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60歳過ぎの女性が活躍する仕事とは?おすすめの資格も紹介

60歳を過ぎてからも女性が活躍する仕事には、家事代行や保育補助などが挙げられます。

60歳以上の女性の仕事探しは「資格・経験がない」「体力面が不安」などの悩みを持つことが多々あります。

資格がなくても、あなたの主婦、母としての経験を活かした仕事があるはずです。

最初は資格がなくても、働きながら資格取得を目指すことだって可能です。

この記事では、60歳過ぎの女性が活躍できる仕事とおすすめの資格についてFP2級・AFP保有ライターが解説します。

シニアの方向けの仕事の見つけ方についても紹介しているため参考にしてください。 

未経験OKも!資格なしでできる仕事6つ

資格がなくても募集がある仕事には、家事代行や清掃業務などがあります。

他にも保育、介護業界では、無資格でも可能な範囲の業務で求人が出ていることも。

「経験・資格がないこと」は、60歳以上の女性が仕事を探すうえで不安要素になりやすいポイントです。

しかし、資格がなくても人生経験を活かしてできる仕事は多数あるため、不安に思う必要はありません。

ここでは、資格なしでできる仕事を6つご紹介します。

1【家事代行】主婦の経験が活きる

家事代行は、主婦の経験を活かしやすく、60歳過ぎの女性におすすめの仕事です。

日々の掃除・料理など主婦としてのスキルが全面的に活かせるでしょう。

近年、共働き世帯の増加により、家事代行のニーズは非常に高いです。

専業主婦で職務経験がないことが不安な方も、家事代行なら自身のスキルを存分に発揮できると思います。

2【保育】学童・保育補助、ファミリーサポート

学童保育の指導員は、資格がなくても携わることができます。

また、保育園での保育業務は、保育補助として無資格で携わることが可能です。

早朝・夕方の延長保育時間のみ働くといった、短時間の勤務が可能な場合もあります。

子育て経験を活かして仕事をするなら、ファミリーサポートの提供会員になるという手も。

ファミリーサポートとは、子どもの預かりや送迎などの援助を、事前に登録した提供会員に有償で依頼できる自治体の事業です。

一般的に報酬は低めなため、社会貢献が目的で働きたいと思っている方におすすめです。

筆者の子どもが通う保育所でも、60歳すぎの女性が保育補助として活躍されています。

子育ての中で悩みがあれば相談でき、親も子も安心感のあるありがたい存在です。

自身の子育て経験を活かして保育関係の仕事を探してみてはいかがでしょうか。

3【調理補助】調理スキルが活きる

調理補助は、料理が好きな人や何年も料理をしてきた主婦の調理スキルが活きる仕事です。

現場は、高齢者施設や保育園給食、飲食店など様々です。

職場や働き方にもよりますが、実務経験を積むことで調理師免許の受験資格を得ることができます。

働きながら資格取得のチャンスがあるのはメリットと言えます。

しかし、少々体力がいる仕事なので、その点は考慮する必要があるでしょう。

4【清掃業】短時間から働ける

清掃業は、短時間から働けて、自分の生活スタイルに合わせた勤務が実現しやすい仕事です。

主婦のお掃除スキルを活かすこともできそうです。

ビルや病院、施設など様々な現場で需要があります。

清掃業の求人は、年齢不問・未経験可であることが多く、チャレンジしやすい仕事です。

筆者は病院で勤務した経験がありますが、その病院の清掃員の多くはシニア世代でした。

細やかな心配りで、患者さんに感謝されているところをよく見かけました。

人と関わらない仕事と思われがちですが、人の気持ちを高めるやりがいのある仕事なのではと感じています。

5【スーパーのレジ・惣菜調理】未経験OK、ハードル低め

スーパーのレジ係は、特別な経験やスキルは必要ありませんので挑戦するハードルは低めです。

厨房勤務も、日頃から料理をしている方なら無資格でもOKな場合が多くあります。

調理スキルを活かしたい方はチャレンジしやすい仕事です。

勤務時間の調整がしやすく、ライフスタイルに合わせた柔軟な働き方ができるでしょう。

6【介護スタッフ(生活援助、事務)】資格取得も狙える

介護の中でも生活援助や事務作業は資格がなくても可能です。

介護の仕事って資格が必要なのでは?と思われがちですが、実は、無資格でできる業務も多くあります。

生活援助とは、例えば調理や掃除、買い物のサポートなどの直接身体に関わらない範囲で介助することを言います。

入浴介助や排泄介助などの身体援助は有資格者しかできません。

無資格で始めて実務経験を積むことで介護福祉士の資格にチャレンジすることも可能です。

