こちらの記事では以下の疑問にお答えします。
・株価が安い理由を知りたい
・株価が安くて、儲かる株の条件について知りたい
買いたい銘柄の株価が安いと、ラッキーと思う方もいるかもしれませんが、本当に買って問題がないのでしょうか?
今回は割安株メインで利益を出し続けている私が、株価が安い理由や割安株のメリット・デメリットについて解説します。
割安株は話題の少額投資にも向いているため、メリット・デメリットを押さえて投資を始めましょう。
株価が安い理由4つ|株価の先見性・財務状態・発行済み株式数・人気度
株価が安い主な理由は、以下の4つです。
- 1.株価の先見性
- 2.財務状態
- 3.発行済株式数
- 4.人気度
安い理由を知ることで、危険な株を回避することもできるため、次で詳しく見ていきましょう。
1.株価の先見性
株価が安いのは、株価の先見性が理由の可能性があります。
「株価の先見性」とは、株価が将来の業績などにあわせた動きのことを指します。
例えば、コロナ禍で外食関連銘柄の株価が下がりました。
ところが、しばらくすると緊急事態発令にもかかわらず、株価は上がり始めます。
コロナが収束すれば、売り上げが上がることを見込んで、株価は上がりました。
安い銘柄は発表されていない業績の悪化を、織り込んでいる可能性があります。
2.財務状態
現状、負債が大きかったり、利益率が低かったりする可能性があります。
株価が安い銘柄を調べると、このように財務状態が良くないことは多い印象です。
株価が安い場合は、必ず業績を見ましょう。
3.発行済株式数
株価は以下の計算式で導かれるため、発行済み株式数多いほど株価は安くなります。
「株価 = 時価総額 / 発行済み株式数」
株価が安いと購入できる投資家の人数も増えるため、1株を1:2などに株式分割し、発行済株式数を増やすこともあります。
この株式分割で安くなった銘柄は、人気であるほど株価が上がる傾向です。
4.人気度
銘柄単体の業績とは関係なく、人気度に左右される場合があります。
人気がない業界に埋もれている良い会社もあるため、宝探し感覚で探すのも良いでしょう。
2.株価が安い低位株(ボロ株)でも割安株なら買い
低位株と割安株の違い
低位株と割安株の違いは、低位株は基本的に株価によって、割安株は会社の価値と株価の差によって決まります。
はっきりとした定義はありませんが、低位株は株価が1,000円を下回ったあたりでそう呼ばれることが多い印象です。
割安株(バリュー株)は、その会社の業績や資産価値に対して、株価が低い時にいわれます。
低位株は株価が安い銘柄のことですが、割安株は価値に対してお買い得な銘柄です。
割安株なら買い
割安株は本来の価値よりも価格が安い、言うなればお買い得な状態です。
テンバガーと呼ばれる10倍株も、もともとは割安株だったことが多くあります。
次に、割安株を買うメリットについて紹介します。
ぜひ参考になさってください。
3.割安株を買うメリット2つ
少額投資が可能
割安株は少額投資に向いています。
近年、老後2,000万円問題や物価の上昇などで、節約や少額投資が人気です。
割安株は一般的な銘柄に比べて安いことが多く、購入するハードルが低くなります。
良く知られる銘柄は100万円を超えることも多いため、初心者が購入するためには心理的なハードルが高いでしょう。
株は大損するとやめる人が多いため、まずは少額からお試しで買ってみることをお勧めします。
長期投資なら大きなメリットがある
割安株は長期投資に向いており、持ち続けることでメリットが大きくなります。
本来の価値が株価に反映されておらず、いつ反映されるかは予測できません。
そのため短期的よりも、5年以上の長期で持つのがおすすめです。
割安株はコロナ禍のような市場全体の下落時にも下がりにくく、そういった時にさらに買い足せば値段が上がるタイミングで大きな価値を産むでしょう。
4.割安株を買うデメリット
株価があがらず塩漬けのリスク
割安株でも、もちろん何年経っても上がらない場合もあります。
市場のトレンドなど、運に左右されるケースも多いため、その場合は他に資金を回せず塩漬けになるリスクがあります。
短期で儲けるのには不向き
割安株は、短期で儲けたい人には向いていないでしょう。
会社の価値が株価に反映されるのが、いつになるかは誰にもわかりません。
すぐに大きく儲けたい人には、不向きと言えます。
また長く持ち続けるには、コロナ禍などの非常事態でも、忍耐強く持ち続けるメンタルの強さが必要です。
不安になって、短期で売り買いを繰り返してしまう人には向いていないでしょう。
5.まとめ
今回の内容をまとめると以下の通りです。
・株価が安い主な理由は、株価の先見性・財務状態・発行済み株式数・人気度による
・割安株を買うメリット
・割安株を買うデメリット
割安株を買う前に、メリットデメリットを踏まえておきましょう。
また投資で大切なのは自分のルールに沿って投資し、失敗・成功から改善し続けることです。
まずは、リスクが低い銘柄から始めて、投資経験を積みましょう。
ライター:田中うめ子