広告 シニア

お通夜で香典だけ渡して帰る場合はどれくらい時間がかかる?所要時間や内容を解説

親族や親しい友人など以外の葬儀では、お通夜に参列せずに香典だけ渡して帰るというケースも多くあります。

コロナ禍後、一般葬でも親族や親しい人以外は通夜式・告別式に参列しないことも増えています。

地域にもよりますが、一般弔問客は通夜に行くという場合がほとんどです。

いざ、お通夜で香典だけ渡して帰ろうとした場合に、どれくらいの時間がかかって、何時頃に行くべきなのかわからない方のために、葬儀社スタッフとして働く筆者が解説していきます。

お通夜で香典だけ渡して帰る場合にかかる時間は15分~20分程度

お通夜で香典だけ渡して帰る場合、葬儀場の広さや葬儀形式、他の弔問客の数などにもよりますが、かかる時間は15分~20分程度です。

実際、式場に入ってからはどのような流れになるのか詳しくみていきましょう。

受付・記帳

式場に到着したら、まずは受付に向かい、記帳をしてから香典を出すのが基本的な流れです。

お通夜の開式前に到着していれば、受付の方に記帳をうながされるかと思います。

芳名簿や記帳カードなどが用意されていますので、住所・氏名など必要事項を記入します。

その後、袱紗から香典を出し、「この度はご愁傷様です」「御霊前にお供えください」などとお声がけをし、受付の方に表書きや名前が読める向きで、香典を両手で差し出します。

黒塗りのお盆(切手盆)がある場合はその上に置きます。

受付の方が「お預かりします」と言った後、香典返しが当日であれば品物や引換券を渡してくることもありますのでお礼を言って受け取ります。

引換券を渡された場合は、返礼品の引き換え場所を確認しておきます。

もし、家族葬などの小規模な葬儀で、受付を設けていない場合には祭壇の前に切手盆が置いてあり、そちらに香典を置く場合もあります。

その際は、式場に到着したらまずは焼香をし、その後で香典は自分が表書きを読める向きにして置きます。

祭壇の前に置く場所が見当たらない場合は、直接喪主や遺族に渡すこともあります。

わからないときは直接スタッフや遺族に確認し、開式前に渡すようにしましょう。

焼香や遺族への挨拶など

開式まで時間がある場合には、祭壇前まで行き、焼香をします。

開式前に焼香を行う際は、遺族に一礼、祭壇に向かって一礼を行い、数珠を左手にかけてから右手で抹香をつまみます。

そのまま抹香を額に押しいただいてから、抹香を香炉の炭の上に落とします。

焼香の回数は宗派によって異なりますが、焼香が混み合っている場合は「心をこめて1回」と指定される場合もあります。

合掌後、少し下がり遺族に一礼してから、出口に向かいますが、祭壇前の遺族席にご遺族はいらっしゃいますので、挨拶が出来る場合は「この度はご愁傷様です」などと一声かけても良いでしょう。

