お金が必要なとき、誰でも気軽に借金できる時代になりました。
貸金業者によって審査の基準は違いますが、初めて借りる人は身内に多重債務者がいない限り、ほぼ間違いなく審査を通過します。
貸金業者は、お金を貸して発生する利息を収入源としているので、1人でも多くの人にお金を貸したいのです。
この記事では、生きていく上で「してもいい借金」と「ダメな借金」について、筆者の経験を交えてお伝えします。
借金をする理由
ここでは、借金をする主な理由を3つお伝えします。
生活費より給料が少ないから
普段の生活でどうしても欠かせない出費が誰にでもあります。
光熱費、食費、電話代などです。
しかし、ここ最近物価の高騰によりすべての必要経費が値上がりしています。
それにひきかえ、毎月もらえる給料の額はなかなか上がりません。
そうなると必然的に生活が苦しくなります。
そのため、仕方なく借金してなんとか生計を維持しているのです。
ギャンブルにはまるから
人は娯楽がないと生きていけません。
普段の生活費から、自分のために使えるお金をなんとか捻出している人もいます。
ですが多くの人は、少ない金額から気軽にお金を借りられることを知り、娯楽の誘惑に負けてしまうのです。
その最たる例がギャンブルです。
「ちょっとだけなら大丈夫だろう」
と軽いノリで始めるのですが、しだいに負けがこみはじめ、冷静さを失います。
その結果、ちょっとだけ遊ぶつもりだった目的が、失ったお金を取り返す目的にすりかわるのです。
取り返すための資金を貸金業者からの借金によってまかないます。
それが習慣化することで借金の額が雪だるま式に膨らんでいくのです。
最も「してはいけない借金」です。
借りてもすぐ返せばいい、と軽く考えるから
貸金業者から借りられる金額は1,000円単位と少額なので、
「給料が入ったらすぐ返せばいい」
と気軽に利用する人がたくさんいます。
自制心が強い人であれば問題ありませんが、借金の額が少額であるほど返済を後回しにしがちです。
返済期限をすぎると遅延損害金が発生しますし、そうでなくても借入期間が1日経過するごとに年利〇%の利息が加算されます。
少額の微々たる借金が、多額の借金負債による返済不能に陥る第1歩です。
借金をする相手による違い
借金をする相手によって利息、返済期限、約束事などさまざまです。
ここでは借金をするそれぞれの対象者の相違点についてお伝えします。
身内・友人から借金する
身内や友人から借金するのは、金額にもよりますが貸金業者からの借金に比べてハードルが低いです。
ですが「親しき仲にも礼儀あり」ということわざ通り、たとえ借金の相手が身内や友人であっても、約束をおろそかにすると信頼を失います。
相手の好意に甘えすぎず、助けてもらった恩は誠意を持ってお返しすることをおすすめします。
銀行から借金する
家を買う・車を買う・大学に進学する・医療費を払うなど、目的別に借金する場合、銀行から融資(借り入れ)を受けるのが一般的です。
銀行から借金するメリットは、消費者金融に比べて金利が安く、知名度が高いので借金する際の安心の度合いが違います。
デメリットは消費者金融に比べて審査の基準が厳しく、借り入れできるまで数日を要する可能性があるということです。
消費者金融から借金する
借金する際、銀行に比べてさまざまなハードルが低いのが消費者金融です。
消費者金融から借金するメリットは、まず使い道が自由だということです。
銀行からの借り入れの場合、住宅ローンだと家の購入以外には利用できません。
消費者金融からの借り入れであれば、利用目的は自由です。
借金の申し込みをしてから借り入れできるまでの時間が銀行に比べて早いのも、消費者金融のメリットです。
無人契約機だと、申し込み開始から最短30分で借り入れできます。
借金する際の保証人と担保も必要ありません。
デメリットは、銀行に比べて借り入れする時の金利が高いということです。
はじめて借り入れする場合、返済能力の信用が低いので金利は最大利率で設定されます。
銀行借り入れの最大利率が15%弱であるのに対して、消費者金融は18%です。
闇金から借金する
