成人のクレジットカード所持数は2.8枚となっており、多くの人は複数枚のクレジットカードを使い分けて使用しています。(参考:https://onl.sc/cm4zRUm)
クレジットカードを使い分けするのは何故なのでしょう。そのクレジットカードは本当に必要なのでしょうか。
クレジットカードの使い分けのメリット・デメリットや使い分けのコツについて、お金に追い詰められた経験のある持病持ち女が紹介します。
【体験談】双極性障害で金銭感覚の崩壊
私は異常なハイテンションになる「躁」と、身動きすらとれない「うつ」を繰り返す、双極性障害の持病を持っています。
私の体験談で、少しでもクレジットカードの使い分けについて、便利さと怖さを体験してもらえればと思います。
貯金ないけど欲しい。貧乏人の味方、クレジットカード様
自慢にもなりませんが、30歳を超えるまで貯金というものをまったくしてこなかった私は、躁状態で大変な散財を繰り返しました。
貯金がないので、すべてクレジットカードの2~6回払い、またはローンで購入していました。
躁でおかしくなっていたとはいえ、本当にバカだと今でも思います。
クレジットカードを複数使い分け
私はクレジットカードを2枚所持していました。
使い分けはほとんどせず、一枚のクレジットカードを使用していましたが、金銭感覚がおかしくなった状態で複数のクレジットカードの使い分けは非常に危険な行為です。
私は幸いにもクレジットカードの返済をクレジットカードで賄う、という自転車操業になる前に止めることができたのですが、今でもひやひやする経験です。
退職・入院
その後急にうつに落ちた私は、ローンやクレジットカードの支払いができなくなり、非常に苦しい思いをしました。口座はすっからかん、病院に行くお金さえありません。
観念して親にすべてを話し、この異常な状況を改善するためにも入院することになりました。お金はすべて母から借りたものなので、今でも頭が上がりません。
クレジットカードの使い分け方とは
多くの人がクレジットカードを複数持っているのですが、皆さんはどのように使い分けしているのでしょう。クレジットカードの使い分け方について紹介します。
ポイント還元率の高さで使い分け
ショップによっては提携のクレジットカードを使用することで「ポイント〇倍アップ」などのサービスを行っている場合があります。
上手に使えば、貯まったポイントを支払いに充てたり、マイルなどに交換したりすることができます。
個別のショップで割引
「いま入会していただくと、〇%値引きします」といった広告を見たことがある人も多いでしょう。よく行くショップでしたら、ショップのクレジットカードを使用することで割引サービスがあったり、ポイントを増額でもらえたりすることがあります。
引き落とし日が違う
複数のクレジットカードを使用すると、引き落とし日がズレます。そのため「さっきあちらの店で買いすぎた。だからこちらの店ではこのクレジットカードを」といった使い方をして、一度に出費が増えるのを防ぐことができます。
ただしこの使い方は大変危険です。いくら遣ったのか分からなくなってしまい、さらにクレジットカードを使用して予想以上の請求金額にびっくりする、ということもあります。
クレジットカードの使い分けをするメリット
クレジットカードは上手に使い分けすれば便利なものですが、一歩間違えれば大変な目に遭うこともあります。
クレジットカードの使い分けをするメリットを紹介します。
メインクレジットカードが使えなくなってもサブクレジットカードで買い物できる
磁器故障などでクレジットカードが使えないことがあります。現金も持ち合わせがない、という場合、サブクレジットカードがあれば急場は凌ぐことができます。
利用できる店舗が増える
VISA、mastercar、アメックスなど、カードの種類を変えることで使用できる店舗が増えます。
特に海外では「このクレジットカードは使えない」という場合、複数のクレジットカードがあれば安心して買い物ができます。
海外旅行保険の保険金が合算できる
海外旅行の際、海外旅行保険に加入する人は多いでしょう。その際、複数枚のクレジットカードを所持していることで、万が一の場合の保険金が合算で補償されます。
クレジットカードの使い分け、デメリット
クレジットカードは便利なツールです。上記でも紹介したように、上手に使い分けできればお得になります。しかしデメリットもあることを理解しておきましょう。
遣った金額が分からなくなる
一番ありがちで、一番怖いのが、「いまいくら遣ったのか、分からなくなった」というパターンです。
特に旅行先では財布の紐も緩みがちになり、ついホイホイとカードを遣ってしまうのですが、後の請求金額に目をむくことも大いにあります。
