現在、楽天ペイは家計簿アプリに連携することができません。
直接連携することはできませんが、楽天ペイの支払い先を楽天カード払いまたは楽天銀行口座払いにすることで家計簿アプリに反映することが可能です。
家計簿アプリはクレジットカードや銀行口座を一括で管理できてとても便利ですよね。
しかし、家計簿アプリに連携できなければ、手入力や仕分けが必要になり不便です。
そこで、楽天ペイを家計簿アプリに反映させる方法を調べました。
この記事では、楽天ペイを家計簿アプリに連携する方法と、2024年4月に登場した楽天家計簿についても紹介しています。
日々の家計管理の参考にしてください。
(記事執筆時点(2024年6月)時点の情報をもとに紹介しています)
現状、楽天ペイは家計簿アプリに連携できない
現在、楽天ペイは家計簿アプリに連携することができません。
楽天ペイなどのコード決済アプリは、店舗と支払い元の金融機関を中継するレジのような役割を果たしています。
あくまで中継地点であり楽天ペイから直接お金が移動するわけではないため、家計簿アプリに連携できないとうのが現状です。
しかし、間接的に楽天ペイの利用明細を家計簿アプリに連携させる方法はあります。
次に、その方法を紹介します。
楽天ペイを家計簿アプリに連携させる方法
楽天ペイを家計簿アプリに間接的に連携させる方法は3つです。
①楽天ペイの支払い元を楽天カードにする
②楽天ペイの支払い元を楽天銀行口座払いにする
③楽天ペイの支払いをチャージ払いにする(チャージ金額のみ反映)
支払い方によってポイント還元率が異なります。
楽天ペイの支払い方法による、表示先とポイント還元率をまとめました。
連携 | ポイント還元率 | |
楽天カード払い | 楽天カードの明細として | 1% |
楽天銀行払い | 楽天銀行の明細として | 1% |
チャージ払い | チャージ元の利用として(チャージ金額のみ) | 1.5% |
今回は、マネーフォワードMEの画面を提示して1つずつ解説します。
楽天ペイを楽天カード支払いにする
楽天ペイの支払い元を楽天カードにすると、楽天ペイの利用歴を家計簿アプリに連携することができます。
楽天カードの利用分として反映させるという方法です。
マネーフォワードMEでどのように表示されるか見てみましょう。
「楽天ペイアプリ…」と出ているので、楽天ペイの利用分であることはすぐわかります。
楽天ペイ利用分をタップすると入出金明細が表示されます。
この時は飲料を買ったため、分類は「食料品」と自動的に仕分けされていました。
楽天ペイのクレジットカード払いは、楽天カードでない他のクレジットカードも登録可能です。
しかし、楽天ポイントの付与はないため注意してください。
楽天ペイのクレジットカード払いでは、楽天カードを利用するのがおすすめです。
ポイント還元率が最大になる支払い方法ではないですが、家計簿の入力の手間を減らしたい人におすすめの方法です。
楽天ペイを楽天銀行口座払いにする
もう1つは、楽天ペイを楽天銀行口座払いにする方法です。
家計簿アプリに楽天銀行を連携しておけば、楽天銀行口座の引き落とし明細に楽天ペイの利用歴が反映されます。
楽天銀行口座払いの場合は、楽天銀行口座より即時引き落としとなります。
デビッドカードのような使い方が可能です。
手数料は0円で1%のポイントが付与されます。
マネーフォワードMEでどのように表示されるか実際の画面を見てみましょう。
(筆者のマネーフォワードME画面)
「ラクテンペイ(ラクテンギンコウコウザバライ)」と出ています。
ここをタップすると、入出金明細が出てきます。
支出の分類が「未分類」となっている時は、自分で何を買ったか設定する必要があります。
こちらも、ポイント還元率よりも家計簿入力の手間を減らすことを優先したい人におすすめの方法です。
楽天ペイで楽天キャッシュを使ったら?
