資金効率の良いFX取引において高金利通貨である「トルコリラ円」は日本人に人気。
トルコリラを買うポジションを取るだけで、スワップポイントと呼ばれる日本円との金利差で生まれるポイントが毎日入り収益になります。
しかし2008年の最高値99円を最後に超長期の下落相場で、ナイアガラの滝のように真っ逆さま。
現在2024年3月では4円にまで下がるという恐ろしさ。
15年で99円から4円というとんでもない下落をして大損している人も。
この記事では
- トルコリラで大損した主婦とは?
- なぜトルコリラで大損した主婦が出てきたのか?
- もうトルコリラで大損した主婦を出さない為の対策とは?
などこれらの事を調査して紹介していきます。
最後までご視聴宜しくお願い致します。
トルコリラで大損した主婦とは?
「トルコリラで1,400万円が69万円になりました。なぜ私の選択はいつも間違うのでしょうか」
このように話すのは50代の主婦。
コツコツと貯めた1,400万円が大半を失う被害に見舞われました。
なぜこのような事になってしまったのか。
どのようにしてその被害を生んでしまったのか。
ここから
- トルコリラで大損した主婦の詳しい状況説明
をしながら具体的な被害の経緯を説明します。
トルコリラで大損した主婦の詳しい状況説明
FXを始めた当初1週間でリーマンショックを経験して150万円の損を出した彼女。
当時はまだ若く取り返せると考えていた。
ブログにてトルコリラの事を知り、その当時の安値付近の35円付近で買い始め、さらに買い増しをしていく。
途中で損切を繰り返して、一旦トルコリラが30円を回復した際に
- 資金1,500万円
- 平均ポジション31円トルコリラで100万リラを買い付けた
- その時のレバレッジは3倍程度
というような口座を作ることに成功した。
その時には投資で損失を出した
- 1,500万円を取り戻す
- スワップ収入が300万円に
このような状態にすることが出来た。
しかしトルコリラがあまりにも下がるので損切を開始。
17円になったとしても耐えられるように資金調整をしたものの、仕事から帰ってきた際に強制ロスカットをされていた。
1,400万円あった口座が69万円になってしまったという事です。
(出典:FX損得まとめ 主婦(50)「トルコリラで1,400万円が69万になりました。なぜ私の選択はいつも失敗するのでしょうか?」 )
なぜトルコリラで大損した主婦が出てきたのか?
上記にトルコリラで大損した主婦の詳しい説明を解説しました。
それではなぜトルコリラで大損した主婦が出てきてしまったのか。
調べていくうちにこの失敗で3つのポイントが発見できました。
それは
- FXに大金を掛けすぎ
- トルコの情勢を知らない
- FX取引を安易に捉えすぎ
などの事により大損したのではないか。
一つずつ紹介していきます。
FXに大金を掛けすぎ
FXは、レバレッジが使えるので資金効率が良いです。
しかしそこは諸刃の剣でもあります。
資金効率が良いという事は、少しの資金で大きな金額のトレードを仕掛けられるという事。
少しのレートの変動でも、想定よりも大きな値動きになってしまう事を意味します。
150万円の資産がなくなり一喜一憂している状態の方が、1,500万円もの大金を掛けていく事は良くなかった。
投資の元本が億単位であるなら話は別ではありますが。
ご家庭の収入を増やす為に、FXをやるという状況の中で、1,500万円もの大金をはたいてトルコリラの取引を行う事は、あまりにも大きなギャンブルになってしまったのでしょう。
トルコの情勢を知らない
トルコリラは、内政も不安定で絶えず戦争も起こっています。
2016年には軍事クーデターも起こっています。
それは、エルドアン大統領や政権の独裁的で強硬的な姿勢が生み出したとも言われている。
さらにコロナウイルスの蔓延やロシアウクライナの侵攻で商品価格の高騰でトルコは物価高になっており、既にハイパーインフレになっている。
ハイパーインフレが既に起きているにも関わらず、エルドアン大統領は利上げに対して批判的な態度を取り続けて国内では不満が溢れています。
上記の様な様々な要因で長期に渡って断続的にトルコリラ円は下落し続けています。
そのようなファンダメンタルを考えて投資をしていかなければ当然大損します。
FX取引を安易に捉えすぎている
トルコリラに長期でスワップ狙いの投資するスワップ投資。
それは、 実は綿密な計画や資金調達や見通しを立てておかないとならないのです。
実は
- 想定する損切位置
- スワップポイントがどうなったら撤回するのか
などトレードを終結する出口戦略のシナリオが意外としっかりしていないと大損してしまう事になるでしょう。
単純にスワップポイントが日々入るからと言って、「安くなったら買い増し!」などを繰り返しているとずるずると底なし沼に足を取られ、もがくほどに沈んでいく事になります。
もうトルコリラで大損した主婦を出さない為の対策とは?
