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廃止前でもジュニアNISAは最大限活用!子供手当+αで教育資金を準備する方法

子供が生まれたと同時に、子供手当(児童手当)の申請をすると思います。その申請と同時に子供名義の証券口座を作ることをおススメします。

できればネット証券(SBI証券・楽天証券)の口座開設をし、子供名義のジュニアNISA口座を作りましょう。

子供名義で作る事に大きな意味があります。子供が成長するにつれて、自分の口座で資産運用をしてる自覚が芽生え、何より投資教育になります。

児童手当は総額約200万ほどになります。FP資格を保有する私が、現在3歳の息子に0

歳児から実践している子供手当の有効な使い道は【資産運用】です。非課税制度であるジュニアNISAを最大限活用して効率よく教育資金を準備しましょう!

【この記事を読んでわかること】

・子供手当+αでジュニアNISA(資産運用)の準備資金の作り方

・廃止が決まり利用者急増のジュニアNISA活用メリット

・FP資格を保有する私が3歳の息子に実践しているジュニアNISA活用方法

【子供手当+αでジュニアNISA(資産運用)の準備資金の作り方】

私が子供のジュニアNISA(資産運用)にまわす準備資金としては

子供手当(0歳~4歳まで)総額66万円(5歳~15歳までは下記別途解説)

子供のお年玉・入学・卒業祝い金・祖母からのお小遣いなど(子供のお金)

コロナ給付金10万円(子供の分)*国から支給される子供への一時金含む

子供手当とは別に給与から毎月10,000円を拠出

余裕があれば年2回のボーナスから拠出(5万×2回=計10万円/年間)

①~③については自分の持ち出しなしで、全て国・親族等から【子供の為】に支給される大

切なお金です。すぐに消費に使うのではなく、できる限り将来の子供の為の資産運用の準備

資金にまわしたいものです。子供の将来の教育資金と割り切ることが大切です。

ちなみに私の息子の2023年12月(ジュニアNISA廃止まで)の運用準備資金は下記の通

りです。

2023年は暫定(見込み額)にて記載しております。

・2020年度(0歳) ①18万円+②10万円+③10万円+④12万円+⑤10万=計60万円

・2021年度(1歳) ①18万円+②8万円+③0万円+④12万円+⑤10万=計48万円

・2022年度(2歳) ①18万円+②15万円+③0万円+④12万円+⑤10万=計55万円

・2023年度(3歳) ①12万円+②10万円(暫定)+③0万円+④12万円(暫定)    

          +⑤10万(暫定)=計44万円

・2020年度~2023年度(暫定)合計207万円

*①について子供手当0歳~2歳まで15,000円/月、3歳~10,000円にて試算

上記207万円は全てジュニアNISAの運用資金にまわします。

【廃止が決まり利用者急増のジュニアNISAの活用メリット】

ジュニアNISAとは?(廃止前)

0歳~19歳未成年者用の少額投資非課税制度です。最長で5年間(ロールオーバーすれ

ばさらに5年間)運用した利益にかかる20.315%の税金が非課税になります。


ジュニアNISAの概要
利用できる人0~19歳の未成年者(口座開設する年の1月1日時点)※1
非課税対象株式投資信託等の譲渡益、配当金、分配金
口座開設可能数1人1口座
非課税期間最長5年間(ロールオーバーにより非課税で継続運用可能)
非課税投資枠毎年80万円が上限
投資可能期間2023年末まで
運用管理者口座開設者本人(未成年者)の親権者等
払い出し18歳まで払い出し制限あり(災害等の場合は非課税で払い出し可能)

