60歳からの女性向けの資格には、介護職員初任者研修などがあります。
資格がなくても働くことができる職種はありますが、資格があると就職や給与面で有利になることが多いです。
資格を選ぶときには、自身の今までの経験や資格取得後の働き方を考慮して選ぶとよいでしょう。
60歳以降の女性が持っている、職務経験はもちろん家事能力や育児の経験も強みになります。
今回は、女性が60歳からでもチャレンジしやすい資格を5つ紹介します。
あなたにぴったりの資格を見つける方法も紹介しているため参考にしてください。
60歳からの女性にもおすすめの資格5選
60歳からの女性におすすめの資格は、家事・育児能力を活かした資格です。
最近は60歳以降も働く女性が増加傾向にありますが、体力面で不安を抱く人も多いです。
そこで、60歳以降の女性が無理なく働くことができる資格を調べました。
「ずっと専業主婦だったけど資格をとって働きたい!」という女性もチャレンジしやすい資格を5つ紹介します。
介護職員初任者研修
介護職員初任者研修は、介護ヘルパーの初級クラスの資格です。
介護職員として無資格でも携わることが可能ですが、初任者研修を受けることで職域を広げることができます。
具体的には、利用者の自宅まで行って介護をする、訪問での身体介護が可能です。
また、介護施設で働く場合、夜勤をするには初任者研修の資格を求める施設もあります。
「登録ヘルパー」という働き方があり、勤務時間や曜日を登録して働くという方法もあります。
登録ヘルパーなら、比較的自由に働くことが可能です。
介護サービスの利用者は高齢者がほとんどです。
社会経験豊富な60歳以降の女性のきめ細やかな気配りやコミュニケーション力が利用者に安心感を与えます。
介護業界は人手不足であるため働き口に困ることはないでしょう。
働くためだけでなく、家族の介護のために資格を取る方もいます。
調理師
調理師は給食センターや施設の厨房の他、スーパーの惣菜部門や自分で飲食店を開くことも可能です。
調理師免許は、調理師養成校に通学するか2年以上の実務経験を積み調理師試験に合格することで取得できます。
働き方は多様で、職場によってはパートで短時間での勤務も可能です。
自分の店を開業したり料理教室を開いたりすれば、自分のペースで働くことができます。
給食センターなどの大量の食事を調理する厨房は、力仕事になりやすいため注意が必要です。
登録販売者
登録販売者の資格をもつと、ドラッグストアや薬局などで一部の医薬品の販売をすることができます。
また、医薬品を安全に使用し健康に過ごすためのアドバイスや相談対応をすることができます。
社会経験が豊富な女性のコミュニケーション能力が活きる仕事です。
登録販売者の資格があれば、資格手当などが付き給与面で優遇されることがあります。
働き方は多様で、パートで働く人も多いです。
近年は、ドラッグストアやコンビニ、ホームセンターでも医薬品が購入できるようになってきています。
働き口は多々あると言えるでしょう。
ドラッグストアなどで働く場合は、医薬品販売の他にレジや品出しなどの業務も兼務することがあるため、求人情報を確認しましょう。
登録販売者は、60歳以降も比較的しっかり働きたい人におすすめの資格です。
ベビーシッター
ベビーシッターは、育児経験がある女性にピッタリの資格です。
近年、共働き家庭の増加や産後うつ予防の取り組みも活発になっており、需要が高い資格です。
記事執筆時点(2024年6月)では、ベビーシッターの仕事は無資格でも従事することが可能です。
しかし、2024年10月以降は、保育士または看護師資格がない人がベビーシッターとして働くには、所定の研修を受ける必要があります。
全国保育サービス協会の「ベビーシッター養成研修」または都道府県が実施する「子育て支援員研修」を修了することでベビーシッターとして認定されます。
あなたの育児経験を活かすことができ、社会貢献をしたい女性におすすめの資格です。
整理収納アドバイザー
整理収納アドバイザーは、近年女性にとても人気のある資格です。
近年の共働き家庭の増加により、家事代行の仕事の需要が増加しています。
また、苦手な家事はプロに頼む方が合理的だと考える人が増えているようです。
