60歳という大きな節目を迎え、今後の生き方について考える機会が増えているのではないでしょうか?
特にお金の問題。
どうしても避けては通れませんよね。
筆者も昨年60歳を迎え、忙しかった社会人としての日々から解放されるとすぐに、これからの収入について不安を覚えるようになりました。
60歳から始まる新しい人生を豊かにするために、本記事では、筆者が始めたお金の増やし方を2つ紹介します。
また、当たり前だからこそ気づけない「お金を守るために必要である健康」についても解説をしていますので、最後までぜひご覧ください。
まず60歳からの生き方を見つめよう!
60歳からの資金計画やライフプランを立てる
資金計画やライフプランを立てるメリットは、先々の漠然とした不安の解消です。
「残りの人生は退職金と年金で楽しむだけ」
という考え方が、昨今の社会情勢の変化により通用しなくなってきました。
将来の安定や豊かな人生を実現するために、まずは資金計画やライフプランについて、自分に合った形で立ててみましょう。
筆者が実践した方法は「思いつくかぎり紙に書いていく」です。
見える化することで、今後の人生設計をより考えやすくなります。
また、ご家族やご友人など誰かと一緒に行うことで、自身の新たな発見にもつながり、楽しく作業ができますよ。
<書いてみることリスト>
- やってみたいこと(無理だと考えられることでもよい)
- 行ってみたい場所
- これからの働き方(どのくらい、どんなことを)
- 家族の年齢・状態(今後、誰にどのくらいお金が必要になるのか)
- 何歳まで生きたいか
- 自身の貯金額や今後の収入見込み
また、時系列に並べてみると、更に詳細な計画ができるのでおすすめです。
上記はあくまで一例ですので、自身の生活に関係する項目について、できるだけ書いてみましょう。
住宅ローンと向き合う
住宅ローンはできるだけ早めに返したいところですが、無理は禁物です。
まずは、自身のローン返済能力について見直しを行いましょう。
60歳からは収入が減少する可能性が高いため、返済能力を再評価することが必要です。
また、返済期間を延長することも選択肢の一つです。
期間を延ばすことで月々の返済額が減少し、収入の減少に対応しやすくなります。
少し勇気のいる決断ですが、人生100年時代と呼ばれる世の中です。
自身のこれからの働き方と返済金額のバランスをよく考えて決断しましょう。
判断に難しいときは、ファイナンシャルプランナーとの相談も有効です。
専門家のアドバイスを受けながら、適切な対策を講じることができます。
これらのポイントを考慮し計画を立てることで、財政的な安定を保ちながら無理なく返済を継続することができます。
退職金や年金について、きちんと把握しておく
サラリーマンとして生きてきた男性にとって、これからの人生を支えてくれる退職金と年金は、受給額とその使い方を整理しておく必要があります。
退職金の受給額については、退職前に会社の人事部や担当者と相談し、見積もりを事前に取得しておきましょう。
また、高年齢者雇用安定法の改正を受け、60歳以降も今の仕事を続ける場合は、会社の退職金制度についても把握が必要です。
年金についても同様に、どの時点でどのくらい受け取ることができるのか詳細に確認しておき、これからの人生設計に役立てましょう。
60歳男性がお金を増やすためにやるべきこと2選
①貯蓄の継続と投資
そもそも「貯蓄」とは、金融資産全体を指す言葉です。
60歳までに貯めた貯蓄は、生活費への補填やローン返済に充てられる場合が多いですが、少しでも余裕があれば一部を投資に回しましょう。
ただ、投資は、将来の資産形成や老後の資金確保を図ることができますが、その反面リスクが伴います。
そこでまずは、リスクの小さい「つみたてNISA」を始めることをおすすめします。
つみたてNISAは、少額(100円)から始められ、専門家に運用してもらえる制度です。
また、銀行や証券会社などの窓口で相談ができるため、初心者が始めやすい制度になっています。
(出典:金融庁 利用状況調査)
また、本サイトには、つみたてNISAに関して詳しくまとめている関連記事もありますので、より詳細に知りたい方は、このリンクよりご確認ください。
関連記事:NISAとつみたてNISAの違いは?選び方やメリット、デメリットを解説
自身のリスクに対する許容度や資金計画に合った戦略を慎重に選択し、貯蓄の継続的な増加を図りましょう。
②新たな収入源の確保
退職金や年金をもらえると言っても、60歳からの収入源はやはり必要ではないでしょうか。
ここでは、新たな収入源となる働き方を2つ紹介します。
(出典:令和5年版高齢社会白書)
①会社の再雇用制度の活用
会社にもよりますが、賃金は多いところでは9割ほどもらえる場合もあります。
メリットは、現在の組織の中で自身のスキルや経験をそのまま生かせることです。
ただ、フルタイムの仕事を続ける場合は、健康管理やワークライフバランスの確保が重要になります。
②パートタイムの仕事
パートタイムの仕事は、再雇用と比較すると収入面では劣りますが、柔軟なスケジュールで働くことができ、退職後の時間を有効活用することができます。
60歳男性が受け入れられやすい職種は以下の5つです。
- 清掃員
- コンビニやスーパーマーケット販売員
- ドライバー
- 警備員
- 軽作業スタッフ(仕分けやシール貼り)
他にもコンサルティングやフリーランス・起業といった選択肢もあります。
自身の経済的な状況やモチベーションを考慮し、自分に合った働き方を選択しましょう。
今あるお金を守るための『健康』※当たり前だけど忘れがち
健康が一番の節約になる!という考え方はご存じですか?
風邪をひくだけでも、薬や病院の受診料にお金を支払い、定期的な通院や入院になると更にお金がかかります。
そこで、ここでは60歳から身につける心と体の健康習慣について、それぞれ2つずつ紹介します。
心の健康について
適度な運動
適度な運動は健康維持に不可欠です。
体の健康のために運動をする人が多いと思いますが、それは自然と心のリフレッシュになっています。
もちろん、体の健康面においても心臓血管疾患や糖尿病などの病気のリスクを低減し、医療費の削減につなげることができます。
ストレス管理
ストレスは日常の中で自然とたまり、気づきにくいものです。
意図的にストレス管理を行う時間をつくり、リラックスする時間を確保するように努めましょう。
リラックス時間の確保により充実感や自己肯定感を高め、心身の健康を維持できます。
特に、60歳からも仕事を継続する場合は、時間の使い方をコントロールしながらストレス管理をしましょう。
体の健康について
予防医療の重視
60歳からはいつ体力が落ちても不思議ではありません。
定期的な健康診断や予防接種、健康的な生活習慣の確立など、予防医療に取り組むことが重要です。
健康状態を定期的にチェックし、早期発見・早期治療を行うことで、将来の医療費の削減に努めましょう。
バランスの取れた食事
食事は、健康を維持するだけでなく、医療費を削減する面でも重要です。
栄養バランスの取れた食事を心がけ、肥満や生活習慣病のリスクを低減させましょう。
これらの健康習慣を身につけることで、将来の医療費を節約し、経済的な負担を軽減することができます。
健康を節約につなげ、より充実した生活を送りましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
自分の状況を改めて認識し、資金計画やライフプランを立てていることで、60歳からの生き方について少しずつ見えてくるでしょう。
そして、お金を増やすために必要な投資や仕事には、元気なうちにたくさんのチャレンジをしていきましょう。
そのチャレンジがまた、あなたの健康的な心身の維持にもつながるでしょう。
あなたの60歳からの人生が充実し、より豊かになることを願っています。