は急落前の水準までは戻しきれていません。

高値を4,500円、安値を1,800円と考えると、既に安値から半値程度は戻しており、あしもとでは戻り一服といった状況です。

(引用:Yahoo!ファイナンス

配当金の実績

最後に配当金の実績について紹介します。

決算期中間配当(円)期末配当(円)合計(円)
2018/3期5258110
2019/3期5555110
2020/3期55055
2021/3期000
2022/3期000
2023/3期02525
2024/3期30(実績)40(予想)70

ほとんど業績に連動していて、2019/3期をピークに赤字に陥った2021/3期と2022/3期は無配当となっています。

また、2023/3期は1株あたり年間25円で、2024/3期の予想配当でも70円とコロナ前の水準を戻すことができていません。

株主優待の内容

JALの株主であれば、配当金だけでなく「株主割引券(国内線50%割引)」「旅行商品割引券(2~7%割引)」の2つの株主優待を受けとることができます。

以下は、保有株数に応じた株主割引券の取得枚数表です。

(引用:JALホームページ 株主優待のご案内

ただこの株主割引券は、フレックス普通席(予約便の変更が自由にできるが、料金が高い)のみにしか適用されないため注意が必要です。

換金もできるようですが、1枚1,000円ぐらいが相場のようです。

また旅行商品割引券も株式保有数に応じてもらえる枚数が異なります。

(引用:JALホームページ 株主優待のご案内

JAL株で大儲けできるのか?

ここまでJALについてみてきましたが、ここからが本題です。

JALの業績はコロナ前の水準まで戻し切っていないとはいえ、既に回復し始めていることは明らかです。

そのようなJAL株を今から購入しても利益をだすことはできるでしょうか。

株価下落の理由

購入すべきか判断するためには、株価下落の理由を知ることが大切です。

ただ今回のJAL株の下落の理由はとてもシンプルで、コロナの影響によって旅行やビジネスの需要が減少したためと考えられます。

そのため株価が戻るためには、需要が減った旅行客やビジネス客がコロナ前の水準に戻ることが条件といえます。

現在の株価指標をチェック

主要な株価指標を業績のピーク時と比較したものが下の表です。

また、業界のライバルであるANAも参考にのせています。

JALは業績も株価も戻りきっていませんが、株価指標を見ると、現在の株価は2024/3期の決算をすでに織り込んでいる可能性があります。

2024/4/19現在JALANA

株価
2018年4月19日4,190円4,185円
2024年4月19日2,775円2,958円
時価総額2024年4月19日1兆2,131億円1兆4,325億円
配当利回り2024/3期(予想)2.52%1.01%
EPS2019/3期(実績)432.10331.04
2024/3期(予想)205.95277.54
PER2019/3期(実績)9.70倍12.6倍
2024/3期(予想)13.47倍10.66倍
PBR2019/3期(実績)1.25倍1.27倍
2023/3期(実績)1.38倍1.37倍

(*)2019/3期のPERとPBRは2018年4月19日の終値をベースに計算しています。

JAL株の株価は上昇するか?

ここまで見てきた通り、現在の株価はすでに2024/3期の業績回復を織り込んでいます。

そのため、今後株価が上昇するためには、2025/3期以降のさらなる業績回復が必要ですが、その可能性は低いと考えています。

その理由は、2024/3期の四半期決算にあります。

以下は四半期ごとの旅客数の推移です。

Q1Q2Q3
国際旅客数(千人)2019/3期1,5714,9467,325
2024/3期2,4293,2944,954
国際旅客数(千人)2019/3期9,27219,40929,149
2024/3期8,58917,52626,644

依然として、旅客数は国内外問わずコロナ前の水準を回復できていません。

この理由には、オンライン会議の普及など社会的な変化によるものも多大にあるため、今後コロナ前の水準に戻ることはかなり難しいように思います。

筆者としては、コロナ前の国内・国外の旅客数に戻ることが、株価の更なる上昇の条件と考えているため、今後株価の上昇を見込むことは厳しいでしょう。

まとめ

「JAL株で大儲けできるか」をテーマに解説しました。

  • JALはコロナにより業績が悪化し、株価は急落しました。
  • コロナによる人流制限などはなくなったことから、業績の最悪期は脱して、2023/3期には業績が急回復しています。ただ、回復後の業績は既に株価に織り込まれています。
  • そのため、株価がこれからさらに上昇するためには、2025/3期以降も業績がコロナ前まで回復する必要がありますが、2024/3期の四半期決算を見るかぎり、旅客数は頭打ちとなっており、コロナ前に戻る気配はありません。
  • 今後の業績見通しから、さらなる株価上昇は期待できないと考えられます。

筆者としては、現在の株価でJAL株の購入はおすすめできません。

やはり、業績が回復し始めてからでは、投資のタイミングとしては遅すぎるということですね。

投資で勝つためには、先読み・先回りをすることが大切で、みんなが売りたいと思う時がチャンスといえるのではないでしょうか。

  • この記事を書いた人

マネーリテラシー編集部

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