家事代行サービスを運営する会社が実施したアンケート(株式会社タスカジ)では、家事代行を利用した理由について「仕事や育児で時間がない」に次いで「家事が苦手だから」が多く3割以上を占めています。
片づけ方をプロに教えてほしい、という依頼もあるようです。
整理収納アドバイザーを取得し業務に活かせば、利用者の満足度も上がりますね。
自分の家庭に役立ち仕事にもできる、きれい好きの女性におすすめの資格です。
60歳からの女性が資格を選ぶ際のポイント
60歳からの女性がこれから勉強したい資格を選ぶときには、まずは資格を取る目的を考えてみましょう。
家族・家庭のためなのか、資格を活かして働きたいのかによっても変わってくるでしょう。
ここでは、60歳からの女性が資格を選ぶ際に考えるポイントをお伝えします。
自分に合った資格の見つけ方
自分に合った資格を見つけるには、以下の3つのポイントで考えてみましょう。
①資格を取る目的を明確にする
②自分の経験・スキルを振り返る
③どのくらい働くか考える
まずは資格を取る目的を明確にしましょう。
家庭に活かす範囲なのか、仕事にしたいのかを考えます。
仕事にしたい場合は、その仕事内容が体力的に負担の少ないものなのかは60歳以降の女性にとって大きなポイントです。
資格をとることでどんなことができるようになるのか調べましょう。
次に、自分の経験を振り返ってみてください。
職務経験がある人は、仕事内容とともにどんなことに注意・工夫して仕事をしていたか思い出してみましょう。
好きだったこと、褒められた経験なども書き出してみるとよいでしょう。
この行程において「マインドマッピングMindMeister」というアプリがおすすめです。
自分の思考を整理して見える化することができます。
(出典:App Storeプレビュー)
アプリを使うとこのように整理することができます。
例えば、「広報部にいて人にわかりやすく伝える事が得意」「資料がわかりやすいと褒められた」「仕事と育児を両立(マルチタスクが得意)」など。
専業主婦だった人は、家事・育児能力の他、PTA活動でうまく立ち回るコミュニケーション能力やうまくいった活動があればそれもあなたの強みとなります。
次は働き方を考えましょう。
資格取得後に資格を活かして働きたい人は、まず働く目的を明確にしましょう。
しっかり働いて収入を得ることが目的の方もいれば、収入よりも社会貢献、社会との繋がりを持つことが目的の方もいます。
それによって、あなたが希望する働き方が定まってくると思います。
働き方に選択肢がある資格を選ぶことが、無理なく働くポイントです。
このように、自分の経験と希望する働き方から資格を選んでいくとよいでしょう。
60歳すぎた女性でも働く人は増加傾向
60歳を超えても働く女性は年々増加傾向です。
総務省の労働力調査によると、2013年から2023年の10年間で60歳〜64歳の就業率は17.8ポイントも上昇しています。
65歳以上の就業率も5ポイント以上上昇しており、定年後以降も就労意欲の高い方が増えていることがわかります。
2013年 | 2023年 | |
60歳~64歳 | 46.0% | 63.8% |
65歳以上 | 13.7% | 18.5% |
(総務省 労働力調査(基本集計)2023年(令和5年)をもとに筆者作成)
これは、企業における定年の廃止・引き上げや再雇用制度の整備が進んだことも一因です。
60歳を過ぎていたとしても、働く意欲と豊富な経験・知識があれば雇用したいと考える会社は多いです。
資格をとることであなたに知識があることを証明することができます。
あなたが活躍する場所がみつかりやすくなるでしょう。
まとめ:60歳からの女性でも資格に挑戦する価値あり自分の「得意」からピッタリの資格をみつけよう!
この記事では、60歳からの女性向け資格のおすすめを5つ紹介しました。
60歳からの女性でも、資格取得後に無理なく働くことができる資格を選びました。
60歳からの女性向けの資格として、介護職員初任者研修やベビーシッターなどがおすすめです。
60歳以降の女性におすすめの資格は社会的に需要のあるものが多いです。
企業も社会経験豊富な女性を求めています。
資格取得後にあなたが活躍する場所がきっとみつかります。
まずは、あなたの「得意」「強み」から、自分に合った資格をみつけましょう。
ライター名:FP2級・AFP保有ライターchaky