HSBC香港は世界で最も堅固といわれている信頼のある銀行です。日本人でもHSBC香港の口座開設をして資産運用をする人が増えました。
・何がそんなにいいの?
・開設したいけど、どうしたらいいかわからない…
HSBC香港の口座を開設するメリットはたくさんあり、資産運用の助けとなります。
実際に香港に行き、口座開設をして利用している筆者がそのメリットやリスクについて解説します。
HSBCとは
1865年に香港で設立され、創業150年の老舗で世界的にも信頼のある銀行です。
顧客数も世界中で1億人を超え世界で最も利益を出しており、世界トップクラスの株式時価総額を誇ります。
銀行・証券の垣根を超えた総合銀行サービスを行っています。
世界で最も堅固といわれている銀行です。
HSBC香港で口座開設するメリット
そんな歴史と信頼のあるHSBC香港の口座を開設するとどんなメリットがあるかお伝えします。
12種類の通貨に変えて預金ができる(マルチカレンシー口座)
1つの口座を開設することで最大12通貨への分散が自由に行えます。
取り扱い通貨は、日本円、香港ドル、中国元、米国ドル、オーストラリアドル、カナダドル、ユーロ、イギリスポンド、シンガポールドル、ニュージーランドドル、スイスフラン、タイバーツの計12通貨です。
資金のリスクヘッジができる
通貨を分散することができるため、円安時に大きな効果を発揮します。
日本円の価値が下がり続けている現状では、外貨預金は適切なリスクヘッジの一つと言えます。
世界中のATMで現金を引き出せる
世界170カ国のATMが利用でき、高い手数料を払って外貨両替しなくても現地のATMでその国の通貨を引き出すことができます。
筆者も海外旅行の際、窓口を通さず現地のお金が引き出せることに感動しました。
日本国内でもキャッシュカードを使えば、※UnionPay(銀聯カード)の機能で香港ドルを日本円で引き出すこともできます。
筆者も日本円の引き落としはセブン銀行など主要な銀行を利用しています。
海外旅行や仕事などで海外に行く頻度が多い方は特に便利です。
*UnionPayとは、VisaやMasterに並ぶ国際クレジットカードブランドです。銀聯カードとも呼ばれます。
国内にはない投資信託や金融商品に投資できる
香港ドル、米ドル、豪州ドル、ユーロ、ポンド、スイスフランなどの外貨預金の商品が揃っています。
株式では、米国株と香港株を取引できます。
投資商品の受け取り窓口として使用できる
投資した商品を売却した時の受け取り用口座としても使うことができます。
海外の金融商品では、日本の口座では受け取れない場合もあるので重宝します。
日本のデフォルトに備えられる
日本に居住している以上、過去のアルゼンチンやロシアなどの例のように国債のクラッシュによる「預金封鎖」のリスクもあります。HSBCの口座を持っていれば、日本の銀行でお金が引き出せなくてもHSBCの口座では引き出すことができます。
インターネットバンキングが便利。24時間アクセス可能
海外送金・外貨預金・投資商品の購入などインターネットバンキングで全て利用することができます。
HSBC口座を開設の流れ
実際に筆者が口座開設した流れをお伝えします。
香港に直接いかなければならない
まず、日本に支店がないため、直接本人がHSBC香港の窓口に行くことが必要です。
HSBC香港の窓口で直接銀行員とやり取りをする
英語での会話が必要です。
1、HSBCの担当者にまず口座開設したい旨を伝える
2、必要書類がそろっていることをつげ、その証明書を提出する
3、HSBCの行員から、様々な確認をされる(全て英語)
4、問題なければ必要な金額を預け、口座開設へ
大まかにですが、このような流れです。
実際に筆者も以下の質問をされました。
口座を開設する目的はなんですか?what is the purpose of opening an account in HK? |
月給はいくらですか?How much is your monthly income? |
あなたの学歴は?What is your level of education? |
答えるのに必死でちゃんと答えられていたか不安でしたが、なんとか開設することができました。
口座種類を選ぶ
HSBC香港にはJade(ジェイド)、Premier(プレミア)、 Advance(アドバンス)、Personal Integrated(パーソナルインテグレテッド )の4つの口座種類があります。
日本国内でネットバンキング中心の利用の場合は、AdvanceやPersonalプランで海外投資のメリットを十分受けることができます。
4種類の口座の特徴は以下の通りです。
口座種類 | ランク | 総取引残高(最低預金残高のようなもの) |
Jade | 最上 | 7.8 百万香港ドル(約1.2億円) |
Premier | 高 | 1.0 百万香港ドル(約1,500万円) |
Advance | 中 | 20 万香港ドル(約300万円) |
Personal Integrated | 標準 | 5 千香港ドル(約7万5千円) |
※:表の金額は1香港ドル=15円換算で計算
グレードが上になるほど、専用ラウンジで対応されたり優遇金融商品の紹介を受けられたりします。
日本人が口座開設するときは、入金額によらずAdvance口座での開設になります。
目的に応じてグレードの変更手続き(アップグレード・ダウングレード)が必要です。
筆者の私は、外貨預金によるリスクヘッジだけが目的であったため、一番ランクの低いPersonal Integratedにダウングレードして利用しています。
口座開設に伴うリスク
口座開設に伴うリスクについて、筆者が実際体感していることを解説します。
開設時は英語でやり取りをする必要がある
香港に直接行ってしか口座開設ができないため、英語でのやり取りが必須です。
英語が不得意な方は、苦戦する可能性があります。
お知らせメールや連絡が英語
口座開設後に定期的にお知らせメールや明細のお知らせが届くのですが、当然英語です。
メールだけならインターネットの翻訳機能を使えば大丈夫です。
しかし、筆者はありませんが、口座に重大なことが起こると直接電話連絡がHSBCからくることもあるそうです。
その際の対応も英語のため、会話ができないと口座が使えなくなってしまうリスクがあります。
口座凍結リスク
口座を作れば安心ではなく、口座を維持するために定期的に口座の資金を動かす必要があります。筆者の知人では8ヵ月資金の移動がなかった場合、凍結されてしまいました。
(1年、2年の間でも大丈夫だったという方もいます。)
口座が凍結された場合は、自分が直接窓口に問い合わせて凍結を解除してもらうことになるため注意が必要です。
資金の移動をするには、投資や海外送金などや
・ATMで最低金額を引き出す(最低1,000円~)
・UnionPayで買い物をする
など簡単なことでよいです。
まとめ
口座開設には香港に直接行く必要があったり、口座凍結のリスクがあったりするため、日頃の管理が大切になります。
HSBC香港の口座を開設し、しっかり活用できると、多くの国で便利に利用できます。
扱っている金融商品が多いため、資産運用に大きく役立てることができるでしょう。
HSBC口座開設のメリットとリスクをしっかり把握して、口座開設の参考にしてください。
ライター名:syag