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iDeCoとは?初心者にもわかりやすくメリット・注意点を解説

iDeCoとは、自分で自分の老後資金を用意する「年金制度」です。

投資ブームの影響や老後2,000万問題で、注目されているiDeCoですが

「制度が複雑すぎて難しい」

「つみたてNISAと何が違うのかわからない」

「節税になるって聞くけど本当かな」

など、悩まれている方も多いです。

そこで、今回はiDeCoとは・iDeCoのメリット・iDeCoを始める前の注意点をお伝えしていきます。

この記事を読むことで、iDeCoを活用すべきかどうか、判断できるようになります。

iDeCoとは?つみたてNISAとの違いも含めてわかりやすく解説

iDeCoは自分で自分の年金をつくる「私的年金の制度」、つみたてNISAは自分の資産を増やすための「資産形成促進の制度」です。

それぞれ詳しく説明していきます。

自分の年金を自分でつくる制度「iDeCo」

iDeCoは、厚生労働省が管轄している「私的年金の制度」です。

iDeCoの掛金は、毎月5,000円から拠出できます。上限額は、自営業6万8,000円、会社員1万2,000円~2万3,000円、公務員1万2,000円、専業主婦2万3,000円と、職業によって変わるため確認が必要です。

(引用元:iDeCo(イデコ)をはじめるまでの5つのステップ|iDeCoをはじめよう|iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)【公式】 (ideco-koushiki.jp)

国民年金に加入している20歳から65歳までの方であれば、誰でも加入でき60歳から75歳までの間で受け取ることが可能です。

国民年金を未納・滞納されている方は、iDeCoへ加入できません。

iDeCoで運用したお金の受け取り方は、2つあります。

1つ目は、一括で受け取る「一時金受け取り」、2つ目は、分割で受け取る「年金受け取り」です。一時金受け取りの方が、税金を抑えられるためオススメです。

自分の資産を増やすための制度「つみたてNISA」

つみたてNISAは、金融庁が管轄している「資産形成促進の制度」です。

一人1口座開設でき、20歳から始めることが可能です。非課税期間が20年間あり、その間は利益に税金がかからず運用できます。

ネット証券であれば毎月100円から始められ、年間40万円拠出できます。

お金が必要になったタイミングで、いつでも引き出せることが大きなメリットです。

iDeCoのメリット4つ

iDeCoの大きなメリットは4つあります。

・運用中も、受け取る時も節税効果がある

・利益に税金はかからない

・老後が見えたら預け替えでリスクを下げる

・障害時、死亡時の保険になる

それぞれ詳しくみていきましょう。

メリット1:運用中も、受け取る時も節税効果がある

iDeCoは、「運用中」と「受け取る時」の2度節税効果を発揮します。

運用中は、掛金全額が所得控除されるため、所得税と住民税を安く抑えることが可能です。

受け取る時は、退職所得控除と公的年金等控除を使うことができ、100万円以上節税できる方もいます。

メリット2:利益に税金はかからない

iDeCoで運用したお金に税金はかかりません。

通常であれば、投資の利益には20.315%の税金がかかりますが、iDeCoの運用益は非課税で運用できます。

メリット3:老後が見えたら預け替えでリスクを下げる

iDeCoは、今まで買い付けた商品を別の商品に交換できます。これをスイッチング(預け替え)といいます。

若いころは、お金を増やすことを目的に、株式などリスクの高い商品で運用することも多いですが、老後が見えてくるとリスクを抑える必要があります。

この場合、今まで買い付けた株式の商品を、リスクの低い債券や定期預金の商品に変更して、リスクをコントロールできます。

年齢に応じて商品をスイッチングし、リスクコントロールしていきましょう。

メリット4:障害時、死亡時の保険になる

iDeCoは、ケガや病気で働けなくなった場合、「障害年金」としてお金を受け取れます。

また、死亡した場合も「遺族年金」として相続人にお金が支払われます。

もしもの時の保険としても活躍するのがiDeCoです。

iDeCoの注意点

iDeCoには、始める前に確認すべき注意点が4つあります。

・60歳まで引き出せない

・手数料がかかる

・50歳以上からのスタートは60歳で受け取れない

・退職金が多い人は税金が取られる場合もある

詳しくみていきましょう。

注意点1:60歳まで引き出せない

iDeCoは、60歳まで資金拘束され、お金を引き出せません。年金制度であるため、簡単に引き出せてしまえば本末転倒です。

今後使う予定のない余裕資金で始めることをオススメします。家計に無理のない範囲で始めてください。

注意点2:手数料がかかる

iDeCoは、加入時・運用中・受け取り時に手数料がかかります。手数料は、口座開設する金融機関によって金額に差があるため、口座開設前にしっかり確認する必要があります。

1.加入時(初回のみ)

・加入時手数料:2,829円

2.運用中(毎月)

・事務手数料:171円

・資産管理手数料:66円

・運営管理手数料:0円~(金融機関によって金額が異なる)

3.受け取り時(その都度)

・受け取る時:440円

4.その他

・移管手数料:4,400円

注意点3:50歳以上からのスタートは60歳で受け取れない

iDeCoは、通算加入期間10年以上経過しなければ、60歳でお金を受け取れません。

例えば、50歳にiDeCoをスタートさせると、10年後の60歳にお金を受け取れます。

しかし、50歳以降にiDeCoをスタートさせると、加入年数によって受け取れる年齢が繰り下がっていきますので注意が必要です。

注意点4:退職金が多い人は税金が取られるリスクもある

iDeCoは、受給時に税金がかかる場合があります。

退職所得控除や公的年金等控除で、税金を抑えることが可能ですが、退職金や企業年金で受け取るお金が多い方は注意が必要です。

「iDeCoで受け取るお金・退職金・企業年金で受け取るお金」は、合算され税金が計算されるため、控除額より金額が大きくなった場合、税金がかかることがあります。人によっては、運用中の節税額よりも受け取る時の税金が大きかったという事例もあるため、iDeCoを始める前にしっかり検討が必要です。

まとめ

今回は、iDeCoの仕組み・メリット・注意点をお伝えしました。

注意点も多いiDeCoですが、節税しながら老後資金を用意するには最適な制度です。

資金計画をしっかり行い、無理のない範囲で始めることをオススメします。

ライター名:阿部 美香

  • この記事を書いた人

マネーリテラシー編集部

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