皆さんは「不動産クラウドファンディング」をご存じでしょうか。
投資をしている方、不動産に興味ある方、クラウドファンディングをしたい方の他、お小遣い稼ぎをしたい方、節約をお考えの方、ポイ活している方にとっても参考になると思います。
不動産クラウドファンディングとは
まず、ファンディングとは何でしょうか?これは財源あるいは資金調達を意味します。
次にクラウドは群衆、つまりたくさんの人を指します。クラウドファンディングは、多くの人から資金調達することを意味します。
つまり、不動産クラウドファンディングとは、多くの出資者から資金を集め、不動産を購入することです。
購入した不動産を運用して利益が出たら、その利益を出資者に分配します。
多くの人から資金を集める仕組みのため、一人あたりの最低出資額は低く設定されています。不動産クラウドファンディングの業者、投資案件にもよりますが、1万円で始めることもできます。
関連記事↓
不動産クラウドファンディングでの失敗と元本割れリスクはある?
不動産投資は成功する人もいれば失敗する人もいます。
では、不動産クラウドファンディングで元本割れする可能性はあるでしょうか?結論ですが、損する人はほとんどいません。
不動産クラウドファンディングには劣後出資という仕組みがあります。
資金調達の時に、運営会社が自分で出資額全体の5%~30%くらいの資金を劣後出資として出します。(※この割合は、運営会社や不動産案件によって異なります。)
不動産で損失が出た場合は、運営会社の出資分で損失を負担して、一般の出資者の元本は守られます。
例えば劣後出資が30%の場合は、損失が出資額全体の30%以下であれば、一般の出資者の元本は返済されます。
劣後出資が5%で、損失が出資額全体の15%の場合は、一般の出資者も損をします。この場合は、運営会社の劣後出資分は返済されず、運営会社は全損となります。残りの損失10%を一般の出資者が負担することになり、元本割れで一般出資者に返済されます。
このように不動産クラウドファンディングには劣後出資の仕組みがあり、一般出資者が元本割れして、投資が失敗する可能性はかなり低いかと思います。
【実体験】やってみてわかった不動産クラウドファンディングのメリットとデメリット
「FANTAS funding(ファンタス・ファンディング)」で不動産クラウドファンディングをやってみた経験をもとに、メリット・デメリットについてお話しします。
まずメリットです。最低出資額は1万円となっており、少額で始められます。
元本割れのリスクは非常に低く、かつ3%~8%くらいの利回りを確保できます。少ない金額で不動産投資を体験でき、物件について学ぶ良い機会になります。
デメリットですが、あっという間にお金が集まり、募集終了してしまうことです。
FANTASの募集には、抽選の応募と、先着順の応募があります。抽選での応募はなかなか当選せず、体感ですが倍率5倍~10倍くらいでした。
また先着順の応募は開始直後からお金が集まり、1~3分で募集終了してしまいました。
最初に応募しようと思った時は、募集開始の30分後くらいに応募画面を確認して、すでに募集終了になっていました。
次に応募しようと思った時は、事前確認書類を見て、ダウンロードに手間取っているうちに、募集終了になっていました。3回目でようやく応募が出来ました。
〇不動産投資型クラウドファンディングの比較
不動産クラウドファンディングには多くの運営会社があります。
比較するべき点はまず、どのような物件を扱っているかです。マンションやオフィスの他、老人ホーム、ショッピングセンター、倉庫もあります。
また物件は首都圏が多いですが、関西や九州の物件を扱っているケースも存在します。
次に、募集案件の利回り、劣後出資率を比較しましょう。これは募集ごとに異なると思いますので、不動産クラウドファンディングの各サービス毎に直近の募集4~5件を見ましょう。
そして運営会社の設立日、不動産クラウドファンディングサービスの開始日は確認するべきです。
運営会社の設立日は、会社情報のページを見れば載っています。サービス開始日は、最も古い募集案件を見れば分かります。
長く運営しているから安全とは言えませんが、運営歴が短い場合は注意が必要です。
サービス開始年 | 運用中案件数 | 運用中案件想定平均利回り | 最低投資金額 | 対象物件 | |
COZUCHI | 2019年 | 15件 | 6.6% | 1万円 | マンション・店舗 |
Rimple | 2020年 | 11件 | 3.1% | 1万円 | マンション |
CREAL | 2018年 | 18件 | 4.8% | 1万円 | マンション・ホテル・保育園 |
TECROWD | 2021年 | 24件 | 8.0% | 10万円 | 国内外不動産 |
Jointoα | 2019年 | 5件 | 3.4% | 10万円 | マンション・店舗 |
property+(プロパティプラス) | 2021年 | 12件 | 3.3% | 1万円 | マンション・アパート |
ちょこっと不動産 | 2021年 | 8件 | 4.8% | 1万円 | マンション・ビル・店舗 |
【まとめ】不動産クラウドファンディングをやってみた
実際にやってみた経験を踏まえ、不動産クラウドファンディングは不動産に興味ある方、クラウドファンディングをしたい方だけでなく、お小遣い稼ぎをしたい方、ポイ活している方にもおすすめできます。
劣後出資があるため、極端な失敗は考えにくく、利回りは3%~8%くらいを確保できます。
10万円を投資した場合、利益は3,000円~8,000円くらいとなります。
抽選の案件に応募したり、早い者勝ち案件に募集開始と同時に応募したり、非常に地味な努力が必要ですが、コツコツと利益を増やす事ができます。
逆に、デイトレなど短期の投資が好きな方には不向きなのが、不動産クラウドファンディングです。
この記事を通して、不動産クラウドファンディングに興味を持って頂ける方が増えれば幸いです。ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
ライター:ウェブとマネーのスペシャリスト シアルフィ
こちらもおすすめ↓