スキルアップによる報酬アップが見込めます。

介護業界は慢性的に人手不足で、無資格OKの求人はよくあります。

チェックしてみてください。

キャリアアップを目指す!60歳過ぎてからでもとって損なしおすすめ資格4つ

1.介護福祉士 

介護福祉士は、前述したように介護スタッフとして働きながら資格取得が狙えます。

利用者のほとんどが高齢者であるため、シニア女性のコミュニケーション力、心遣い、社会性が活きる仕事です。

資格をとることで職域が増えて報酬アップにもつながります。

まずは初任者研修から受けるのもよいでしょう。

これからも高齢化はどんどん進むと言われているため、今後もニーズが高い資格と言えます。

2.調理師 

調理師免許は、調理補助として実務経験を積み国家試験を受験するか、学校に1年通学すると卒業と同時に取得できます。

スーパーや給食センターでの調理補助の経験が、調理師免許試験要件の実務経験として認められるかもしれません。

面接時に実務経験として認定されるかどうか確認するとよいでしょう。

ゆくゆく調理師免許を取得したい意向を伝えておけば、職場がサポートしてくれるところもあります。

調理師免許があれば、飲食店の経営ができるようになり可能性が広がります。

資格取得を見据えて仕事を探してみるのもよいでしょう。

3.登録販売者

登録販売者は、ドラッグストアなどで医薬品が販売できる資格です。

登録販売者試験の受験は、実務経験不要で誰でも受けられるようになりました。

合格率は30〜60%程度と幅があり、年度によっては70%近い場合もあり、高難度の試験というわけではなさそうです。

独学でもチャレンジできますし、不安であれば通信教育もあるため、挑戦しやすい資格です。

(参考:厚生労働省「これまでの登録販売者試験実施状況等について」

4.日商簿記

日商簿記検定に合格していることで就職が有利になる場合があります。

日商簿記は、経理・会計の知識があることを証明する資格です。

特に事務系の職種では基本的なビジネススキルとして簿記の知識が求められています。

女性が60歳過ぎてからも働こうと思うと、体力面が不安になりますね。

事務仕事なら体力的な負担を減らしながら働くことができます。

事務系の仕事を希望する人にはとって損なしの資格です。

無理なく働ける仕事の見つけ方

60歳を過ぎてからの仕事探しには、ハローワークの生涯現役支援窓口などのシニア世代の就労に特化した窓口を利用するのがおすすめです。

数々の求人情報の中から、自分が希望する働き方ができる求人を見つけ出すのは大変です。

シニア専門の窓口を利用すれば、効率よく自分に合った働き口を見つけることができます。

ここでは、シニア女性が無理なく働ける仕事の探し方を解説します。

1.ハローワーク(生涯現役支援窓口)に相談

ハローワークの生涯現役支援窓口を利用すると、シニアを積極的に採用する企業の求人情報を紹介してもらうことができます。

各自治体のハローワークには、生涯現役支援窓口という定年後の就労支援に特化した窓口があります。

ここでは、仕事の紹介の他、履歴書の書き方や面接のサポートも行っているため安心です。

ただし、すべてのハローワークに生涯現役支援窓口が設置されているわけではありません。

最寄りのハローワークに窓口があるのか確かめてから訪問することをおすすめします。

生涯現役支援窓口があるハローワーク一覧はこちら(厚生労働省)から確認できます。

2.シルバー人材センターに登録

シルバー人材センターに登録すると、センターが受注した仕事を請け負うことができます。

シルバー人材センターの仕事は「生きがいを得るための就業」を目的としているため、報酬は低めです。

また、受注した仕事内容に適した人材を登録者の中から選び割り振られる仕組みで、定期的に仕事があるとは限りません。

ちなみに、報酬の目安は全国平均で月8日〜10日働いた場合30,000〜50,000円程度です。

(参考:全国シルバー人材センター事業協会Q&A

収入よりも社会参加を目的として働きたい場合におすすめの方法です。

3.求人サイト・求人誌

求人サイトを利用する場合は、シニア専門の求人サイトを利用するのがおすすめです。

シニア向けの求人サイトを3つ紹介します。

「マイナビミドルシニア」は、転職サイト大手のマイナビが運営する40歳以上の求人に特化したサイトです。

「シニアジョブ」は50歳以上を採用する企業のみを掲載した求人サイトです。

自分で直接企業とやり取りしてスピーディーに進めたい人に向いています。

シニアジョブが行う、転職エージェントサービスが「シニアジョブエージェント」です。

