2023年に入ってから物価が上がり、食品、生活雑貨、電気代等あらゆるものが値上がりしています。
大手企業を中心に賃上げの動きは見られますが、社会保険料も上がっており、手取りはさほど増えていないという方、多いのではないでしょうか。
この記事では、少ない収入でお金を貯める方法についてご紹介します。
お金を貯めるには無駄な支出の削減と、収入の増加が必要です。
その方法について、一緒に紐解いていきましょう。
1、家計簿をつける
支出の流れを把握するために、まずは家計簿をつけましょう。
日常の支出を書き出してみます。
(一例)
- 家賃(住宅ローン)
- 水道光熱費
- 食費
- 日用雑貨費
- 自動車ローン
- 保険(自動車その他)
支出項目が書き出せたら、家計簿に登録していきます。
家計簿は手書きのものでも構いませんが、最近ではスマホの家計簿アプリで簡単に管理ができます。
このアプリでは1ヶ月の予算を作れるため、食費や日用雑貨を日々入力すると、支出に対する月の進捗状況が簡単に把握できます。
また、最近はクレジットカードで買い物する機会も増えていますが、クレジットカードを登録すればカード決済したものは、自動で登録されていきます。
手入力の手間が省けるため、大変便利ですよ。
2、減らせる支出は徹底的に減らす
家計簿をつけて支出の全体像が把握できたら、次に着手するのは無駄な支出を減らすことです。
具体的なものをご紹介します。
◆保険
もしもの時の備えとして、不要な保険まで契約していませんか。
保険は目的意識を持って加入することが大切です。
①生命保険(掛け捨て限定)
ご自身にもしものことがあった時に、残された家族を養うための保険金を受け取るため、加入するのが生命保険です。
この、残された家族とは誰を指すのでしょう。
未成年の子供たちや高齢の親御さん(年金だけで生活できない場合に限り)ではないでしょうか。
自力で働いて収入を得られない方を養うための保険が、生命保険です。
したがって、子供のいない成人夫婦や、年金で十分生活できている親御さんを養うために入る保険ではないということが分かります。
生命保険の種類としては、掛け捨てで十分です。
最近では貯蓄型と称して、保険と同時に将来のために積立もできるプランも登場していますが、基本的に積み立てた金額が掛け金以上になるのはかなり先のことになります。
お金を積み立てるならば、つみたてNISAやiDeCoのほうが効率的に運用ができます。
運用益などに節税メリットもあるため、これらで積み立てするようにしましょう。
掛け金が手頃で最低限の保証のついたものは、月2,000円〜4,000円程度から選べます。
②火災保険
地震や火災など、未曾有の災害はいつ起こるかわかりません。
災害が起きた際、建物の修繕費には多額の資金が必要です。
住むところがないことほど不便なものはないので、これも保険で対応します。
③自動車保険
自動車を持っている人限定ですが、こちらも加入しておきましょう。
無制限の対人対物保険に、弁護士特約のついたものがおすすめです。
弁護士特約を付けることで、事故時におけるトラブルの際に弁護士をつけられます。
なお、車両保険についてはおすすめしません。
運転免許を取得してから日が浅い方や、運転に自信のない方は別として、多くの方は年間にどれくらい事故を起こすor事故に巻き込まれるでしょうか。
事故を軽視するわけではありませんが、事故に巻き込まれるケースはそれほど多くないと思います。
車両保険は事故の際に自分の車に対して補償を受けるものですが、この補償、免責事項によって一部しか支払われないことはご存じでしょうか。
車両保険を付けることで月々の掛け金は跳ね上がります(一例として、5,000円〜7,000円程度)。
自分の車が事故にあった際に補償を受けたとしても、一部は免責事項により支払いが必要です。
さらに保険を使い運転等級が下がることで、翌年度には保険料の掛け金が上がります。
その反面、車両保険に入らなかった場合は万一の際に支払いが必要ですが、翌年度の保険料値上げは無関係です。
毎月の掛け金も抑えられます。
車両保険が自分にとって必要か必要でないか、綿密に判断したうえでの加入をおすすめします。
◆格安スマホに変更
世の中に携帯電話が登場してから数十年、今ではとても身近なツールになりました。
大手キャリアのdocomo、au、ソフトバンクが販売する携帯電話は価格高騰が続いていましたが、ahamoやワイモバイルなどの月額使用料を押さえた格安スマホが登場しています。
ですが従来の携帯電話契約時にあった接客対応が無いことや、キャリア変更の際の手間を気にしてなかなか変更できない人もいます。
格安スマホの電波の悪さを気にする人もいるそうですが、基本的に普段使いする分には、電波状況は支障ありません。
どうしても気になるなら、一度格安スマホにしてみて、その後従来のキャリアに戻すのもありです。
固定費の削減は貯金の第一歩です。
積極的に対応しましょう。
◆電力会社の乗り換え
2016年に一般家庭用の低圧電気が自由化になり、電力会社が自由に選べるようになりました。
自由化の目的は、一般家庭の電気代を下げること、供給エリアを超えて電力を供給することにあります。
昨今の燃料費高騰で電気代が上がっている家庭が多いかと思いますが、基本的に自由化したことにより、誰でも新電力を結べるようになりました。
大手電力会社に縛られず、競争原理の働いた市場で自分にとって最適な電力会社が選べるようになったことで、電気代を下げる工夫ができます。
今は燃料費高騰の時代なので、どの新電力を選んでも電気代が下がる、というわけではないと思いますが、少なくとも自分に合った電力会社を探してみることは大切です。
電力会社によってはお得に独自のポイントが貯められたり、ガスと契約することで電気とガス代両方の値下げが出来たり、基本料金が0円だったりと、色々探してみると楽しいですよ。
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3、余剰資金を運用&収入を増やす
不要な支出を削減できたところで、余剰資金が得られたでしょうか。
ここからは、資産運用についてお話しします。
貯金の目的の一つに、老後資金を確保したい人も多いのではないでしょうか。
2019年ごろから話題となった老後1人2,000万円問題は記憶に新しいですが、基本的に老後は自力でお金を稼ぐことが難しく、どうしても年金に頼りがちになります。
ですが頼みの年金も、少子高齢化が加速する中で期待できないという意見も多く聞かれます。
いずれ確実に必要になる老後資金ですので、早めに手を打ち始めましょう。
老後資金を確保する方法として、2の①で少し触れましたが、おすすめはつみたてNISAやiDeCoです。
つみたてNISA | iDeCo |
運用益が非課税 | 運用益が非課税 |
受取金額が非課税 | 掛け金が全額所得控除 |
いつでも引き出しが可能 | 原則60歳まで引き出せない |
※NISAは2024年から新制度がスタートします。
年間投資額の引き上げや非課税期間が無期限になったりと、よりお得な制度になります。
参考までに、つみたてNISAとiDeCoをフルに活用(計5万6,000円/月額)して、年利4%で20年間運用を続けた場合、20年後には2,000万円を超える計算となります。
※月額支出3万円でも年利4%で30年間福利運用できれば、資産は2,000万円を超えます。
退職金を当てにせずとも、ただこれだけで2,000万円問題が片付きますね。
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4、おわりに
お金を貯めるにはコツがあります。
無駄な支出を減らして、自分にとって大切なもののみに支出を集中させることで、貯金は可能です。
さらに資産運用により老後資金をためる工夫をしていれば、将来の備えもできます。
ぜひ、トライしてみてください。