「生活水準を下げることを考えている。体験談があれば、参考にしたい」
「生活水準を下げようとしているけど、上手くいかない。なぜ?下げられない心理を知りたい」
「生活水準を下げるメリットは?何から取り組めば良いの?」
そんな悩みを抱えていませんか?
生活水準を下げるメリットとしては、精神的な余裕ができることや人付き合いを見直せることなどがあります。
多くの場合、幸せにつながるといえるでしょう。
なお、一度上げた生活水準を下げるのは難しいといわれています。
その理由としては「今の自分の生活水準=自分の価値」と考えて、生活水準を下げることで自分の価値を下げると考えてしまうことなどが挙げられるでしょう。
そこで、この記事では、実際に生活水準を下げた経験がある筆者が以下を詳しく解説します。
- 筆者の体験談
- 生活水準を下げるのが難しい理由
- メリット3選
- 下げる方法3ステップ
この記事を読むことで「生活水準を下げる=幸せにつながる」ことが分かります。ぜひ最後までお読みください。
退職で生活水準を下げました【体験談】
筆者は退職したことで、生活水準を下げました。
退職した後に起業しましたが、前職での年収は500万円を超えていたところ、現在は半分以下となりました。
筆者の場合は退職で年収が減ったことから、生活水準を下げましたが、現在も問題なく生活できています。
問題ない理由としては、前職で働いていたときから徐々に生活水準を下げていたためです。
生活水準を下げるというと、難しく感じるかもしれません。
しかし、要は「節約」することです。
筆者は具体的に、以下の節約をしていました。
- 家賃の安い社宅に住む
- 外車(ハイオクガソリン車)から軽自動車に買い替え
- 携帯キャリアを格安SIMに変更
- 医療保険や生命保険には加入しない
- 不必要な自動車保険(車両保険)は解約
- ポイ活をする など
さらに退職した現在では、衝動買いが無くなりました。
前職で働いていた際は、仕事のストレスから衝動買い(最大でも3万円ほど)も多かったですが、今では本当に必要なものかどうかを考えてから買うようにしています。
なお節約に必須なのは、家計簿を付けることです。
もちろん筆者も家計簿を付けていますが、家計簿を付ければ収入と出費の流れが分かります。
無駄な出費がすぐに把握できることでしょう。
また家計簿を付ける場合、アプリを使えば自動で記帳できます。
筆者も利用している「マネーフォワード」は、無料で利用できておすすめです。
生活水準を下げるためにもマネーフォワードで家計簿を付けて、節約を始めましょう。
一度上げた生活水準を下げることは心理的に難しい
一度上げた生活水準を下げるのは、難しいといわれています。
その理由としては「今の自分の生活水準=自分の価値」となっていることが挙げられるでしょう。
生活水準を下げることは、自分の価値を下げると考えてしまうのです。
実際には生活水準を下げたくらいで、人の価値は変わりません。
しかし心理的な葛藤があることから、一度上げた生活水準を下げることは難しいといえます。
そのほか無意識に、周りの人の生活水準に合わせてしまっているおそれもあるでしょう。
他人と同じようにしたい、しなければならないという考えは持っていませんか?