私が多重債務者になり、借金の返済期限におわれた際、1度だけ利用してしまった闇金に関してお伝えします。
多重債務者になると、合法の貸金業者の「多重債務者リスト」に登録されてしまい、借り入れができなくなります。
消費者金融5件から借金していた私は、返済期限超過で支払い催促を受け、精神的に疲れていました。
まともな判断能力が欠けていた私は、支払い催促から逃れたい一心で、多重債務者リストとは関係なく借り入れができる闇金を利用したのです。
闇金に対して5万円の借り入れをお願いしたのですが、銀行口座に振り込まれた金額は45,000円でした。
借り入れした時点で利息として5,000円徴収されたのです。
このことで私は我に返り、違法の貸金業者である闇金とは縁を切りました。
借金を完済する方法
借金はやり方を間違えなければ誰でも完済できます。
ここでは借金を完済する方法をお伝えします。
毎月生活を圧迫しない金額を返済すること
「一日も早く借金をなくしたい」
借金生活を余儀なくされている人は、みんなそう思っています。
その思いが強いあまり、やってしまうのが「過剰返済」です。
過剰返済とは、生活費を削って借金の返済費用にあて、借金総額を減らすということです。
借金総額が少なければいいのですが、高額で返済期間が長期にわたる場合、おすすめしません。
冠婚葬祭など想定外の出費が発生した時に、借金返済が滞ってしまうからです。
毎月の借金返済額は、不測の事態に見舞われてもいいように多少余裕を持って設定することをおすすめします。
借金返済のために別の貸金業者から借金をしないこと
借金の返済期限に返済が間に合わず、貸金業者から催促の連絡があった場合にやりがちなのが「借金返済のための借金」です。
消費者金融は借金する際の審査の基準がゆるいため、よほど多重債務でない限り借り入れが可能です。
そのため、その場しのぎで借金の借入件数をふやすいわゆる「自転車操業」に陥ってしまいます。
借金を返すための借金は絶対してはいけません。
返済期限に間に合わない時は、すぐ貸金業者に連絡して下さい。
・借金返済が遅れることの謝罪
・支払い可能日の連絡
この2つを前もって連絡すれば好意的に対応してくれます。
連絡しないから催促されるのです。
自力での借金返済が困難になったら、債務整理をすること
生活の困窮、収入の減少などによって借金の自力返済が困難になったときには、債務整理することをおすすめします。
債務整理とは、借金を減額・免除できる制度で、自力での借金返済が不可能と国が判断した時に利用できる制度です。
借金返済は基本的には自力での返済をおすすめしますが、やむを得ない場合には方法はあるということをお伝えしておきます。
借金を完済した後に気をつけること
私は借金を完済しましたが、ほどなくして再び借金しました。
その原因と対策をお伝えします。
借金がなくなったからといってお金持ちになったと勘違いしないこと
借金返済の義務がなくなると、これまでなくなっていたお金が手元に残ります。
それを「自分はお金持ちになった♬」と勘違いし、浪費にはしってしまうのです。
お金は湯水のごとく使えばあっという間になくなります。
手持ちのお金がなくなっても危機感はありません。
「また借りればいいや」
借金体質が体に染みついているので、再び借金生活に逆戻りしてしまうのです。
借金を完済してはじめて0(ゼロ)の状態になります。
マイナスに戻ることなく、プラスの状態を習慣化して借金体質を改善しましょう。
借金は「してもいい借金」と「してはいけない借金」がある。
これまで主に「してはいけない借金」について多くをお伝えしました。
ですがすべての借金が一概にダメということではありません。
「マイホーム購入」「起業」「マイカー購入」などのように前向きな借金はしてもいい借金です。
コツコツ貯金するのもいいのですが、マイホーム購入資金が仮に3,000万円だとして、全額貯金でまかなうとなるとどれくらいの時間を要するかわかりません。
人生において時間は有限で貴重です。
わたしは時間を一分一秒でも獲得するための借金はしてもいいと思っています。
借金とうまく付き合って、人生を豊かにしていだだけれぱ幸いです。