担当者が求人の紹介から面接の日程調整までサポートしてくれるため、就職活動自体に不安がある人におすすめです。

これから仕事を探そうと思っている方はこれらのサイトを覗いてみてください。

4.再雇用

再雇用制度は、定年後も働きたい人が再び会社と新たな雇用契約を結ぶ制度です。

再雇用のメリットは、やはり慣れた環境で働く安心感です。

会社側としても、人柄がわかっていて経験豊富な人材に継続して勤務してもらえることはメリットがあると言えます。

ただ、再雇用になると待遇が低下したり、異動になる場合がある点がデメリットです。

再雇用を希望する際は、お勤めの会社に確認するとよいでしょう。

5.個人事業主になる

個人事業主として、自分のペースで働くのも一つの手です。

個人事業主は、仕事の内容や、いつ・どのくらい働くかを自分で自由に決めることができる点が大きなメリットです。

例えば、料理やパン作りが好きな人は料理教室やパン作り教室を開いたりするのもよいでしょう。

ハンドメイドの作品作りが得意な人は、制作スキルを活かして講師をすることで収入を得ることができます。

デメリットは収入が不安定になることです。

収入が不安定でも「柔軟に働きたい」「好きなことで社会とのつながりを持ちたい」と思う人におすすめです。

企業側も60歳以上の働き手を求めている

60歳以上の就業率は年々増加しています。

働きたい高年齢者の増加と、企業側も高年齢者雇用安定法により、高年齢者の安定した就業を推進するよう求められているためです。

ここでは、60歳過ぎてからの女性の就業状況と企業側の雇用の認識と環境についてデータを示して解説します。

1.60歳過ぎてからの女性の就業状況

60歳以上の女性の就業率は2021年の時点で10年連続上昇しています。

60歳〜64歳の女性は10年前と比べて16.4ポイント上昇、65歳〜69歳では13.8ポイント上昇しているのがわかります。

【高年齢女性の就業率の推移】

2011年2021年
60歳~64歳44.2%60.6%
65歳~69歳27.1%40.9%

(参考:統計局「高齢者の就業率の推移(2011年~2021年)」をもとに筆者が作成)

女性の社会進出が進んできた現状も相まって、60代ではまだまだ働きたいと考える女性が多いことが示されました。

2.企業側のシニア世代の雇用に関する認識と環境整備

企業側が65~69歳の雇用確保が必要と考える理由についての調査で、

「意欲・能力があれば年齢は関係ない」と考える企業が76.3%

「高年齢者の能力・知識を活用したい」61.1%

と高い割合で企業側もシニア世代の労働力に期待していることがわかりました。

(参考:独立行政法人労働政策研究・研修機構

高年齢者雇用安定法により、企業には高年齢者の安定した就業を確保する措置を講じることが義務付けられています。

高年齢者雇用措置の実施状況について、2023年のデータをみてみましょう。

高年齢者雇用確保措置
(65歳までの雇用確保)
実施済み
99.9%
(定年引き上げ26.9%)
(継続雇用制度導入69.2%)
継続雇用制度導入企業のうち
希望者全員を対象にしている企業
84.6%
(中小企業で高い傾向)
高年齢者就業確保措置
(70歳までの就業確保)
実施済み
29.7%

(参考:厚生労働省「高年齢雇用状況等報告」をもとに筆者が作成)

65歳までの雇用は、ほとんどの企業で定年の引き上げや継続雇用制度の導入によって確保されている現状です。

そして、継続雇用制度を導入している企業のうち、希望者全員を対象としている企業が多数であることがわかります。

中小企業では特に、再雇用を希望すれば同じ会社で雇用が継続できる可能性が高そうです。

70歳までの高年齢者就業確保措置を実施済みの割合も前年より伸びています。

より長く働けるよう、企業側の受け入れ体制も整いつつあると言えるでしょう。

まとめ:60歳過ぎてからも女性が活躍できる仕事はたくさんある

この記事では、60歳を過ぎた女性が活躍できる仕事とこれから取れるおすすめの資格について解説しました。

資格がなくても、日々の家事・子育てで得た経験は、仕事に繋がる立派なスキルです。

この記事を参考に、自分には何ができるか、何のために働くのかを決めましょう。

働きながら資格取得を目指すなら、待遇アップも期待できます。

あなたの豊富な経験を求めている企業はたくさんあります。

まずは、ハローワークや求人サイトを覗いてみましょう。

きっとあなたが活躍できる仕事に出会えます。

   ライター名:FP2級・AFP保有ライターchaky

  • この記事を書いた人

マネーリテラシー編集部

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