2004年に創業したFacebook社(現Meta)は、2012年5月にNASDAQ上場。上場当時は1株あたり38ドルの企業でした。
CEOのマーク・ザッカーバーグ氏は、社名と同様のFacebookというSNSを立ち上げ、月間アクティブユーザー数10億人を超える世界最大級のコミュニティを作り上げています。
マーク・ザッカーバーグ氏は、Diem(旧Libra)というブロックチェーンという最新の技術を使った仮想通貨を作り出す構想を立ち上げ、先見性で会社を成長させました。
※Diemは2022年に断念しています。
その結果、Google・Amazon・Appleといった巨大メガテック企業と並び、GAFAと称されるまでになりました。
※GAFAとは、Google・Amazon・Facebook(現Meta社)・Appleの頭文字を取った通称。
引用:株探米国株(https://us.kabutan.jp/stocks/META/finance)
そんなFacebook社が2021年に社名をMeta社に変更しました。
Meta社のMetaは、メタバースと呼ばれる仮想空間に力をいれることから社名を変更したとのこと。
このMeta社はこれからの10年でさらなる成長を遂げるのでしょうか?
この記事では個人投資家兼ライターがMeta社の10年後の株価について解説していきます。
これを見れば、Meta社が今後も伸び続ける銘柄なのか、判断する材料になるでしょう。
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Meta社の事業について
Meta社の10年後の株価を予想するために、Meta社の事業について見ていきましょう。
Meta社といえばメタバースに力を入れているイメージが強いですが、現在の主戦力は世界で約29億人のユーザーがいると言われているFacebookの広告収益です。
Meta社はFacebookだけでなく、InstagramやWhat’sAppなど世界中で使われているSNSのトップ4を有しています。
引用:https://datareportal.com/social-media-users
これらの強いプラットフォームが目立ちますが、Meta社の真の強みはテクノロジーにあります。
AI事業
Meta社の強みの一つがAI事業です。
特に目を引くAIが、CICEROとESM Metagenomic Atlas。
それぞれの特徴を見ていきましょう。
CICERO
CICEROは、Meta社が開発したAIの1つです。
このCICEROが注目を浴びたのが、Diplomacyという戦略的ボードゲームにおいて好成績を収めたことによります。
Diplomacyは、第一次世界大戦の緊張状態にあるヨーロッパ各国を舞台にしたゲームで、複数人で領地の奪い合いをするゲームです。
このゲームの特徴は、プレイヤー間で交渉を行える点にあります。
各国と友好関係を保ちつつ、最後に相手を出し抜くのが勝負の決め手となるのです。
これまで、AIはさまざまなボードゲームを攻略してきました。
チェスや囲碁、将棋などでは人を越えたとされ、AIで学習するプロが多くいます。
しかし、これらのゲームは駒を最適に動かすことに特化しており、1対1のゲームです。
これまでのAIでは複数人のプレイヤーと交渉をするというのは難しいとされてきました。
しかし、CICEROはこれを可能にしたのです。
Diplomacyのトッププレイヤーと比べても遜色のない結果を残しました。
各国のプレイヤーと友好関係を結びつつ、最適なタイミングで相手を出し抜いていったのです。
1対1のボードゲームにおけるAI学習は、自身で勝負させて学んでいく強化学習という手法を取ります。
しかし、Diplomacyのような複数人と交渉を行うようなゲームでは、強化学習の手法は取れません。
戦略的アルゴリズム(問題を解決するための手法のこと)や会話を認識する能力など、複数の機能を備えたAIは、これからの時代さらに重宝されることでしょう。
CICEROはオープンソース化されているため、今後さらなる発展が期待できます。
このAI技術が進歩すれば、Meta社の業績はさらに伸びていくのではないでしょうか。
参考:https://www.paloaltoinsight.com/2023/02/15/meta-ai-cicero/
ESM Metagenomic Atlas
ESM Metagenomic Atlasは、タンパク質構造を予測するAIです。
タンパク質構造を知ることは、その生物の仕組みを知る手がかりになります。
タンパク質構造予測AIが活躍する場面は次のとおりです。
- 生物の仕組みの解明
- 薬剤や酵素の設計
- 食品の開発など
これらの基盤となる重要な研究に使われます。
医学の進歩やこれから来るとされる食糧不足の問題に大きな貢献をしてくれるものです。
タンパク質構造予測AIは、Google社が先駆者でした。
Alpha FoldというAIを使い、タンパク質の特定に寄与していました。
しかし、Meta社のESM Metagenomic AtlasはGoogle社のAlpha Foldを凌ぐ実力があると言われています。
予測スピードが60倍、予測可能なタンパク質パターンが3倍となる6億という驚異的な機能を備えているのです。
現状では、精度が低いとされているようですが、このESM Metagenomic Atlasがさらに精度を上げることができれば、今後の医療や食糧難に対して貢献できる唯一のAIとして重宝されるでしょう。
