割安な成長株とは、今後更なる成長が見込まれ、企業の資産価値より株価が安い銘柄のことです。
商品に例えるなら、高品質なのに価格が安いお値打ち品のような銘柄です。
今回は、割安な成長株の投資メリット・特徴・注意すべき銘柄について解説します。
割安成長株の投資で、株価がぐんと上がればFIREも夢ではありません。
ぜひ参考にしてください。
1.割安成長株の投資メリット2つ
割安な成長株の投資メリットは、以下の2つです。
- 1.大化けが期待できる
- 2.株価が下がりにくい
詳しく見ていきましょう。
1.大化けが期待できる
割安成長株に投資すると、株価の大化けが期待できます。
業績が好調なのに割安な銘柄は、人気がない業界やテーマの中に埋もれていることがあります。
一度上がり始めると、もともと割安のため3倍10倍になることも。
割安株の中でも、さらに低位株(株価が安いもの)を選ぶと大化けの確率も上がるでしょう。
2.株価が下がりにくい
本来の資産価値よりも安く、業績が好調な割安成長株は、株価が下がりにくい印象です。
コロナショックなど市場全体が低迷していても、しばらくすると買い増しされる傾向にあります。
業績などの数字に基づいた投資は、感覚でやるよりも成功確率が高いです。
割安成長株を見極めて買えば、より安定した投資ができるでしょう。
2.割安成長株の特徴5つ
割安成長株の特徴は、以下の5つです。
- 1.ROEが20%以上
- 2.利益と売上が年間10%以上伸びている
- 3.PERが15倍以下
- 4.PBRが1.5以下
- 5.自己資本比率が50%以下
詳しく見ていきましょう。
1.ROEが20%以上
ROE(自己資本に対する利益率)が20%以上なら、今後の成長が見込めるでしょう。
業種などによりますが、日本ではROEが10%以上あれば高い方です。
ROEが20%以上なら、かなりの高利益率と言えるでしょう。
資金を効率的に運用できており、利益も積み重ねていけるため、今後の成長の原資が大きくなります。
2.利益と売上が年間10%以上伸びている
割安成長株は、利益と売上が年間10%以上伸びていることが多い印象です。
できれば3期連続増収増益など、長期間にわたり業績が好調な銘柄を選びましょう。
リーマンショック後など、市場全体が落ち込む時期の増益は難しいですが、赤字を出していないかチェックします。
また、売上だけでなく利益もしっかり見ましょう。
売上が順調でも、コストがかかって全体として赤字ということもあります。
3.PERが15倍以下
銘柄が割安かどうか判断する基準のPERが、15倍以下なら割安と言えます。
もし、PERが15倍の銘柄に100万円投資したとすると、15年分の利益で投資した100万円を回収できるイメージです。
そのため、PERは低ければ低いほど割安です。
4.PBRが1.5以下
PBRは、1株当たり純資産の何倍で購入されているかを指します。
もし、PBRが1倍なら、純資産と同等の株価です。
1.5倍以下なら割安株と言えるでしょう。
5.自己資本比率が50%以上
自己資本比率は、ROEの分母になる数字です。
自己資本比率が低いと、ROEが高く計算される場合もあります。
50%以上なら倒産リスクも低いです。
この状態でROEが高い銘柄を選べば、よりリスクを下げて割安成長株に投資できます。
3.割安成長株の探し方
割安成長株を探すために、スクリーニングツールで以下の条件に絞りましょう。
- 1.ROEが20%以上
- 2.利益と売上が年間10%以上伸びている
- 3.PERが15倍以下
- 4.PBRが1.5以下
- 5.自己資本比率が50%以下
この条件で保存しておくと、次回から探すときに便利です。
ただ、2の「利益と売上が年間10%以上伸びている」は、設定できないことも多い印象です。
連続増収など、使用するスクリーニングツールの中で、近い条件を見つけましょう。
4.注意すべき割安成長株の特徴
注意すべき割安成長株の特徴は、業績の上がり下がりが激しい・自己資本比率が極端に低い・値段が高いなどです。
業績が安定しないと、成長が危ぶまれます。
きれいな右肩上がりの業績が、理想的です。
また、自己資本比率が極端に低いと倒産のリスクがあり、株価が高いとぐんと上がりにくいです。
割安成長株に投資する際は、これらの特徴に注意しましょう。
5.まとめ
今回は、割安な成長株の投資メリット・特徴・注意すべき銘柄について解説しました。
割安な成長株は、大化けする可能性もあり、注目の銘柄です。
注意すべき銘柄の特徴に気をつけて、隠れた割安成長株を探しましょう。
よく知っている大企業に投資するのも安心感がありますが、知名度が高いため株価は上がりきっている場合があります。
まだ、あまり知られていない銘柄を探すのは、宝探しのような楽しさがあります。
今回紹介した特徴を参考に、ぜひ割安成長株を探しましょう。
ライター:田中うめ子