※1……成人年齢引き下げに伴い、2023年は0歳~17歳

※金融庁ホームページより作成、2021年12月22日時点

災害等のやむを得ない場合を除き、原則18歳まで払い出し制限があります。18歳より前に

払い出す場合は、それまでの運用益に課税される点は注意が必要です。

どうしても払い出したい場合は途中解約する必要があり、その場合は利益に課税されてしま

うため、NISAの非課税メリットを享受できないという課題がありました。事実、このデメ

リットから一般NISAやつみたてNISAに比べて口座開設数が伸び悩んでおり、2023年末をもって制度廃止されることが決定しました。

ジュニアNISA廃止決定後のメリット

・2024年以降は年齢に関わらずいつでも非課税で払い出しが可能

・2024年制度終了後、5年間の非課税期間を満了しても18歳になるまで非課税で資産を保有

廃止決定後でもジュニアNISAを活用すべき理由

・長期(10~15年)で時間を味方につけた運用ができる

・突発的な子供にかかる資金が必要な際でも、運用しながら引き出しが可能

・子供の投資教育になる

【いつでも払い出しが可能】と聞くと、とても使い勝手が良く、便利に聞こえますが、ジュニアNISAを活用して資産運用することにおいてはデメリットでもあります。

ジュニアNISA(資産運用)を活用して将来の子供の教育資金を最大化する為には10~15

年の運用期間が必要です。突発的に発生する子供の資金については、ジュニアNISAとは

別の財布で管理してはいかがでしょうか。詳細は次の章で私の事例をもとに説明いたします。

また、ジュニアNISAを活用することで子供の投資教育になることも活用すべき大切な理由

です。日本では【お金の教育】は本当に欠如してます。誰も教えてくれないため、自分で勉

強するか、親が子に教えるしかありません。そのためには、まず親がジュニアNISAで子供

のお金を運用して、親自身が投資に向き合う事が必要です。

私は息子に対して、物心ついた年齢になったら、【投資は自己実現の為に行うこと】だと

説明します。その目的(なぜ、何の為に、いつまでに)は子供に考えてもらおうと思いま

す。これからの先の読めない時代は、出来るだけ早いうちに自分の人生の目的を明確にし、

その為に必要なお金は自身で勉強して増やす知識を習得することが必要です。

それこそが、自分で自ら選択できる人生を歩むための投資教育になります。

具体的にどんな商品で、どのように運用しているかはこの次で説明します。

【FP資格を保有する私が3歳の息子に実践しているジュニアNISA活用法】

私が息子の為に0歳から実践している(予定)のジュニアNISA活用方法をお伝えします。

まず資金を管理する口座を2つに分けます

 ジュニアNISA口座(インデックスファンドを活用して18年間運用)

 某信用金庫の普通預金口座(安全資産)

どちらも子供名義で作ることがポイントです(子供の為という意識付けになる)

(ジュニアNISA口座)について具体的に説明します。

上記に記載した通り、子供手当+αの準備資金は、子供が3歳終了までに207万円になります

この207万円は全てジュニアNISA口座(非課税)でS&P500に連動したインデックスファ

ンドで18年間運用します。S&P500に決めた理由は下記の3点です。

・値動きがわかりやすい(市場の動きと連動)

・手数料が安い(信託報酬が安い)

・分散投資ができる(米国の時価総額の80%を占める500社に分散投資)

S&P500については下記URLをご確認ください。

S&P500ってなに?インデックス投資のメリット・デメリットと購入時の注意点 | 三菱UFJ銀行 (mufg.jp

S&P500に連動したインデックスファンドの1982年から2022年6月時点までの40年間で見ると、年率6%程度になります。207万円を年率6%の複利で18年間運用すると、18年後には約608万円になります。0~18歳まで18年間運用することで約608万円の資金を子供に残す事ができます。ジュニアNISAは廃止後いつでも非課税で引き出すことは可能ですが、私はジュニアNISA口座だけは18年間運用を続ける予定です。その理由はジュニアNISA口座は子供の大学準備資金と考えるからです。

一般的な大学費用については

・国立大学の場合 約240万円

・私立文系の場合 約400万円

・私立理系の場合 約540万円

約608万円をジュニアNISA(非課税口座)で準備できれば、子供に選択させることができます。

次に②(某信用金庫の普通預金口座)について説明します

0~3歳までの準備資金207万円は全てジュニアNISA口座で運用しますが、4歳~15歳

までの子供手当、4歳~18歳までの+αの資金は普通預金口座で保有します。その理由は

突発的な子供への資金が必要な際に備えるためです。

突発的な資金とは短期・中期で継続的に必要になる資金になります。

・学校以外の教育費(学習塾等)

・習い事(ピアノ・スイミング・英会話など)

・私立(小学校~高校)への進学を希望した場合の教育費

ジュニアNISA以外の準備資金額(4歳~)については

・4歳~15歳の子供手当 12万円/年間×12年=144万円

・4歳~18歳までの+αの資金

給与から毎月1万円×12か月=12万円/年間×15年=180万円

*祖母からのお年玉・祝い金、ボーナス年2回の積立については未確定の為、考慮せず

合計324万円はいつでも子供の為に引き出しが可能な普通預金口座で管理します。

・ジュニアNISAの資金総額608万円(18歳まで運用 その後は大学費用or子供が選択)

・普通預金口座の資金総額324万円(必要な時、必要な金額を引き出す)

以上が子供の口座を2つに分ける理由になります。

最後に

最後にジュニアNISAは年間80万円の非課税投資枠があります。2023年12月末で終了しますが、もし今生活防衛資金とは別に10年~15年運用にまわせる資金があれば、今から

でも決して遅くはありません。前にも紹介したネット証券(SBI証券・楽天証券)で今すぐジュニアNISA口座を子供名義で開設することをおススメします。

そして2023年末までにインデックスファンドで80万円の非課税投資枠を使って運用してみ

てはいかがでしょうか。80万円を年利6%で10年間運用した場合の総額は約143万円、

15年運用できれば総額は約192万円になります。

直近5年で使う、もしくは使う予定がある資金は定期預金等の安全資産で保有して、

それ以外は運用にまわし、長期・分散で効率的に子供の教育費を大きく育てるのも一つの方法です。

そして、子供に【自分の大切なお金は常に世界経済成長の波に乗って働き続けている】

ことを伝えましょう。この意味を子供に説明するには、私たち親自身にもある程度の金融リ

テラシーが求められます。子供の投資教育はもとより、親自身の金融リテラシーも高める必

要があるのです。その為に、まずは2023年末で廃止になるジュニアNISAを最大限活用してみましょう。

  • この記事を書いた人

マネーリテラシー編集部

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