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へそくりの平均はいくら?155万円と302万円で倍ちがう理由を原資料で確かめた

へそくりの平均はいくら?155万円と302万円で倍ちがう理由を原資料で確かめた

「へそくりの平均は155万円」と書いている記事もあれば、「平均302万円」と書いている記事もあります。倍近く違います。どちらかが間違っているように見えますが、原資料を読むと、どちらも間違っていません。違うのは測り方です。

よく引用される2つの調査を、発表元の資料まで戻って確かめました。結論を先に書くと、差の主な原因は調査対象の年齢です。

目次

よく引用される2つの調査を並べる

スパークス・アセット・マネジメント株式会社モデル百貨
調査名夫婦のマネー事情と夫婦円満投資に関する調査2024へそくりに関する調査
調査時期2024年10月9日〜10日2023年7月27日〜8月1日
対象年齢20歳以上(60代以上を含む)20〜50代
回答者既婚男女1,000名(男女各500)事前調査5,000人のうち、へそくりありの1,000人
平均額302万円155万7,197円
実施率48.7%35%

出典: スパークス・アセット・マネジメント「夫婦のマネー事情と夫婦円満投資に関する調査2024」(2024年11月12日発表、調査協力ネットエイジア株式会社)/株式会社モデル百貨「夫婦の秘密のお金「へそくり」についての調査結果」(調査機関 株式会社アイブリッジ)。いずれも2026年8月18日確認。

差が生まれる3つの理由

1. 対象年齢が違う

これが最大の要因です。スパークスの調査は20代から60代以上まで各100名ずつを集めており、60代以上が全体の2割を占めます。一方でモデル百貨の調査は20〜50代に限られます。

へそくりは年数をかけて積み上がるため、年齢が上がるほど金額は大きくなります。60代以上を含むかどうかで平均は動きます。

2. どちらも「している人だけ」の平均

2つとも、へそくりをしていない人を平均に含めていません。スパークスは1,000名のうちへそくりがある487名の平均が302万円、モデル百貨は5,000人の事前調査からへそくりがある1,000人を抽出して155万7,197円という数字です。

つまりどちらの数字も「既婚者の平均」ではありません。「へそくりをしている既婚者の平均」です。既婚者全体で見れば、実施率が35%から48.7%であることを踏まえると、平均額はこれより大きく下がります。

3. 調査年が違う

スパークスは前年比も公表しています。全体では2023年233万円から2024年302万円へ69万円増えました。男女別では男性が152万円から236万円へ84万円、女性が309万円から365万円へ56万円の増加です。1年でこれだけ動く数字であり、いつの調査かを確認せずに比べても意味がありません。

引用するときに注意したい点

モデル百貨の発表資料には、男女別の数値として男性71万3,3767円、女性144万2,450円と記載されています。男性の数値は桁の表記が崩れており、また男女どちらの数値も全体平均の155万7,197円を下回っています。男女別の平均が両方とも全体平均より小さくなることは、通常は起こりません。

この男女別の数値をそのまま引用している記事を複数見かけますが、原資料の時点で整合していないため、扱いには注意したほうがよさそうです。全体平均の155万7,197円と、月々の平均額1万9,568円、配偶者に見つかった割合16.5%は、資料内で整合しています。

平均より中央値を知りたい

もう一つ、どちらの調査からも読み取れない情報があります。中央値です。

へそくりのような金額は、一部の高額な回答が平均を引き上げます。「平均302万円」と聞くと自分は少ないと感じる方が多いのですが、実際には半数がそれより下にいる可能性が高いといえます。金額帯ごとの分布がわかれば、自分の位置はもっと正確につかめます。

あなたのへそくりは、この分布のどのあたりに入るでしょうか。

平均額だけを見ても、自分が多いのか少ないのかはわかりません。金額帯ごとに何割の人がいるかがわかって、はじめて位置がつかめます。

答えるのはあてはまる選択肢を選ぶだけで、すべて任意になっています。金額だけ選んで送信してもかまいません。名前もメールアドレスも聞かれません。集まった結果は、平均と分布の両方をこのページで確認できます。

へそくりをしていますか
いまのへそくりはいくらですか
どこに置いていますか
パートナーに見つかったことはありますか
何のために貯めていますか
個人が特定できる内容は書かないでください。匿名のまま、集計結果や引用として掲載する場合があります。

まとめ

  • 「へそくりの平均」は調査によって155万円から302万円まで開きます
  • 主な原因は対象年齢の違いです。60代以上を含むかどうかで大きく動きます
  • どちらも「へそくりをしている人だけ」の平均であり、既婚者全体の平均ではありません
  • 広く引用されている男女別の数値には、原資料の時点で整合しないものがあります
  • 自分の位置を知りたいなら、平均より金額帯ごとの分布を見るほうが確実です

なお、へそくりを現金で自宅に置いている場合、相続の場面では扱いが変わります。その点はタンス預金はいくらまで大丈夫?国税庁データで見るバレる実態と相続の分岐点で整理しています。

どこに置いている人が多いのか、見つかった割合はどれくらいかはへそくりの隠し場所は「口座」が最多で調査データをもとに整理しています。

こういうことを心配しているのが自分だけなのか、気になったかもしれません。このサイトでは、公式にはどこにも答えがない問いについて、実際に経験した人の回答を集めて割合で出しています。上のアンケートは1問だけでも送信できます。ほかの「言いにくい質問」は人に聞けないお金の質問にまとめました。

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