転勤と聞くと、『良いイメージがない』『転勤のない職種に就きたい』と考える方も多いのではないでしょうか?
転勤は、総合職で多く取り入れられている制度です。
幹部候補の育成や会社の業務向上などの目的で異動を任命される場合もあります。
転勤は、デメリットだけでなくメリットも存在します。
実際に、全国転勤を希望する方も少なくありません。
この記事では、転勤が多い仕事や転勤がある理由、メリット、デメリットを紹介していきます。
転勤にマイナスイメージがある方も、ぜひ参考にしてみてください。
転勤が多い仕事5選
ここからは、転勤が多い仕事を5つ紹介していきます。
転勤が多い理由やどれくらいのスパンで転勤があるかも参考程度にお伝えしていきます。
1.金融系(銀行、保険会社など)
転勤の頻度:2~3年
金融系は、転勤が多い仕事として良くあげられます。
全国展開している銀行であれば、全国各地どこでも転勤の可能性があります。
また、出向になる場合もあるので、銀行の支店のみならず、出向先が候補になることも頭に入れておきましょう。
特に若手、中堅の社員は転勤の機会が多く、管理職や一定のキャリア、年齢に達すると落ち着いていく傾向があります。
銀行員の場合、特定の顧客と長く付き合いがあると、癒着や不正取引をする原因となる場合があります。
金融系で転勤が多いのは、『不正を防ぐため』ということも理由のひとつです。
また、さまざまな部署を経験させ、スキルアップを図りたいという目的もあります。
2.商社
転勤の頻度:3~5年
商社も転勤が多いイメージがあるのではないでしょうか。
しかし、商社の社員全員が転勤が多いわけではありません。
転勤が多いのは、主に営業職や管理職です。
ただ、ジョブローテーションを採用している企業では、転勤の少ない職種への異動も考えられます。
商社といっても、全国展開している会社もあれば、グローバルに事業を展開している会社もあります。
当然、グローバルに展開している会社であれば、海外転勤も考えられるでしょう。
どんな規模で展開している会社なのか事前に把握しておく必要はあると思われます。
3.大手メーカー
転勤の頻度:2~5年
メーカーはさまざまな商品を製造します。
自動車メーカー、食品メーカー、機械メーカー、ハウスメーカー、化学メーカーなど多くのメーカーが存在します。
全国規模で営業所や生産拠点を持っている大手メーカーは、転勤の機会も多くなるでしょう。
メーカーの中でも、工場の生産ライン勤務の方は、転勤が少ない可能性が高いですが、営業職は転勤する頻度は高くなることが考えられます。
4.公務員
転勤の頻度:1~10年(職種や省庁によって大きく異なる)
公務員には、地方公務員と国家公務員があります。
どちらも転勤は多いです。
しかし、地方公務員は自治体ごとに採用されるため、都道府県内、市町村内それぞれの採用の範囲内での異動が基本となります。
そのため、市町村内での採用の場合は、転居を伴う場所への異動はまれです。
都道府県内採用の場合は、離島などに異動の場合もあるので、転居を伴う場所への異動も考えられます。
国家公務員は、北海道から沖縄までどこへでも異動の可能性があるため、転居しないと通勤できない場所への異動も多くあります。
5.ゼネコン
転勤の頻度:1年未満の場合も多々有り
ゼネコンと呼ばれる企業の現場管理の仕事は転勤が多い仕事です。
現場管理はひとつの工事現場が終わると、次の現場に異動となります。
現場から現場を渡り歩くことになります。
ゼネコンは営業所などを構えている場合が少ないので、事前に異動のエリアを把握することは難しいです。
異動の周期も非常に早い場合が多いことが特徴です。
ゼネコンの中には、地域限定職として採用している場合があります。
その場合は、採用されたエリア外に転勤することはありません。
転勤がある理由
転勤させる企業側の理由としては、下記の6点があげられます。
- 人材育成
- 昇進
- 組織の活性化
- 人材の最適配置
- 人員補填
- 業務のマンネリ化防止
将来の幹部候補として、経験を積ませ人材育成を目的に転勤を命じる場合もあります。
また、昇進と同時に転勤という場合も多くあります。
この場合、人材育成や組織の活性化を促したい側面も考えられるでしょう。
新しい環境に身を置くことで、業務に対する新たな刺激を与えることもできます。
しかし、必ずしもプラスの側面だけを考える場合だけではありません。
人員が不足しているところへの人員補填などで、転勤が命じられる場合もあります。
転勤がある職種のメリット
転勤に対して、マイナスイメージを持っている方も多いと思います。
ここからは、転勤に対してのマイナスイメージを払拭するためにメリットをお伝えしていきます。
知らない土地に行ける
全国転勤があると、自分が知らない土地や行ってみたかった土地に行けます。
その場所の魅力や名物を肌で感じられます。
全国展開している企業の場合、大都市や観光地に支店や営業所を構えているケースが多いです。
そのため、自分が住みたいエリアに転勤できる可能性もあります。
新しい出会いが増加する
転勤に伴い、新たな環境で仕事をすることで、新たな人脈を構築できます。
人脈が増えれば、仕事だけの繋がりだけではなく、趣味や気の合う友人ができることも考えられるでしょう。
新たな出会いが増えれば、新たな趣味や発見ができ、充実したプライベートを送ることができるかもしれません。
転勤がある職種のデメリット
下記のデメリットは、避けようのないデメリットとなります。
この2点が絶対に譲れないという方は、転勤がある仕事を選ぶことをやめましょう。
周囲に知り合いが居なくなり、休暇が暇になる
転勤したばかりの頃は、知り合いもおらず、休日も1人で過ごすことが多くなる可能性があります。
しかし、徐々に職場や取引先の方と打ち解けていくことで、その悩みは解決できるでしょう。
家族、恋人と遠距離になる
家族や恋人と遠距離になってしまうこともデメリットです。
ただ、近年では、テレビ通話なども普及しており実際に会うことはできないものの、顔を見て話をできるツールも発達しています。
そのため、少しは寂しさを紛らわすことができます。
まとめ
この記事では、転勤が多い仕事5選と転勤がある理由、メリットデメリットをお伝えしました。
転勤がある仕事を選択すると、さまざまな職場で働けることやたくさんの人に出会えること、自身の成長を促すことができます。
また、新たな職場でモチベーション高く働くことができれば、昇進の確率もあがっていきます。
全国転勤に対して、良いイメージがない方も多くいるでしょう。
しかし、転勤によるメリットもたくさんあります。
自ら職種の幅を狭めることなく、幅広い視野で職種を選んでいきましょう。