ソシャゲの課金は今や社会問題になっています。私が初めてスマホを手にしたのは10年前でした。
当時はスマホのゲームはパズドラが流行りかけたくらいでとても現在のようなスマホの状態を想像できませんでした。
ソシャゲは今やニンテンドースイッチ、PS5などのコンシューマーゲームと並び立つ存在になり、なくてはならない文化となりました。
嗜む程度であれば楽しいソシャゲですが、今や小学生から60代の間でソシャゲの課金が問題となっています。課金の魅力から長期間課金をやめられなかった私の実体験から、課金をやめたいけどやめられない、もったいないと考えている方に課金をやめる方法を伝えていきます。
ソシャゲ課金は意志だけではやめられない!ソシャゲの仕組みを徹底解剖
ソシャゲはプロが課金してハマらせる方法で作られている
ソシャゲの課金がやめられないのは意思が弱いからだ。
そう思っている人がいます。実はそれは間違いで、課金をやめさせない仕組みによって作られているソシャゲに問題があります。
ソシャゲの課金と言えばガチャへの課金が多いですが、現実でキーホルダーやぬいぐるみなどの確実な対価が得られるガチャと違って、ソシャゲのガチャは当たりがでるまではそれまで回したガチャははずれで何も得られません。
ガチャで得られるキャラクターは可愛い、もしくはかっこよく、強いもので引けなかったら復刻までいつまで待てばいいかわかりません。
それが今後のゲームの難易度を左右するキャラだったらと不安に思い課金が止まりません。
今のガチャは200連引いたら確実にキャラクターがもらえる「天井」とよばれるシステムが導入されているソシャゲが一般的です。
天井システムは引けないプレイヤーへの救いだという方がいますが、実は到達点が見えている分確実に手に入れようと足りない分課金します。
100連引いたから諦めたら損、もったいないという心理状態にも陥ります。これは心理学用語でコンコルド効果とよばれています。
100連引いた分の損失はこれから引くガチャには関係なく、やめた方が損失はなくなるのに、人間は過去に使用した費用にとらわれ、もったいないので当たるまでお金をかけます。
ソシャゲの仕組みを知ると心理的にも冷静にソシャゲ課金と付き合えるようになる
以上でソシャゲの仕組みを書いてきましたが、ソシャゲは開発会社の人達がギャンブルや心理学、経済学を徹底的に研究して課金させるために作ったものです。
冷静な状態でもはまってしまうものであり、のめりこんでしまっては抜け出せないように作っているのです。
天井を利用するなら200連分の無料ガチャ石をためておく、50連引いてだめだったら悔しくてもあきらめるなど冷静にソシャゲと向き合うことが必要です。
【実体験】課金をやめたい!解決・治し方は環境の変化がおすすめ
ゲーム仲間の影響で課金が増えるなら距離を取る対策が必要
ソシャゲで課金をやめたいのにやめられない、その要因は同じゲームのプレイヤーとの繋がりにあります。
昔だと掲示板、今だとtwitterやdiscordを利用しながらソシャゲをプレイするのは当たり前になっています。
私も10年前から4つのソシャゲをプレイしてきましたが、他のプレイヤーから多大な影響を受けました。
ガチャが開催される時期になると、10連でひけた、一度に2キャラ引けたなど報告会が開かれます。
それに加えて今回のキャラは強く、引かないとゲームについていけなくなると不安をあおる情報も聞きました。
コミュニティの人に直接引くように促されることもありました。
こういう状況に置かれると自分が好きなキャラまで石をためておこうと思っていたのに、引かないとだめだという不安に支配され衝動的にガチャを回すことになり、無料のガチャ石をもっていないため課金したくないけどしてしまったということがありました。
discordで苦手なプレイヤーと出会い、会話をしたくなくてコミュニティーから抜けたこと、ガチャの結果がひどすぎてゲームの意欲を無くしたことで幸運にもソシャゲから抜け出しました。
他のプレイヤーに惑わされそうになったら、twitterをミュートする、discordのサーバーから抜けるなど距離を置くことが必要です。
寂しい気持ちはありますが、ゲームを自分なりに楽しむ感覚を取り戻すことができるようになるため、SNSなどから距離を置くのは大切です。
クレジットカードの契約を解除する or パートナーや家族に預ける
クレジットカードで課金している人は、とても危険な状態です。私は初めにプレイしたソシャゲでガチャへの警戒心が低く、誘惑に負けてしまいガチャ石がなくなるたびに課金して止められなくなった経験があります。