もし他の方とお話し中だったりする場合には無理をせず、そのまま失礼するようにします。

開式時刻を過ぎてからの到着になってしまった場合は、出入口付近に簡易焼香台が設けてある式場が多いので、そちらでも焼香が可能です。

遺族や一般の方の焼香が始まっている場合には、少し待って祭壇前の焼香台に案内されることもあります。

どちらにせよ、式場スタッフから案内してもらえるでしょう。

神道での葬儀は玉串奉奠、キリスト教式では献花が焼香の代わりになります。

返礼品の受け取り

香典の返礼品の引換券を、受付時に受け取っている場合は引き換えをするのを忘れないようにしましょう。

会葬御礼品がある場合もあります。

特に受付時に案内もなく、帰宅の際にスタッフや遺族に声をかけられなければ、そのまま帰宅して構いません。

お通夜で香典だけ渡して帰る場合は開式の30分から1時間前に行く

お通夜は地域にもよりますが、ほとんどの場合17時か18時から開式となります。

家族葬などでない限りは、大体のお通夜で開式の一時間前には受付開始となります。

式に出席しない場合でも受付や焼香を行いますので、17時開式の場合は16時~16時30頃、18時開式の場合は17時~17時30頃には到着できるように向かいます。

早すぎても迷惑になってしまう場合もありますので、受付開始時刻がわからない場合は葬儀場に事前に確認すると良いでしょう。

開式してからの到着になっても受付は可能

もし開式してしまってからの到着になっても受付・焼香は出来ますが、祭壇前までは行けない場合もあります。

故人の顔を最後に見たい場合や遺族に一声かけたいという場合は早めに行くようにすると良いでしょう。

また、開式から1時間以上過ぎての到着になってしまう場合は、式自体が終了してしまっていることもありますので、何時までなら受け付けて貰えるか葬儀場に確認するようにしましょう。

香典だけ渡すのはマナー違反ではない

お通夜で香典だけ渡し、式には参列せずに帰宅するのは失礼になってしまうのでは、と考える方もいらっしゃいますが、マナー違反にはなりません。

一般葬の式でも、特にコロナ禍以降は式へ参列するのは親族の方、故人と親しくしていた方などが多くなっています。

以前は一般葬であれば、通夜式に参列した後、そのまま通夜振る舞いへ参加される方も多くいらっしゃいましたが、コロナ禍以降は事前にお声がけした方や親族の方が中心、もしくは通夜振る舞い自体を省略されている印象です。

地域によっては香典とは別にお金を包む習慣がある場合も

関東の東部・新潟県・福岡県などの一部の地域によってはお通夜に「御通夜見舞(おつやみまい)」という袋にお金を包んで持っていく習慣がある地域もあります。

この場合、お通夜には「御通夜見舞」を出し、告別式では「御霊前(御香典)」の袋を出し、お通夜にしか弔問できない場合には、2つをまとめて出します。

その他にも「御淋見舞(おさびしみまい)」「伽見舞(とぎみまい)」「荷台(にだい)」「叺代(かますだい)」など、香典の他に別の袋を用意してお金を包み、通夜・告別式で分けて渡す習慣がある地域もあります。

地方での葬儀の場合は、そういった習慣がないかどうかは事前に確認した方が良いでしょう。

また地域によっては、ご近所の方などがお通夜にのみに弔問・参列する場合には、香典は不要とするところもあります。

これは、過去に自宅で行う葬儀がほとんどだった頃、ご近所の方たちがさまざまなお手伝いをしたり、食材などを持ち寄って食事の用意をしたりした上で葬儀を行っており、ご近所の方が葬儀の運営側だった名残であるためです。

葬儀社のスタッフが全て取り仕切る葬儀の場合は当てはまりませんが、確認しておくと良いでしょう。

まとめ:お通夜で香典だけ渡して帰る場合にかかる時間は15分~20分程度

お通夜で香典だけ渡して帰る場合にかかる時間は15分~20分程度です。

香典だけ渡すといっても、受付・記帳、焼香などを行う必要があります。

他の弔問客が多かったり、到着した時刻が開式時刻を過ぎてしまっていた場合、もう少し時間がかかる場合もあります。

参列はしない場合でも、開式時刻まで余裕を持って向かうようにしましょう。

本記事は葬儀社スタッフとして働く筆者が解説しましたが、情報は地域差があるため、必ず事前に確認することを推奨します。

  • この記事を書いた人

マネーリテラシー編集部

当メディア「マネーリテラシー」は、お金に関する情報や体験談をわかりやすく、正確にまとめたメディアです。一人でも多くの方が「お金の知識で人生の選択肢を増やす」を目的に運営しております。 記事が役に立ったという方は、Xで記事をポストしていただけると嬉しいです。してくれた方には編集長が全員にいいね、フォローして回ります!

-シニア