「ロスカットってなんだか怖い。どうしてそんな制度があるの?」
「ロスカットにならないためにはどうしたらいいの?」
このようなことでお困りではないでしょうか。
ロスカットは、FXトレーダーの資産を守るためにある強制決済です。
「強制」なので怖く感じてしまいますが、注意するポイントさえ分かればロスカットに怯える必要は全くありません。
この記事では、ロスカットの意味や注意すべきポイントについて分かりやすく解説していきます。
ロスカットを知り、無駄な損失を出さずにFXライフを満喫しましょう。
FXのロスカットの意味|資産を守るための強制決済
(引用元:https://www.gaitame.com/beginner/fx/loss.html )
ロスカットの意味は、決済前の損失が一定の水準を超えてしまったとき、ポジションを自動的に強制決済して損失の拡大を防ぐためにあります。
「強制決済」なのでネガティブに感じてしまいますが、もしロスカットがなければ、損失額が拡大して不足金が発生してしまう事態になります。預けた保証金を全額失い、それだけでなく追加で資金を支払わなければならない事態を回避するために、ロスカットが存在するというわけです。
FXのロスカット回避方法2つ
ロスカットは損失額の拡大を防ぐ制度ですが、長期投資したいなど、何らかの理由でロスカットを避けたい場合の対処法をご紹介します。
ただし、ロスカットになるほど損失を出しているなら、そのポジションは早めに手放したほうが良い場合も多くあります。
よく考えてから対処するようにしましょう。
1|証拠金を積み増しする
証拠金を追加で入金すると、有効比率(=有効評価額÷必要証拠金額)は高まり、ロスカットは回避できます。しかし、その後も相場が予想とは逆に動き続けると、再度有効比率が下がってまた追加の証拠金を払う事態になりかねません。
はっきりした理由がなければ、どんどん追加入金しても良い結果には繋がりません。追加入金をするのではなく、最初から低レバレッジで取引をする、後述のポイントを常にチェックするなど、最初からリスクを避ける方法をとりましょう。
2|ポジションを一部または全部決済する
複数のポジションを持っている場合は、一部ポジションを決済するとそのポジションに必要だった証拠金が解放され、有効比率を一時的に高めてロスカットを回避できます。
もちろん、こちらも相場が不利な方へ動き続ければ再度ロスカットの危機に直面します。
ロスカット回避に限らず、含み損が出ているポジションは早めに決済(損切り)するように検討しましょう。
いつまでも含み損のままポジションを持っていると、取引チャンスのときに資金不足になりかねません。機会損失につながるため、損切りは傷の浅い内に素早く行い、次の取引チャンスを待ちましょう。
FXでロスカットにならないためのチェックポイント2つ
そもそもロスカットを心配せずに過ごすには、どうすれば良いのでしょう。
そのためにチェックするポイントはたった2つ。
詳しく見ていきましょう。
1|証拠金維持率を常にチェックする
証拠金維持率とは、純資産の割合がポジションの必要証拠金に対してどれくらいあるかを指した数字です。
実際にこれが何%でロスカットされるのかはFX会社によって異なり、たいていは口座情報の中にリアルタイムで計算されて表示されています。
- 自分のFX会社は何%でロスカットが執行されるのか
- 現在の証拠金維持率は何%なのか
この2つは必ずチェックし、証拠金維持率を常に気にかけるようにしましょう。
2|高レバレッジの取引を避ける
なぜレバレッジを高くするといけないのか?それは、必要証拠金額はレバレッジを高くすると下がりますが、損益の影響も受けやすくなるからです。
口座に預けている資金目いっぱいを必要証拠金にせず、実効レバレッジが3倍程度に抑えられるようにしましょう。
実効レバレッジとは、純資産額に対して今のポジションが何倍かを示した数値です。
FX会社には実効レバレッジのシュミレーターもあるため、活用してみましょう。
【注意】ロスカットすら間に合わない場合もある
月曜日の朝などのシステムメンテナンス後や災害、紛争などで大きく為替が変動し、チャートとチャートの間に隙間ができる場合があります。
このときにもしロスカットが執行された場合、預けた保証金以上の損失がでてしまうケースがあります。
為替の動きが早すぎて、ロスカットが間に合わない場合もあると覚えておきましょう。
ロスカットに怯えずFXを楽しみましょう
いかがでしょうか。
ロスカットは投資家の資産を守るための制度であり、極端に怖がる必要はありません。
回避したいと思えば回避できますし、そもそもロスカットにならないためのポイントも決して難しくはありません。
初心者のうちはレバレッジを低くし、有効証拠金を多めにする(ポジションを持つ量を少なくする)と比較的安全にFXトレードができます。
思いもよらない大きな損失を出さず、FXをしっかり楽しみましょう。
ライター:risa