トルコリラで大損した主婦の詳細な事情やその大損した理由を紹介してきました。
FX取引において基本的ともいえるが普遍的とも言える奥が深い分野でありました。
それでは、トルコリラで大損した主婦の様に、もうこれ以上被害者を出さない為にはどのようにすればよいのか?その対策は?
それは
- FXを少額でトレードする
- FXで一攫千金を狙わない
- 常に勉強する
などになる。
こちらも一つずつ紹介していきます。
FXを少額でトレードする
FXは基本的に大金を入れずにトレードする事をおススメ致します。
その理由は
- 負けた時に取り返したくなる
- ギャンブル性が強い
- お金遣いが荒くなる
これらの理由より
客観的に、買いと売りどちらのパワーバランスが強いのか判断することが勝利の鉄則であるFXに邪魔な要素を組み込んでしまう為です。
なるべく少額で、負けを取り返さないいわゆる、リベンジトレードをせずにお金の使い方が慎重であればお金遣いも荒くなりにくい。
それ等をかなえるためには、この少額で堅実なトレードを心がけていくと良いでしょう。
FXで一攫千金を狙わない
FXで一攫千金を狙うという事は、野球で例えるなら
- 重いバットで
- 重量級なバッターが
- 大振りを狙う
という事になるでしょう。
当たれば大きいが、失敗した時もリスクが大きいという意味がある。
トレーダーはどうしても稼いだ額や、メリットに引き付けられることが多い。
ですがトレードにとって本質的に大事なことは
「如何に負けないか」
「如何に大負けしないか」
であることにあります。
この事より長くトレード活動が出来るトレーダーになることができるでしょう
常に勉強する
これはFXに限った話ではないのですが、常に勉強する姿勢を持つことが負けにくい要素になります。
やはり、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析をしておけば、トルコリラの情勢は買いよりも売りの方が圧倒的なので買いは少なくなるはず。
それでも買いを選んでしまった方は、市場にカモにされてしまう可能性もある。
なので常に相場やトレードの勉強を怠らずにいればそれだけ生存率も上がるはずです。
まとめ
この記事では
- トルコリラで大損した主婦の詳細な状況や
- 大損した理由
- 今後どうすればトルコリラで大損した主婦を出さないために対策できるか
などのことについてお話してきました。
「トルコリラ危なそう」
「金利はいいけど、それよりも値下がりが圧倒的だからつらいな」
などの感想を持っていただけたでしょうか。
トルコリラはまだまだ内政が不安定で通貨の価値も上下動することも予想されます。
下がった時に買い増しをしても報われないチャートになっています。
これからも短期売買の方が狙ってくるのでトルコリラのチャートは大きく動く事でしょう。
今後もトルコリラは監視対象にして見守っていくとよいでしょう。
それでは「FXの取引で大損した主婦!原因を徹底紹介!」
こちらを紹介してきました。
最後までご視聴ありがとうございました。
FP2級保有ライター nishibata