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みちのく銀行がやばい!?合併後も安心できない理由を分析・解説

 今回はみちのく銀行がやばいといわれる根拠と、銀行全体の状況、将来性について分析・解説していきます。

この記事でわかること

  • みちのく銀行のやばい業績と経営状況
  • みちのく銀行利用者からのやばい評判
  • みちのく銀行のやばい将来
  • みちのく銀行の利用者側が今できる対策

 FPを持つ家計アドバイザーの筆者が、これらについて事実をもとにわかりやすく解説していきます。

この記事を読めば、みちのく銀行の将来と利用者がとるべき対策がすべて理解できること間違いありません。

みちのく銀行のやばい経営状況

みちのく銀行の経営状況と、利用者の口コミを見てみましょう。

みちのく銀行はどのような状態なのか

みちのく銀行の自己資本比率は7.70%で、これは地銀100社のうちワースト3位に位置しています。

自己資本比率とは企業の健全性を示す指標で、総資産のうちの自己資本の割合です。

銀行では8%以上が望ましいとされています。

業績の推移

(引用元:日本経済新聞)

こちらはみちのく銀行の経常収益と、当期利益の推移を表したグラフです。

この5年間で2回の赤字を出していることがわかります。

みちのく銀行利用者のやばい口コミ

いままであったみちのく銀行のATMが無くなっている、また店舗が閉鎖されて廃墟になっているという近況がXで投稿されていますね。

では、みちのく銀行とはどのような銀行なのか、基本的な事項を紹介します。

みちのく銀行の基本情報

みちのく銀行は青森市に本店を置く地方銀行です。

青森県全域のほか函館市、札幌市、秋田県、岩手県などに合わせて94の支店を構え、1,200名の行員が働いています。

 次に、みちのく銀行が営業エリアとする青森県の地域特性が、銀行にどのような影響を与えるのかを解説します。 

みちのく銀行の営業エリアがやばい

みちのく銀行がおもに営業エリアとする青森県の人口の推移を見てみましょう。

(引用元:青森県長期人口ビジョン2020年改訂版

グラフでは、青森県の人口ピーク時1983年(昭和58年)152万人。

最近のデータでは2022年(令和4年)120万人となっており、39年間で21%減少しました。

人口が減少する理由

  • 出生数の減少
  • 高齢化による死亡者の増加
  • 若者の県外への転出

地域の人口が減少すると、労働人口も減少します。

すると企業は人手不足になり事業を縮小するため、事業融資の件数が減少します。

また、住宅ローンの利用者も減少することになるでしょう。

融資は銀行にとって収益の柱です。

企業であれ個人であれ、融資の件数が減ることは銀行の収益にも影響を及ぼします。

次に、みちのく銀行の行員による銀行内部の口コミを紹介します。 

みちのく銀行行員によるやばい口コミ

(引用元:Yahoo!しごとカタログ

社内でパワハラをする上司がいるようですね。

これで地域のお客様に役立つ良い仕事ができるのでしょうか。

また、給与水準についての投稿もありました。

銀行自体の利益が出ていないのが原因と推測できますね。

この先は、みちのく銀行の将来について、発表されている経営戦略をもとに解説します。 

みちのく銀行のやばい将来と経営計画

みちのく銀行の経営計画と、合併について見ていきましょう。

青森銀行との合併

みちのく銀行は2025年1月に青森銀行と合併することが決まっています。

それに先立って2022年4月に持株会社の株式会社プロクレアホールディングスが設立されました。

現在、みちのく銀行と青森銀行は、プロクレアHDの傘下に位置しています。

両行の合併後の銀行名は「青森みちのく銀行」となることが発表されています。 

青森銀行はどのような銀行?

青森銀行は青森市に本店を置く地方銀行です。

本店、支店、出張所を合わせて82か所で、青森県全域に支店を置くほか、北海道、秋田県、岩手県、宮城県、東京都に数店舗を構えます。

行員数は1,200名。

店舗数も行員数もみちのく銀行とほぼ同じ、同一地域で同規模の銀行です。

長年にわたって青森銀行とみちのく銀行は、同一地域内で競合関係にありました。

合併後の将来性

みちのく銀行は、国から借り入れていた公的資金200億円を2023年9月に返済しました。

このうち、みちのく銀行が150億円、青森銀行が50億円をそれぞれ負担し返済が完了したものの、プロクレアHD全体の自己資本比率には影響します。

では、両行の頭取が連名で発表した資料の中から、合併後の戦略についておもな2項目を見ていきましょう。

  1. 今後、両行の店舗について合理化を進めるとの方針が示されています。店舗の統合について、2年間で計34店舗実施するとのことです。店舗が少なくなれば、同時にATMも少なくなるでしょう。
  2. 両行それぞれが持つ強みを出し合い、シナジー(複合)効果を発揮するという構想です。

戦略が掲げられる一方で、融資業務、預金業務といった基盤サービスは赤字が継続する見込みとの記載もありました。

(出典:プロクレアHD 基盤的サービス維持計画

ここからは、金融庁から発表されている資料「各都道府県における地域銀行の本業での競争可能性」を見てみます。

これによると、青森県は1行単独での営業展開でも不採算になるだろうとの予測が示されています。

(引用元:金融庁「各都道府県における地域銀行の本業での競争可能性」

合併後の計画や戦略はあるものの、地域の人口減少が銀行に及ぼす影響から推察すると、依然厳しいようです。

みちのく銀行の将来が心配ならば利用者はどうすればよいのかを、次で解説します。

みちのく銀行利用者がとるべき対策

みちのく銀行を利用しながらも資産を安心して保全するための対策があります。

それは「ネット銀行との併用」です。

ネット銀行は、複数の信用格付会社から大手メガバンクと遜色ない評価が付けられています。

一例として

  • ソニー銀行 メガバンクと同等の評価
  • セブン銀行 メガバンクよりも高い格付け

また利用に際しての特徴を挙げると

24時間365日利用可能

預金の金利は0.1%など(従来型の銀行は0.001%)

振込手数料は月に数回まで無料

ネット銀行では対面での相談ができないという短所もあるため、従来型の銀行と併用することをおすすめします。 

まとめ:みちのく銀行は合併後も安泰とはいえない

今回はみちのく銀行のやばい状況と、将来性について解説しました。

みちのく銀行は、2025年に青森銀行と合併することが決まっているものの、地域の人口減少により先行きは楽観視できるものではありません。

店舗やATMの統合を柱とした合理化は、運営コスト削減には寄与しますが、逆に利用者の利便性が犠牲になります。

そこでみちのく銀行の利用者側が今できる対策は、ネット銀行との併用です。

経営の健全性が評価されているネット銀行を利用しつつ、対面で相談したいときは地域の銀行に足を運ぶ、というのがこれからの銀行との付き合い方として推奨されます。

ライター名:FP2級/家計アドバイザー 瀬木直人

  • この記事を書いた人

マネーリテラシー編集部

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