楽天ペイで楽天キャッシュを使った時は、チャージ元の利用明細にチャージした金額が反映されます。
実は、楽天ペイの支払い方法の中で最もポイント還元率が高いのが、楽天キャッシュチャージ払いです。
楽天ペイ利用で1%、楽天キャッシュ利用で0.5%、合計1.5%のポイントが付与されます。
マネーフォワードの画面はこのようになります。
(筆者のマネーフォワードME画面)
「楽天キャッシュ チャージ」とチャージ金額が反映されるのみで、楽天キャッシュの利用明細まではわからないのがデメリットです。
楽天ペイの「請求書払い」で税金の支払いをした時にチャージしたものです。
楽天ペイの「請求書払い」もとても便利でおすすめです。
楽天キャッシュは、クレジットカードや銀行口座、現金、楽天ポイント、暗号資産など様々な方法でチャージ可能であるのが魅力です。
チャージ方法に関わらず、チャージ払いをした時のポイント還元率は1.5%になります。
家計簿への連携はザックリでもいいけれどポイントを最大限もらいたい方は、楽天キャッシュへのチャージ払いがおすすめです。
楽天ペイとは
楽天ペイとは、楽天グループが提供するスマホ決済サービスです。
街のお店やネットショッピングで利用することができます。
様々な支払い方法に対応しており、楽天ポイントでの支払いも可能です。
楽天ペイアプリは決済機能の他、ポイントカード機能、楽天カードの利用履歴や楽天銀行の残高確認、クーポンの配信などもあり、アプリ1つで完結する多機能アプリです。
楽天ペイで最もポイントが貯まる方法
楽天ペイで最もポイントが貯まる方法は、ポイントカードを提示しチャージ払いにするという方法です。
この方法で最大2.5%のポイント還元を受けることができますよ。
手順は3ステップです。
ステップ① 楽天キャッシュにチャージする ステップ② 楽天ポイントカードを提示する ⇒ 提示でポイント1%還元 ステップ③ コード・QR決済でチャージ払い ⇒ チャージ払い利用でポイント1.5%還元 |
楽天ペイアプリから楽天ポイントカードを提示し、コード・QR決済をするとダブルでポイントがもらえるためとてもお得です。
ポイントカードの提示をお忘れなく!
(参考:楽天ペイ)
楽天家計簿が登場!使ってみた
2024年4月、楽天グループから「楽天家計簿」というアプリがリリースされました。
さっそく使ってみました!
楽天家計簿を使ってみて筆者が感じたメリット・デメリットをお伝えします。
〈メリット〉
- 口座残高やカードの支払い額、楽天モバイルの支出などが1画面で確認できる
- 収支の自動連携、自動仕分け
- 現時点では無料
◎Xでの好意的な口コミ
〈デメリット〉
- 週1回しか更新できない
- 楽天市場の広告が多い
- Androidに対応していない(開発中)
- 楽天証券が連携できない(開発中)
◎Xでの口コミ
口コミとしても、現状ではイマイチという声が多いようです。
筆者は、口座残高やカードの支払い額がスクロールなしで確認できるのはいいなと思いました。
ただ、楽天市場の広告がとても多いのはかなり気になります。
仕方がないことかもしれませんが、もう少し少ない方がいいと感じました。
楽天証券との連携やAndroid版など様々なサービスを開発中とのことで、今後に期待したいところです。
やっぱり楽天ペイは連携できない・・・
楽天家計簿でも、やはり楽天ペイは連携できませんでした。
楽天ペイの家計簿のつけ方としては、前述した方法と同様に行う必要があります。
楽天銀行口座払いにしたものは、楽天家計簿アプリではこのように表示されます。
(筆者の楽天家計簿アプリ)
収支管理の画面では、支出のカテゴリ分けは全て「未分類」に振り分けられていました。
マネーフォワードMEでは、飲料は食料品に自動分類されていましたが、楽天家計簿ではできなかったようです。
(筆者の楽天家計簿アプリ)
右端のアイコンで、カード払いなのか銀行口座払いなのかわかるようになっています。
現状では楽天家計簿においても、楽天ペイは間接的に連携するしか方法はないようです。
(参考:楽天家計簿、楽天グループプレスリリース)
まとめ:楽天ペイの利用明細を家計簿アプリに自動連携するにはクレジット払いか楽天銀行口座払いにする
この記事では、楽天ペイの利用明細を家計簿アプリに連携する方法をご紹介しました。
楽天ペイの支払い方法をクレジットカード払いもしくは楽天銀行口座払いにすると、家計簿アプリに連携することができます。
クレジットカード払いの場合は、楽天カードを登録するとポイント還元を受けることができるためおすすめです。
チャージ払いが最もポイント還元率が高い支払い方法ですが、チャージ金額のみ家計簿アプリにつけることができるため注意してください。
まだ楽天カードや楽天銀行口座を持っていない人は、その開設からはじめましょう!
家計簿のつけ方を自動化して、家計管理を楽にしましょう。
ライター名:FP2級・AFP保有ライターchaky