【前提】生活保護とは
「制度の趣旨」
生活保護制度は、生活に困窮する方に対し、その困窮程度に応じて必要な保護を行い、健康で文化的な最低限度の生活を保障するとともに、自立を助長することを目的としています。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/seikatsuhogo/seikatuhogo/index.html
(厚生労働省ホームページ参照)
私が生活保護を受給するまでの流れ
生活保護を受給できたのはほんとうにラッキーだった。
借金を4,000万(マンションのローン含む)ちかくを抱えうつ病が悪化し仕事もままらなくなりほどなくして会社をクビになった私。
夫も私の借金の督促電話や会社でのいきさつがありうつ病を発症してほどなくして会社をクビになった。
何とかしようとアルバイトを始めたが焼け石に水だった。
そして鬱のせいとは言いたくないが、まっとうな判断がつかずに詐欺にもあい結構なお金を使ってしまった。
なんとか取り戻そうとして「東京都消費生活総合センター」に相談すると詐欺よりも借金をどうにかしないとイケナイと言われる。明日、弁護士さんが無料で相談を聞いてくれるから絶対に来なさいと言われた。
私は、アルバイトがあったので夫に代わりに行ってもらうことにした。話を聞いてきた夫が言うには生活保護を受けた方がいいと言われ借金は自己破産しましょうと言われたそう。明日、区役所に行って生活保護を申請してくると言う。あとは夫に任せることにした。
区役所の生活支援課に話をする
翌日の夕方、家に帰って話を聞く。「区役所の生活支援課」に行って来たという。
夫が言うには、じじいが出てきて夫が「生活保護を受給したい」旨言うと「どうして受給したいのか」聞かれ「うつ病で仕事が出来ない、借金もあるもうどうしようもない。」と伝えたそう。
「自己破産をするほうに動いている。働けない。住むところが無くなる。死ぬしかない!」と言ったところ「うちではそこまで面倒はみきれない」とけんもほろろに言われたという。
私はなにも言えなかった。夫はまたそのまま寝込んでしまった。 どうしたらいいのだろう。
翌日、弁護士の先生に昨日のことを話す。するとさすが弁護士の先生。区役所に一緒に行って話をしてくれることになった。
時間を調整して私と夫、弁護士の先生で区役所に再度行く。
女の人が来た。開口一番「弁護士を連れてくる人なんて初めてだ」
しかし、話は生活保護受給できるように話を進めてくれることになった。受給には色々と制約があるので一つづつクリアしないといけない。
持ち家や自動車を所有しているから難しい
先ずマンション!持ち家があるのはダメ。自動車やバイクなど持ってる人はダメ。収入が10万以上ある世帯はダメ。とのこと。
マンションは、自己破産をするので競売にかけて売るからこちらはOK。売ったお金は、債権者にわけられるので収入は無い。
バイクを以前持っていたがもうとっくに売ってしまったのでこちらもOK.。
世帯収入は私がアルバイトで月13万前後もらっていたのでこれはOUT。10万円以下じゃないとダメだそうだ。これは給料明細が必要になるので収入を減らしてほしいとのこと。これは退職しろということですか?と聞くとさすがに区役所の人と弁護士もそうは言わないが、内緒の話だと言われる。
自分がしている仕事は、私一人で選任でやっているので代わりがいないから辞めるしかないなと思った。
辞めたかったし・・・プレッシャーが酷くて辛かった、けど働くしかなかったから。
収入を2分割にすることで収入を隠した
早速、専務に辞めたい旨を伝えた。専務が「何故?」と聞くので生活保護を受給することは伏せてあまり収入があると駄目な旨伝えた。(今思うと変な話)あんなに「仕事が遅い、仕事が遅い」とジメジメと言っていた専務が給料を2分割する案を出してきた。すぐに辞めると困るのは分かっていたので直ぐじゃなくても代わりが見つかるまでならいいかと思いOKした。
私の母を自分の勤めている所で一緒に働いていることにしてタイムカードを2枚作った。私名義の給料は半額になりそれを区役所に出した。
生活保護の受給が決定
なんとか生活保護を受給できることになった。生活保護は地区ごとに出す住居手当が決まっていて夫はあちこちとアパートを探し回った。アパートが決まり引越しをすることになった。
引っ越し費用は区が出してくれるそうで安い運送会社を片っ端から電話して比較検討して「引越しのサ
カイ」に決めた。
今は違うが、その当時は引越し手当は10万までで廃棄処分費は別途だしてくれるとのこと。昼間は仕事をして帰ってからは荷物の梱包、猫は癌で毎週病院に通い、夫は鬱でなかなか動かない。私が鬱だなんて言ってられないと思った。もともとの原因の借金は私が作ったものだから。
新居に引越し(築50年以上の疲れたアパート)何とか落ち着いた。
生活保護担当者は毎月一度様子を見に来る
生活保護の担当の人は毎月一度様子を見に来た。その時に半額になった私の給料明細を渡し夫は収入無しの届のサインと念のため通帳を見せた。最初のうちはそうしてたのだけど夫が私の通院に使うタクシー代の請求書を渡しに区役所に行くのでついでに持っていくようになったらエレベーター無しの4階がきついのか担当の人は殆ど来なくなった。そして今は保護費は銀行振り込みにしたので長い列に並ぶこともなくなって楽になったみたいだ。
私は鬱病で1週間おきに通院しているのだけどその足代だけはタクシーを使ってもいいとのこと。
他の病院はでないが、緊急で病院に行った場合はタクシー代はでるそうだ。
今の生活保護は色々と保護費が分かれているそうで私たちは全部のせ?なのでとっても有難い。
一番は医療費の全額免除。これはとても有難かった。うつ病の夫を無理やり連れて私が通っている心療内科に行って診てもらった。時間はかかったが半年ぐらいで寝たきりから脱出できた。
大病を患う
それと私は5年前に乳がんとウエルニッケ脳症にになり7カ月も入院した。その後も大病をしていつも思うのは弁護士の先生が全部保護費をつけてくれたおかげで助かった。本当に死ぬところだったのよね。
今は、リハビリと訪問看護の人たちが家に来てくれて家で養生している。
病気で気を付けなければならないのは、1カ月以上入院する場合は、保護費が減額されてしまう。入院している人は生活費がかからないからとのこと。生活がきつかったといっておりました夫が。
今は病気のせいで仕事も辞めたため、今は生活保護が唯一の生命線です。
生活保護受給の体験談まとめ
この記事では、実際に生活保護を受給するまでの体験談を筆者のリアルな実経験をもとに執筆しています。
同じような境遇の方やこれから生活保護受給を検討している方などのお役に立てればと思います。
※内容にグレーな部分もあるため、ライター名は伏せさせていただいております。
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