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【米国株】クアンタムスケープの将来性は?事業や財務状況などを解説

【米国株】クアンタムスケープの将来性は?事業や財務状況などを解説

2010年に設立され、2020年9月に特別買収目的会社(SPAC)との合併を通じてNY市場に上場した米国株のクアンタムスケープ。

次世代のリチウムイオン電池を開発しているとして注目を浴び、最高値132.73$を記録しました。

しかし、2023年7月14日時点では9.86$と上場当初と変わらない値段にまで落ちています。

引用:Kabutan米国株

この記事ではクアンタムスケープという会社の現状と将来性について、個人投資家副業ライターのあきらが解説していきます。

これを見ればクアンタムスケープが投資の対象となり得るのか、判断材料にすることができます。


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クアンタムスケープの事業内容

クアンタムスケープは、電気自動車向けの全固体リチウムイオン電池を軸とし、エネルギー貯蔵や電子機器分野にも展開している企業です。

強みは、クアンタムスケープが新たに開発した部品により、全固体リチウムイオン電池の商用化に大きく近づいている部分です。

従来のリチウムイオン電池を使った電気自動車の課題は、

  • 500kmに満たない航続距離
  • 1時間以上を要する充電時間
  • 可燃性の液体電解質がもたらす安全面のリスク(発火など)

などがありました。

しかし、クアンタムスケープが開発している全固体リチウムイオン電池は従来のものと比べ、

  • 温度変化に強い、発火リスクが小さい
  • 充電一回当たりの走行距離が長い
  • ガソリン車の給油並みの急速充電が可能

という安全面と性能面の両方を実現可能という期待が持たれています。

この電気自動車の分野は開発競争が厳しい分野なのですが、クアンタムスケープはドイツの自動車メーカーであるフォルクスワーゲンとは強固なパートナーシップを築いており、過去10年で10億ドル超の投資を受けています。

それだけクアンタムスケープの全固体リチウムイオン電池の技術が電気自動車の分野で革新的であると言えます。

クアンタムスケープの収益源

クアンタムスケープの製品は開発段階であるため、2022年12月末時点での売上高の計上はありません。

引用:Kabutan米国株

フォルクスワーゲンからの投資が主な資金源となっているようです。

クアンタムスケープの将来性

ここまでの情報をまとめる限り、クアンタムスケープの将来性はあると思います。

理由はトレンドに乗っている分野の産業であることです。

近年、”SDGs”や”カーボンニュートラル”など以前にも増して環境に配慮する動きが高まってきています。

電気自動車はそのトレンドのど真ん中の産業です。

日本でも、当時の総理大臣である菅義偉さんが施策方針演説で、全ての新車販売を電気自動車(EV)などの電動車へと転換する時期を「2035年まで」と明言するなど、脱炭素社会の実現に力を入れることを表明していました。

参考:日本経済新聞(https://www.nikkei.com/article/DGXZQODF183ZD0Y1A110C2000000/)

海外でも電気自動車の普及率は上がっており、2019年では2.5%だったものが、2020年では4.2%、2021年では約8.6%(PHEVを含む)と前年の倍以上に伸びています。

参考:東洋経済ONLINE(https://toyokeizai.net/articles/-/58798)

今、開発している全固体リチウムイオン電池の商用化ができれば、世界のシェアを取ることができ、大きな収益源にすることができます。

ここまでの情報を一旦まとめます。

  • クアンタムスケープの事業は世界のトレンドに乗っている
  • 世界で電気自動車の普及率が上がってきている
  • 日本でも電気自動車への転換が図られている

となります。

ただし、先にも述べましたが競争分野が激しい分野なので、生き残るのが難しいとも感じます。

これらの情報を踏まえた上で、私自身が買うかどうかの判断軸をご紹介していきたいと思います。

自分がクアンタムスケープ株を購入するかどうか?