キャッシングを使用すると審査に影響が出る
ほとんどのクレジットカードは、キャッシング機能が付いています。クレジットカードは単純に言うと「後払い」。
それを待てずにキャッシングをするということは「お金に困っている人」と判断されるリスクが高くなります。
クレジットカードを使い分けしている人は、できる限りキャッシング枠をゼロにして、キャッシングをしないようにすることがコツです。
年会費がかかる
カード会社にもよりますが、年会費が発生する場合もあります。「一般カード」と呼ばれるクレジットカードは、ほとんどの場合年会費永年無料ですが、プラチナカード、ブラックカードなどは年会費が数千円~数十万円と高額になる傾向にあります。
年会費のかかるクレジットカードを複数枚持っているとすると、たとえ一回の金額は安いとしても、年数を重ねるとそれなりの金額になります。
また使い分けをしている人も、年会費だけでばかにならない金額になっている可能性もあります。
必要のないクレジットカードは極力解約して、上手にクレジットカードを使用していきましょう。
紛失した場合の手続きが面倒
財布をどこかに落としてしまった場合、現金はまだしも、クレジットカードを複数枚持っていた場合、不正利用を防ぐためカード会社に連絡をして、カードの使用を停止しなければいけません。
1、2枚ならまだしも、多くのクレジットカードを使い分けしているのであればかなりの手間になります。
「複数枚クレジットカードが必要」という人は、万が一紛失した場合、焦らず対応できるよう、カード会社の電話番号などをメモしておくようにしてください。
クレジットカードを使い分けする際のコツ4つ
クレジットカードはどのように使い分けできればいいのでしょう。クレジットカードの使い分けのコツを4つ紹介します。
年会費の有無を確認、負担額が大きいものは解約
上記でも紹介しましたが、クレジットカードの使い分けをする場合、年会費の有無を確認しておきましょう。
年会費だけで数千円、となると「現金払いの方がお得だった」とガッカリしてしまうかもしれません。
年会費が高いな、と思うクレジットカードは、思い切って解約することも、使い分けのコツです。
利用額を常に把握しておく
複数枚のクレジットカードを使い分けするには、常に使用金額を把握しておく必要があります。
特に浪費癖がある人は、どんどんクレジットカードを使い分けしながら欲しいものを購入しているので、正確な使用金額が分からなくなってしまった、ということもあります。
おすすめはスマートフォンアプリ「Moneytree」をインストールして、クレジットカードと紐づけすることです。一目で「今月(今週)はこれだけお金を遣った」と分かるので、クレジットカードを多用する人に大変おすすめです。
他にもスマホアプリには家計簿アプリなど、お金を管理するためのアプリがたくさんあるので、自分が使いやすいものをインストールして、クレジットカードや現金の管理に使用してみましょう。
メインとサブのクレジットカードを決める
「メインクレジットカード」、「サブクレジットカード」を決めておきましょう。「何となく今日はこっちの気分」ではお金の管理ができません。
「必要なものはこっち」「こっちは何かあったときのため」として、サブクレジットカードは極力使用しないようにしてください。
「このショップのクレジットカードを遣った方がポイント〇倍」という目的で作ったカードは、その店だけで使用するようにしましょう。
【番外編】国際ブランドが違うクレジットカードを使用する
こちらは海外旅行によく行く人のための使い分けのコツですが、クレジットカードは国際ブランドが違うものを使用するようにしましょう。
海外では「このブランドのクレジットカードは使えない」ということがよくあることです。現金をそれほど持っていないとしたら大慌てです。
その場合、国際ブランドが違うクレジットカードでしたら使用できる、ということも多々あります。
現在国際ブランドは、mastercard、JCBなど5大国際ブランドがあります。
使用目的に合わせてクレジットカードを使い分けして、返済に困らないようにしましょう。
【まとめ】クレジットカードはコツをつかんで上手に使い分けしましょう
クレジットカードについて、使い分けの必要性やメリット・デメリットや使い分けのコツなどを紹介しました。
クレジットカードで身を持ち崩した人は枚挙にいとまがありません。私もギリギリのところで何とか助けられました。
欲しいものをどんどん買って、後で私のように苦しい思いをする人が少なくなりますよう、ぜひ私の体験を参考にしてください。