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【米国株】Googleの10年後の株価は?広告収益以外の新たな収入源は?

1998年に創業したGoogle社は、2004年8月にNASDAQ上場。

上場当時は1株あたり85ドルの企業でした。

調べ物をする時に「ググる」という言葉ができるぐらい、私たちの生活に浸透している検索エンジンGoogleを元に、Googleマップ・Google翻訳・Googleアドセンス・YouTubeなどさまざまなサービスを提供しています。

その結果、Facebook・Amazon・Appleといった巨大メガテック企業と並び、GAFAと称されるまでになりました。

※GAFAとは、Google・Amazon・Facebook(現Meta社)・Appleの頭文字を取った通称。

(引用:株探米国株)

そんなGoogle社が2015年にAlphabet社を設立しました。

それぞれのサービス名はそのままに、Google社が行っていた事業をAlphabet社の子会社として統括。

Google社の創業者であるセルゲイ・フリン氏とラリー・ペイジ氏が率いて、主力ビジネス以外に尽力、より多角的な経営を行います。

Google社は、スンダー・ピチャイ氏がCEOとして就任しました。

この記事では、Google社およびAlphabet社の取り組みについて解説します。

これからの10年でさらなる成長を遂げるのか、個人投資家兼副業ライターのあきらが解説していきます。

これを見れば、Alphabet社が今後も伸び続ける銘柄なのか、判断する材料になるでしょう。

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Alphabet社の事業について

Alphabet社の10年後の株価を予想するために、Google社とAlphabet社の事業について見ていきましょう。

Alphabet社の主な利益は広告収益です。

Google検索による広告収益やGoogle広告、YouTube広告収益が主な収入源となります。

特にGoogle社のコアビジネスである「Google検索による広告収益」は毎年増加しており、基盤が整っていることが伺えます。

しかし、近年ではこの広告収益に陰りが見え始めています。

Google広告では前年同期比で0.2%、YouTube広告では前年同期比で約2.6%の減少となっています。

他の収益源のおかげで全体としては増加傾向にありますが、主な収入源である広告収益の減少は不安に感じるでしょう。

(参考:GigaZiNE)

Alphabet社の10年後の株価が成長するのかどうかを考察するためには、広告収益以外の事業を見ていく必要があります。

今回は、Alphabet社の事業の中で特に将来性があると感じる事業を3つ紹介します。

  1. ドローン配送事業
  2. 再生可能エネルギー事業
  3. Bard

1つずつ見ていきましょう。

ドローン配送事業

ドローン配送事業は、Alphabet社の参加であるWingが手がけています。

Wingが目指しているのは配送事業のラストマイルを担うドローンサービスです。

ラストマイルとは、物流の業界では「お客様の手に届くまで」の最後の距離を指します。

集荷から配達拠点までは、自動車の自動運転技術により人件費などのコストを大幅にカットできる見込みになっていますが、ラストマイルは自動化には課題がありました。

現状、ロボットによる自動化が難しいのです。

人ごみの中を上手く運べるかどうか・目的地まで確実に運べるかどうか・不在の場合の対処法など、さまざまあります。

そのため、配送ドライバーに負担がかかる仕組みになっていました。

物流業界ではこのラストマイルの自動化がカギとなっています。

Wingは2023年3月に、大量のドローンによるラストマイル配送サービスのプラットフォーム「Wing Delovery Network」を発表しました。

この「Wing Delovery Network」は大都市や人口密度の低い地域における大量のドローン配送に対応できるシステムです。

Wingはこれまで、バージニア州やテキサス州といった自国内だけでなく、オーストラリア・フィンランドといった世界の都市で自動配達システムを試験してきました。

Wingはこの1年間で「Wing Delovery Network」の機能を段階的に提供していき、2024年半ばには数百万件規模で配送を処理できると見込んでいます。

この事業が成功すれば、世界中の物流事業の課題が解決可能です。

Alphabet社の利益に貢献できる事業の1つになるのではないでしょうか?

(参考:CNET News)

再生可能エネルギー事業

Google社は再生可能エネルギー事業にも取り組んでいます。

2010年に再生可能エネルギーの購入を開始して以来、60以上の新しい再生可能エネルギープロジェクトを引き受けてきました。

再生可能エネルギーの合計容量は7ギガワット以上、ソーラーパネル2,000万枚相当になり、再生可能エネルギー事業の発展に貢献しています。

その結果、2017年にGoogleは世界中で消費するエネルギーの100%を再生可能エネルギーでまかなうことに成功しました。

2021年までの5年間も達成したことは素晴らしいことです。

しかし、未だに再生可能エネルギーが利用できない地域や時間帯が存在することも事実。

また、Google社規模の企業では年々消費エネルギー量が増え、化石燃料による発電に頼らざるを得ない状況にあります。

そこで、Google社は2030年までに24時間365日カーボンフリーエネルギーで消費エネルギーを運用するという目標に取り組んでいます。

(参考:Google Cloud blog)