クレジットカード会社から一度に大量のカード使用があったと電話がかかってきて、ようやく自分が課金をやめられない状態に陥っていたことを自覚しました。
貯金を越える金額をカードで使ってしまったので、親に頭を下げ足りない分を補填してもらいました。
クレジットカードは取り上げられ、ソシャゲのアカウントも消されました。
とても情けない体験なのですが、クレジットカードをソシャゲに使うことの怖さを学びました。
その後はコンビニでソシャゲ課金カードを買って課金したこともありますが、課金する目的が明確で生活に支障のない金額であり、コンビニに行かないとカードを変えないという手間を挟んだことで時間をかけて課金をやめたいけどやめられないという悩みから逃れました。
段階的にソシャゲ課金をやめていく!バイトやフリーランスで稼いだ分だけ課金を許可する方法
課金をお小遣い制にして、目標を達成した時にソシャゲ課金を認める
わたしは今一つソシャゲをプレイしていますが、ほぼ無課金でプレイできています。
ガチャへの課金はゼロで、月に1度は600円ほどプレイ時間を増やすアイテムに課金しています。
600円の課金といえど、1年続けると7,200円ほどの大金になります。
そのため副業の在宅ワークで仕事を受注し、得られた報酬がたまった分は課金していいというルールを作り漫然とした課金を防いでいます。
稼いだお金を見つめるとソシャゲ課金とその他のお金の大事さを冷静に考えられる
本業や、バイトなどはまとまって数万円のお金がもらえるので、課金への紐がゆるくなってしまいます。
しかし、在宅サイトは少なくとも10件以上仕事をこなさないと600円ほどの報酬を稼げないので、600円でも貴重なもの、もったいないと思えてそのまま課金するのではなく、ニンテンドースイッチの安いゲームを買うことに変えたりすることがありました。
一度課金する額で他に何が買えるのかという考えを持てば、課金は多くの選択肢の中の一つに過ぎないと実感でき課金をコントロールできるようになります。
最終手段はゲーム・アプリのアンインストール、データ削除!
ソシャゲをアンインストールしよう
上記で私が具体的に課金を減らしてきた方法を記載しましたが、私は簡単にその方法を実践できたわけではなく、ゲーム自体をやめないと生活が破綻する、いわゆるゲーム依存に近い状況まで追い込まれたことがありました。
そこで周りのプレイヤーに引退を宣言し、ゲームをアンインストールしました。しかし次の日にはまたゲームをインストールしてゲームを始めてしまいました。
ゲームのアンインストールだけでゲームをやめられる人は多いでしょう。
ただ私は生活がゲームに支配されていたため失うことに恐怖感を駆られゲームをやめられませんでした。
ゲームでガチャを全部ひいて、全部の装備を売り払おう
アンインストールしてもすぐにインストールしてしまう自分に情けなさを感じ、二度とプレイする気が起きないように、手持ちのガチャ石をその場で全部使いきりました。
その後今まで時間をかけて強化してきた装備を全部売り払い、戻ってきてももうゲームを続けていけない状態にしました。
このように、削除、初期化に近い行動をすることで、その後ゲームには戻ることはありませんでした。
PCとソシャゲが連携できる場合は、連携パスワードを家族や友人に変更してもらおう
最後の保険として、PCとスマホが連携できるソシャゲだったので、連携のパスワードを家族に変更してもらいました。
アプリを消したスマホではプレイできなくなったけど、PCではできるという手段をなくしました。
物理的にゲームをプレイできない環境をつくる方法が最終手段であり一番効果的な方法です。
ソシャゲを課金やめたい人に向けた実体験からのやめ方のまとめ
これまで実体験を元に、ソシャゲ課金をやめたい方に向けて私が実践した方法を述べてきました。
ソシャゲは日々進化してきて、よりキャラクターが魅力的になってきて、有名な声優さんがどんどんソシャゲに進出してきています。
中国もゲームも日本で人気となり、もはやソシャゲ抜きにゲーム業界は語れないと言っても過言ではないでしょう。
このような環境にいてはソシャゲの課金をやめたいけどやめられない多くの方が苦しんでいるのはおかしいのではなく、あたりまえなのです。
私が伝えたことで少しでもソシャゲの課金をやめたいと思っている方への助力となり、無課金プレイで楽しんだり、コンシューマーゲームや他の趣味で生活を豊かにできることを心から願います。