場合によっては、他人と同じでないと下に見られる、という考えを持っている場合もあるでしょう。
生活水準を下げられないときは、このような心理的要因が働いているといえます。
生活水準を下げることで得られるメリット3選【幸せにつながる】
生活水準を下げることは、心理的に難しいことを解説しました。
しかし、生活水準を下げることで得られるメリットもあり、結果的に幸せにつながります。
そのメリットが、以下の3つです。
- 精神的な余裕ができる
- 自分にとって必要なものが分かる
- 人付き合いを見直せる
1つずつ解説していきます。
①:精神的な余裕ができる
生活水準を下げれば、経済的に余裕ができます。
経済的な不安から解放されるため、精神的にも余裕ができるでしょう。
例えば手取り収入が毎月30万円の人が、生活費に毎月30万円を使っている状態では貯金はできません。
ここで生活費を10万円減らして毎月20万円にすれば、毎月10万円を貯金に回せて経済的に余裕ができます。
貯金があれば、精神的な余裕にもつながるでしょう。
病気や怪我などで収入が減っても、生活に困ることが少なくなります。
生活水準を下げることで、経済的にも精神的にも余裕が出るというメリットがあります。
②:自分にとって必要なものが分かる
生活水準を下げると、自分にとって本当に必要なものが分かるようになります。
衝動買いもなくなるでしょう。
必要か不要かの判断が冷静にできて、自分に必要なものだけにお金を使えるようになります。
不要なものもなくなるため、住む部屋の広さを見直せます。
家賃も見直しできて、節約できるかもしれません。
生活水準を下げて自分にとって必要なものを見極めることは、幸せにつながる重要な要素といえるでしょう。
③:人付き合いを見直せる
生活水準を下げれば、人間関係の見直しができます。
周りの人と生活水準を合わせている場合「同じようにすべき」と思い込み、自分自身に同調圧力をかけている状態といえます。
一度上げてしまった生活水準の維持が難しい場合、思い切って現在の人付き合いを見直す必要もあるでしょう。
もし今、煩わしい人と付き合いがある場合、関係をリセットするチャンスでもあります。
生活水準を下げることは、自分にとって本当に必要な人間関係を見つける手助けにもなるでしょう。
生活水準を下げる方法3ステップ
生活水準を下げるメリットを紹介しましたが、ここでは実際の方法を以下の3ステップで紹介します。
- 家計簿を付ける
- 固定費を見直す
- 変動費を見直す
1つずつ解説していきます。
ステップ1. 家計簿を付ける
生活水準を下げるには、家計簿を付ける必要があります。
家計簿を付ければ、自分の収入と出費の把握ができて、無駄な出費が見つけられます。
家計簿を付けるのが面倒という場合、アプリを利用しましょう。
アプリであれば、家計簿の記帳が自動化できます。
筆者も利用している「マネーフォワード」は、無料で利用可能です。
なおマネーフォワードを利用する場合、本家より提携版である「マネーフォワード for 住信SBIネット銀行」の利用がおすすめです。
本家と同等の機能が無料で利用できることに加え、本家の連携可能数が4件であるのに対し、提携版は10件まで連携可能となっています。
住信SBIネット銀行の口座を持っていなくても、利用可能です。
これから家計簿アプリを利用する場合「マネーフォワード for 住信SBIネット銀行」の利用をおすすめします。
本家マネーフォワードには、有料版があることをご存じですか?
有料版は月額500円ほどですが、連携可能数の制限がなく、資産内訳・推移グラフで資産全体や増減が一目で分かるなどのメリットがあります。
有料版の「マネーフォワードプレミアム」については、以下の記事で詳しく紹介しています。
無料版や提携版のマネーフォワードを使ってみて、連携可能数などに不満があると感じたら、無料お試し期間もあるため、有料版の利用も検討してみましょう。
関連記事:マネーフォワードプレミアムは無駄?会員歴6年が無駄な人やメリットなどを解説
ステップ2. 固定費を見直す
家計簿を付ける準備が済んだら、実際に生活水準を下げる作業に移ります。
生活水準を下げるといっても、難しく考える必要はありません。
要は節約です。
節約を始めるには、まずは固定費から見直します。
固定費の見直しには、以下のようなメリットがあるでしょう。
- ストレスが溜まりにくい
- 節約の成果が大きい
- 一度見直せば、ほったらかしで節約できる
