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個人が楽譜販売で稼ぐには?方法や収益を増やすコツ、注意点を解説

音楽活動を趣味とする方ならば、一度はプロミュージシャンとして音楽で稼ぐことに憧れた経験はないでしょうか。皆さんご存知の通り、作詞作曲や演奏などでお金を稼げるのは、一握りの才能と実力のある人だけです。

しかし、もしも自分で楽譜を作っているのならば、その楽譜をWEB上で販売できるかもしれません。この記事では、ある程度自力で楽譜を作成できる方を対象として、実際に楽譜販売をしている筆者の経験を元に、楽譜で稼ぐ方法をご紹介します。

楽譜を販売する前の準備

まず、楽譜販売に取り掛かる前の準備を解説します。

準備1:販売したい曲の著作権を確認する

最初に、自分が販売したい楽譜の著作権情報をチェックしましょう。

日本国内での音楽著作権は、基本的にJASRACかNextoneが管理しているので、販売したい曲の著作権情報をそれぞれの公式サイトから探します。JASRACならば「J-WID」から、Nextoneならば「作品検索データベース」から対象の曲が配信(インターネット上での音楽利用)について許可されている事を確認します。

なお、自身で作詞作曲したオリジナル曲や、クラシックなどのすでに著作権が切れている曲の場合は、この作業は不要です。

準備2:楽譜を作成する

販売したい曲が決まったら楽譜を作成します。楽譜作成ソフトは、使い勝手が良く、情報も豊富な「Musescore3」がおすすめです。曲の耳コピには、シンプルな操作方法で多機能な「ハヤえもん」を使うと、効率良く作業できるでしょう。どちらのソフトもWindowsのパソコンがあれば無料で使用できます。楽譜を作る際には必ず作詞者、作曲者、編曲者などの著作権情報を正確に記入しましょう。

楽譜を販売する手順

楽譜の準備ができたらいよいよ販売手続き開始です。ここではPiascoreによる販売方法を解説します。

手順①:Piascoreのアカウントを作る

楽譜販売サービスは複数ありますが、最もおすすめのサービスはPiascoreです。SEOに強いため、楽譜を探している人に見つけてもらいやすく、販売者の収益率も、販売額の60%〜80%と他のサービスより高く設定されています。まずはPiascoreのサイトにアクセスし、サイトの説明に従って販売用のアカウントを作成して下さい。

手順②:権利者から許諾をとる

洋楽やK-POPなどの外国曲、Piascoreが指定する一部の権利者が管理している楽曲については、販売者が自ら権利者に連絡し、出版の許諾を取る必要があります。外国曲については日本国内で著作権を管理しているサブ出版社に問い合わせましょう。大抵の会社では問い合わせ窓口を設置しているので、曲の情報とともにPiascoreで楽譜を販売したい旨を伝えれば何らかの回答が来ます。

手順③:コピーライトを記入する

出版社から許諾が下りたら、権利者からコピーライトの表記を指示してもらい、楽譜に書き込んでください。コピーライトとは「Copyright (C)2020 ~~ All Rights Reserved.」等の表記です。必ず指示を受けた通り正確に写しましょう。なお、日本国内の曲で特にPiascoreから指示がない場合は手順②、③の作業は不要です。

手順④:必要情報、金額の入力

準備ができたら楽譜の登録を開始します。画面の指示に従って、楽曲や著作権、楽譜の説明など必要な情報を入力しましょう。販売額は120円〜1万円の間で自由に設定することが可能です。この販売額の内、オリジナル曲や著作権の切れた曲は80%、日本国内の曲は70%、外国曲は60%が販売者の利益になります。

手順⑤:販売開始

登録が完了したら、通常数日以内に販売が開始されます。あとは誰かが自分の楽譜を買ってくれることを気長に待ちましょう。楽譜が購入された場合は販売者にも通知が来ます。累計の利益が5,000円を超えると、指定口座に振り込むことが可能です。ただし、入金時には振込手数料と源泉徴収税額が引かれるので注意してください。

もっと稼ぐには?収益を増やすコツ

一通り販売方法を説明しましたが、ここからはさらに収益を増やすコツを解説します。

ライバルが少ない楽譜を作る

同じ曲の楽譜が多数販売されていると、どうしても楽譜を買ってもらえる可能性は低くなります。また、販売額を自由に設定できるため、価格競争に巻き込まれてしまい、売れても薄利となるかもしれません。Piascoreの購入者用ページで販売中の楽譜が検索できるので、需要が高く、尚且つライバルが少ない楽譜を販売することで、高い収益を狙いましょう。

人気のある楽器を選ぶ

Piascoreで販売されている楽譜は、ピアノやギターなどのメジャーな楽器から、琴や尺八などの和楽器、その他珍しい民族楽器まで多種多様に渡ります。しかし、人気の楽譜としてピックアップされやすいのは、ピアノやギターの弾き語りなど、プレイヤーの人口が多く、一人でも演奏を楽しみやすい楽器です。これらの楽譜を作成すれば、購入される可能性も高まるでしょう。

もしも多くの楽器を演奏できるのならば、かなり手間はかかりますが、ギターやベース、ドラムなど曲のすべての楽器を網羅したバンドスコアを作成、販売すれば、更に購入される可能性は高くなります。

SNSやYoutubeで宣伝する

販売開始された楽譜をtwitterやInstagramなどのSNSで宣伝すると、更なる集客が期待できます。また、Piascoreは楽譜の販売ページにYoutubeの動画を演奏動画としてリンクできるので、演奏動画を作成できる方はYoutubeに楽譜の動画をアップし、Youtube上でも宣伝すると、楽譜が認知されやすくなるでしょう。うまく組み合わせれば楽譜の収益のほか、Youtubeでの収益も望める可能性があります。

楽譜販売の注意点

以上、音楽を趣味とする方にはとても魅力的な楽譜販売サービスですが、下記の通り注意点もあります。

権利者が決めたルールには必ず従う

一部の曲の権利者は、楽譜の販売について細かいルールや制限を定めていることがあります。もしもこれに違反した場合、販売の許諾が下りなかったり、販売が中止となったり、最悪の場合、著作権法違反で販売者が法的措置を受ける恐れもあります。Piascoreのサイト内に記載されているルールをよく読み遵守する他、権利者からの指示には必ず従うようにしましょう。

曲によっては販売できないことがある

曲によっては、権利者がPiascoreでの楽譜販売を一切許可していない場合もあります。この場合は権利者に申請をしても許諾が下りることはありません。許諾の申請をしたものの、一切返答がないこともあります。残念ですが、その場合は販売をあきらめて、権利状況が変わることを気長に待ちましょう。そして、徒労を防ぐためにも必ず事前に販売の可否を確認するようにしましょう。

販売できても買ってもらえないこともある

楽譜販売は曲と楽器の人気に左右されます。需要が無い楽譜は、手間と時間をかけて作っても、いつまでも購入されない場合もあります。楽譜の作成に取り掛かる前にどの程度の需要が望めるかをよく見極めましょう。

まとめ:趣味、特技を活かして楽譜販売で稼ごう

注意点もありますが、楽譜販売は費用もほとんどかからず、半永久的に収益が望めます。

何より音楽を趣味とする方には、自分の好きな音楽や楽器を楽しみつつお金を稼ぐことが可能です。

ぜひ、趣味・特技を活かして楽譜販売で稼いでいきましょう。

ライター名:河田タルヲ

  • この記事を書いた人

マネーリテラシー編集部

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