環境への配慮を明確にすることで、投資家たちの支持を得て企業価値が上がることが期待できるでしょう。

さらにAlphabet社の傘下にあるX社というムーンショット事業を行う企業でも再生可能エネルギーに関する取り組みをしています。

※ムーンショットとは、非常に難しいが実現すれば大きな効果をもたらすであろう研究や開発を指します。

溶融塩と不凍液から作られた新しいエネルギー貯蔵装置の開発や地熱エネルギーを住宅の冷暖房システムに利用する取り組みなどです。

再生可能エネルギー事業は、これから世界の中心となってくることが予想されるため、これらの事業が成功すれば、Alphabet社は大きな利益を得ることができるでしょう。

Bard

2022年11月30日、世界に激震が走りました。

ChatGPTがリリースされたのです。

ChatGPTは言語生成AIで、これまでのチャットボットと違い、問いかけた質問に対して自身で考え、文章として返してくれます。

その内容の精度は、ペンシルベニア大学のMBAの期末テストを優秀判定で合格するレベルです。

この状況に対して、Google社のCEOであるスンダー・ピチャイ氏がCode Redを出しました。

※Code Redとは、Googleのコアビジネスが危機に陥った時にのみ発信されます。

これから調べ物をする時には、「ググる」時代が終わりChatGPTを使用するようになる可能性が出てきたからです。

そこで、Googleが出した対抗策がBardです。

2023年3月にアメリカとイギリスで提供を開始し、5月には日本語と韓国語に新たに対応しました。

Bardは調整段階で提供を開始したこともあり、現段階では正確性や回答性についてはChatGPTに劣る所があります。

しかし、ChatGPTは2021年9月までの情報が元となっており、リアルタイム性についてはBardが優れています。

Googleには、さまざまなサービスで集めていった膨大なデータベースがあり、AIの学習には大量のデータが必要です。

これから改良を重ねていけば、いつしかChatGPTを凌ぐ言語生成AIになるかもしれません。

(参考:Google Bardとは?ChatGPTとの違いや利用時の注意点を解説)

Alphabet社の財務状況

Alphabet社の現在の財務状況を確認していきましょう。

財務状況を確認することで、将来も伸びる余地があるかどうかを見通すことができます。

業績推移

まずはAlphabet社の業績推移を見ていきましょう。

(引用:株探米国株)

2018年度から2021年度まで、度の項目も順調に右肩上がりとなっています。

気になる点は、2022年度の売上高以外が下がっている点です。

特に1株当たりの利益は大きなマイナスを示しています。

業績推移では少し不安な点が見て取れます。

財務推移

続いて財務状況の推移を見ていきましょう。

(引用:株探米国株)

1株純資産以外は順調に伸びています。

特に自己資本比率は70%と非常に安全な数字です。

気になる点は1株純資産が19分の1になっている点。

それ以外の財務状況は健全と言えます。

CF(キャッシュフロー)

キャッシュフローとは、企業におけるお金の出入りを見る項目です。

キャッシュフローが悪ければ、黒字倒産してしまう恐れがあります。

(引用:株探米国株)

営業CFでは本業による利益から支出を差し引き、現金がどのように動いているかを見ることができる指標です。

2022年度は、営業益は上がっていますが、営業CFは微減しています。

財務CFは借入金などの返済や入金、株主への配当による現金の出入りを表しています。

財務CF、投資CFはともに赤字がとなっています。

フリーCF(企業が自由に使えるお金)と現金等残高は前期より増加しているので、Alphabet社の資金力は盤石と言えるでしょう。

財務状況まとめ

業績推移と財務推移ではそれぞれ不安な部分が残るAlphabet社。

CFについては、フリーCFや現金等残高が増加しており、資金力は潤沢にあることが伺えます。

売上高が伸びているため、財務状況は万全といえるのではないでしょうか。

伸び続けている売上高と豊富な資金力により、Alphabet社は優良な経営が期待できるでしょう。

Alphabet社、10年後の株価予想

Alphabet社の株価は伸びる可能性がありますが、大きな成長は難しいと予想しています。

理由は次のとおりです。

  • 広告収益の鈍化によるコアビジネスの弱体化
  • 競合企業が強い

Alphabet社はコアビジネスであるGoogle社の広告収益が主な収益源です。

その広告収益が、減少していっている現状は危険視しなければなりません。

広告収益の減少がそのまま、Alphabet社の収益の減少につながるからです。

そのためにも、広告収益以外の収益の柱が必要になってきます。

今回紹介した3つの事業ですが、どれも競合企業が強いです。

ドローンを利用したラストマイルの配送業についてはAmazonが、BardにはOpenAI社のChatGPTという強敵が存在し、再生可能エネルギー事業についても、大企業の多くが取り組んでいます。

そのため、これらの事業について圧倒的優位を取るのは難しいでしょう。

しかし、Alphabet社の強みの1つに、ムーンショット事業の研究開発を行うX社があります。

X社がさらに面白い取り組みを成功させれば、広告収益以外の収益源を作れる可能性は大いにあります。

これが、株価が伸びる可能性があるが、大きな成長が難しいと結論付けた理由です。

これらの情報をふまえながらAlphabet社への投資を考えなければなりません。

Alphabet社の株式を購入する時の参考にしてみてください。

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マネーリテラシー編集部

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