そうなれば、Meta社の収益も上がることが予想されます。
メタバース事業
社名変更のきっかけとなったメタバース事業。
メタバースとは、インターネット上で広がる仮想空間のことです。
メタバース内では、自分の分身であるアバターを使い、他のアバターと交流したり、アイテムを揃えたりといった別世界での世界を楽しむことができます。
身近なゲームでいうと「マインクラフト」や「どうぶつの森」が有名です。
メタバースが近年注目されているのは、ブロックチェーンという技術と組み合わせることで、データに資産性を持たせることが可能だからです。
ブロックチェーン技術は、ブロックチェーン上で行われる取引を複数のコンピューターで共有することで、取引データなどを安全に保護することができます。
今までは、サーバーでデータ管理をしていることがほとんどでしたが、この場合、サーバーがハッキングされてしまうと取引内容を改ざんされてしまう恐れがありました。
しかし、ブロックチェーン技術を使うと、複数のコンピューターでデータを保護しているため、一つのコンピューターがハッキングされたとしても取引内容を守ることができるのです。
ビットコインなどの仮想通貨に使われている技術で、このブロックチェーン技術のおかげでNFTという仮想空間内でのデータ(アートやゲームのアイテムなど)に作者や所有者の情報を記録できるようになりました。
この新資産が次の時代を造ると目を付けたのが、Meta社のCEOマーク・ザッカーバーグです。
次の時代のプラットフォームの先駆者となるべく、Meta QuestやHorizon Worldといったサービスを展開しています。
この事業が上手くいけばWeb3.0時代の覇者となることが可能です。
しかし、現状このメタバース事業がMeta社の足を引っ張っています。
研究開発費がかさんでしまい、収益を上げているSNSの広告収益のほとんどがつぎこまれているからです。
万が一、失敗をしてしまうと大きな損失を被ります。
メタバース事業は、金の卵を産むニワトリになるのか、これからの成長に目が離せません。
Meta社の財務状況
Meta社の現在の財務状況を確認していきましょう。
財務状況を確認することで、将来も伸びる余地があるかどうかを見通すことができます。
業績推移
まずはMeta社の業績推移を見ていきましょう。
引用:株探米国株(https://us.kabutan.jp/stocks/META/finance)
2022年度はどの項目も減少していますが、2018年から見るとおおむね右肩上がりと言えるでしょう。
業績推移を見る限り、今のところMeta社は好調と言えるでしょう。
財務推移
続いて財務状況の推移を見ていきましょう。
引用:株探米国株(https://us.kabutan.jp/stocks/META/finance)
1株純資産および総資産が順調に伸びていますが、自己資本比率が減り続けているのが気になります。
しかし、自己資本比率は60%後半なので、健全な範囲と言えるでしょう。
先ほどみた業績推移と合わせて考えると、Meta社の財務状況は盤石と言えるレベルです。
CF(キャッシュフロー)
キャッシュフローとは、企業におけるお金の出入りを見る項目です。
キャッシュフローが悪ければ、黒字倒産してしまう恐れがあります。
引用:株探米国株(https://us.kabutan.jp/stocks/META/finance)
営業CFでは本業による利益から支出を差し引き、現金がどのように動いているかを見ることができる指標です。
2022年度は、営業益とともに減少しています。
財務CFは借入金などの返済や入金、株主への配当による現金の出入りを表しています。
財務CF、投資CFはともに赤字がとなっています。
フリーCF(企業が自由に使えるお金)と現金等残高も前期より減少していることから、Meta社は今、メタバース事業への投資に力を入れていることが分かります。
財務状況まとめ
業績推移と財務推移を見る限り、健全な運営をしているMeta社。
CFについては、フリーCFや現金等残高が減少しており、メタバース事業の成長のための投資に力を入れているのが分かります。
ただ、業績が好調なため財務状況は万全といえるのではないでしょうか。
盤石の財務状況の上で経営を進められることができるので、Meta社は期待が持てます。
Meta社、10年後の株価予想
Meta社の株価は伸びる可能性があると予想します。
理由は次のとおりです。
- SNS事業の広告収益が堅調である
- メタバース事業が成功すればWeb3.0時代の覇者になれる
世界中で使われているSNSのトップ4にFacebook・Instagram・What’sAppと3つも食い込んでいるMeta社。
Meta社の収益のほとんどもこれらのSNSからくる広告収益です。
SNSは現代のトレンドなので、まだまだ収益が伸びることが考えられます。
また、メタバース事業はこれから来るWeb3.0時代のトレンドです。
GAFAの中でもいち早くメタバース事業に力を入れているMeta社の取り組みが上手くいけば、次の時代のトップを獲る日が来るかもしれません。
しかし、現状はこのメタバース事業への投資がMeta社の財務状況をひっ迫している原因となっています。
万が一、失敗をすれば株価は暴落するでしょう。
これらの危険性も考えながらMeta社への投資を考えなければなりません。
Meta社の株式を購入する時の参考にしてみてください。
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