結論から言うと、今は買わない、です。

理由は”製品が開発段階”だからです。

私自身の投資スタイルは、投資そのものにリスクがある以上、購入する銘柄はなるべくリスクは低くしたい、と考えています。

リスクを低くする代表的な方法は、

  • 長期保有すること
  • 分散投資すること
  • 手数料が安いこと

の3つです。

これらを実践するとインデックス投資一択になってしまいます。

しかし、インデックス投資は資産額は増えても”現在”の自分の暮らしを楽にしてくれることはありません。

そこで高配当株や短期売買の株を購入し、キャッシュフローの増加を狙います。

クアンタムスケープは配当金が無いので、株の売買益狙いになります。

私が購入銘柄を選定する時に見る指標があります。

  1. 売上高
  2. 1株当たりの利益
  3. 営業利益率
  4. 自己資本比率
  5. 営業活動によるCF
  6. 現金等資産
  7. ROE
  8. PBR

の8つです。

先にも述べましたが、クアンタムスケープの製品は開発段階のため、売上高はありません。

そのため、売上高と営業利益率を除く6つの指標を見ていきましょう。

1株あたりの利益

まずは1株あたりの利益を見ていきましょう。

この項目で確認するポイントは、右肩上がりになっているか、です。

引用:Kabutan米国株

2021年末では赤字縮小となっているのに、2022年末では赤字拡大となっています。

1株あたりの利益については問題があります。

自己資本比率

自己資本比率は、企業が倒産しないかどうかを測る指標です。

この比率が高ければ高いほど倒産の心配は少なくなります。

最低でも40%以上は欲しいところです。

引用:Kabutan米国株

クアンタムスケープの自己資本比率は相当高く、2020年末と2021年末は2期連続で90%を越えています。

2022年末も89.3%とほぼ90%ととても高い数字を出しています。

倒産の心配はなさそうです。

営業活動によるCF

営業活動によるCF(キャッシュフロー)は、ビジネスで手元の現金がどれだけ増えたのかを見るための指標です。

長期的に増加傾向にあり、毎年黒字であることが銘柄選定では重要になってきます。

引用:Kabutan米国株

売上高が無いので赤字が拡大しているのは仕方がありません。

現金等資産

現金等資産の項目では増加傾向にあるかをチェックします。

営業活動によるCFの項目で見た図では、2021年末では増加しているものの、2022年末では現金等残高が減少しています。

とはいえ、2020年末と比べると増加しているので判断が難しいところです。

ROE

ROEは自己資本利益率のことで、株主が出資したお金を元手に企業がどれだけ効率よくお金を稼いでいるかを測る指標です。

株主から集めた資金を使って効率よく経営しているかを判断します。

引用:Kabutan米国株

2020年末以降、ROEの値はマイナスが続いています。

数字で見る限り、クアンタムスケープの経営効率は悪いようです。

PBR

最後はPBRです。

PBRは一般的に企業の純資産から見た株価の割高・割安を判断する指標として使われます。

目安は1で、1を下回ると割安、上回ると割高となっています。

引用:Kabutan米国株

クアンタムスケープのPBRは3.29倍なので割高感が否めません。

指標のまとめ

ここまで6つの指標を見てきましたが、自己資本比率以外は優良と言える数字ではありませんでした。

そもそも売上を上げる製品が無いので判断が難しいところではあります。

私自身はクアンタムスケープの製品が市場に出回り、売上高が上がってから購入の判断をしたいと思っています。

つまり、今は買わないという判断をします。

クアンタムスケープの将来性まとめ

クアンタムスケープの将来性について、結論はあると思います。

理由は、

  • クアンタムスケープの全固体リチウムイオン電池にフォルクスワーゲンが注目していること
  • これから伸びていく電気自動車業界の肝となる部品を開発していること
  • 電気自動車の普及率が世界的に伸びてきていること

の3つです。

しかし、クアンタムスケープの製品が開発段階であるということが懸念点でもあります。

このまま開発が上手く行かない、競合他社に先を越されるという事態に陥ると競争力が落ちてしまいます。

クアンタムスケープが製品開発を成功させる可能性に賭けるなら、購入もありかなと感じます。

これらの情報を踏まえ、私自身がクアンタムスケープの株を購入するかと聞かれると、今は買わないです。

先ほどご紹介した株を購入する時の6つの指標、

  1. 1株当たりの利益
  2. 自己資本比率
  3. 営業活動によるCF
  4. 現金等資産
  5. ROE
  6. PBR

の内、健全な数字だったのが自己資本比率だけだからです。

売上高が無く、営業利益率など普段確認する項目が無い状態で判断するのは極めて難しいです。

そのため、私のようにリスクを極力抑えたいのであれば、おすすめできる銘柄ではありません。

これらを踏まえて、自己判断で購入を検討してみて下さい。


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  • この記事を書いた人

マネーリテラシー編集部

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