なお固定費とは「毎月、一定の金額を支払う費用」を指し、具体的には以下の費用が該当します。
- 住居費(家賃など)
- 通信費(スマホなど)
- 保険料(医療保険など)
- 自動車維持費(自動車保険代など)
- 光熱費 など
上記の固定費のなかで、最も見直しやすいのは「通信費」です。
見直すための作業としては、格安SIMに乗り換えるくらいで済みます。
大手3キャリアから格安SIMに乗り換えるだけで、月に5,000円、年間で6万円ほどの節約が可能です。(出典:月々の携帯料金の支払い、平均金額(通信+通話+端末)は大手4キャリアが8,888円、Rakuten最強プランを除いた大手3キャリアは9,498円)
上記内容の補足(月額平均支払い金額の比較)大手3キャリア:9,498円格安SIM:4,258円 →差額:5,240円(9,498円-4,258円=5,240円)→年間の節約額:6万2,880円(5,240円×12ヵ月=6万2,880円) |
そのほか、医療保険などの保険も見直しやすいといえます。
日本の公的保険は非常に優秀です。
健康保険証さえあれば、自由に医療機関が選べて、医療費の自己負担も原則3割で済みます。
高額療養費制度(医療費が1ヵ月の上限を超えた場合、超えた分を支給する制度)もあるため、民間保険の加入は必須とはいえません。
住居費も、家賃を下げることで節約ができます。火災保険を見直すのも良いでしょう。
光熱費については、自由化の利用で節約が可能です。
自動車についても大都市に住んでいる場合、必要性は薄いといえるでしょう。
節約を考えるなら、軽自動車への買い替えも大きな効果が得られます。
ただし、自動車保険については「対人、対物(無制限)賠償保険」と「弁護士特約」は加入しておきましょう。
自賠責保険だけでは賠償金が足らない可能性があることや、事故後の面倒なやり取りを弁護士に依頼する際、余分なお金を支払う必要がないためです。
参考:高額賠償事案の判例(人身事故)※自賠責保険の人身事故の上限は、死亡が3,000万円、後遺障害が4,000万円認定損害額性別・年齢職業損害約5億2,800万円男性・41歳医師死亡約3億9,700万円男性・21歳大学生後遺障害約3億8,200万円男性・29歳会社員後遺障害約3億7,800万円男性・23歳会社員後遺障害約3億6,700万円男性・38歳医師死亡約3億6,500万円男性・14歳中学生後遺障害出典:損保ジャパン 死亡や後遺障害が生じる人身事故を起こした場合、自賠責保険だけでは賠償金が圧倒的に足らないことがあるため、少なくとも「対人、対物(無制限)賠償保険」は加入が必須 |
「車両保険」は、利用すると翌年の等級が下がって保険料が高くなるため、結局使わない場合もあることから必須とはいえません。
車両保険分だけの保険料を、貯金に回す方が良いといえるでしょう。
以下の記事では、1人暮らしの固定費の節約方法を詳しく解説しています。
1人暮らしだけでなく、家族で暮らしている場合にも十分通用する内容ばかりのため、ぜひ併せてお読みください。
関連記事:一人暮らしの節約に必須!固定費の見直し方を紹介【保険・通信・電気・水道】
ステップ3. 変動費を見直す【ストレスになるおそれ有り、できたらでOK】
結論をいいますと、変動費の見直しはストレスにつながりやすいため、取り組まなくても問題はありません。
見直す変動費によっては、日々の生活が辛くなるおそれがあるためです。
そもそも変動費とは「毎月の支払い金額が変わる予測が難しい費用」を指し、以下の費用が該当します。
- 食費
- 交際費
- 日用品費
- 趣味、娯楽費
- 被服費 など
上記の変動費のなかで「交際費」は、人付き合いを見直す目的で節約するなら、問題はないでしょう。
しかし、ストレスを食事や趣味、娯楽で解消している場合、これらの費用を削減すると逆にストレスを溜めることになります。
さらに変動費は、固定費と比べると節約できる金額が少ない場合も多いといえます。
変動費の節約は、できたらOKくらいの気持ちで取り組みましょう。
まとめ
生活水準を下げることで得られるメリットは、以下の3つです。
- 精神的な余裕ができる
- 自分にとって必要なものが分かる
- 人付き合いを見直せる
実際に生活水準を下げる方法は、以下の3ステップとなります。
- 家計簿を付ける
- 固定費を見直す
- 変動費を見直す
生活水準を下げたくらいで、人の価値は変わりません。
むしろメリットも多く、結果的に幸せにつながります。
この記事を参考に、生活水準を下げて人生を豊かにしていきましょう。