2019年に株式上場した米国株のルミナー・テクノロジーズ。
LiDRというシステムを展開し、今注目の自動運転技術を支える企業です。
引用:Kabutan米国株(https://us.kabutan.jp/stocks/LAZR/finance )
この記事ではルミナー・テクノロジーズという会社の事業内容と将来性について、個人投資家副業ライターのあきらが解説していきます。
これを見ればルミナー・テクノロジーズが投資の対象となり得るのか、判断材料にすることができます。
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ルミナー・テクノロジーズの事業内容
ルミナー・テクノロジーズは最初に書いた通り、自動運転技術を支えるLiDARというシステムの展開を軸とする企業です。
LiDARとは”Light Detection And Ranging"の略で、レーザー光をあて、その反射光の情報をもとに対象物までの距離や対象物の形などを計測する技術のことです。
自動運転の中心となるような技術で、従来のシステムよりも高精度に人や障害物を検知することが可能です。
事業の柱は2つ。
”オートノミーソリューション事業”と”コンポーネント事業”です。
”オートノミー”とはIT分野などで使われる用語で、自主性や自立性の意味です。
LiDARセンサーの設計や製造、販売、それらに関連した認識や自立性に関わるソフトウエアを展開しています。
主な製品は”Iris”と”Sentinel"の2つで、IrisはLiDARセンサーで120°の水平視野と最大30°の垂直視野を誇り、500m離れた物体を認識できます。
Sentinelは、衝突しそうなときに作動する監視システム。
自動ブレーキや自律運転機能を有効にしたハードウェア・ソフトウエアソリューションです。
もう一つの柱である”コンポーネント事業”では、政府機関や防衛請負業者など自動運転に関係のあまりない業界に向けて、非標準の集積回路(IC)やコンポーネントのテストや設計、コンサル、製造を行っています。
※コンポーネントとは、部品・成分・構成要素の意味の単語で、IT分野ではソフトウエアやシステムを構成する部品や要素のことです。
2021年にはOptogrationを買収。
OptogrationはInGaAs(ヒ化インジウムガリウム)光検出器半導体チップを設計・開発していた外部パートナーです。
光電子にInGaAsを用いた半導体は、フラットな特性があるため、光通信や近赤外波長のセンサーなどに採用されています。
InGaAsを用いたセンサーは高感度な反面、高価です。
そのため、買収によりコストの削減を図ったのではないかと見られています。
ルミナー・テクノロジーズの将来性
ルミナー・テクノロジーズの将来性は厳しいのではないかと感じています。
理由は、競合企業が多いこととルミナー・テクノロジーズの主力製品のLiDARに代わるテクノロジーが注目されていることです。
まず、ルミナー・テクノロジーズが主戦場にしている自動運転産業を見ていきましょう。
自動運転産業の現在
自動運転産業は、自動車業界や政府が注力する経済効果の高いビジネス領域です。
- ヒューマンエラーによる交通事故の減少
- 運転者の可処分時間の増加
- 運転者不在による移動コスト(人件費)の低下
- 運転者向けの新たなサービスで商機拡大
などが期待されています。
自動運転にはレベルがあります。
引用:自動運転LAB(https://jidounten-lab.com/autonomous-level)
レベル3では主体が車になっていますが、人間が運転に関与しなければならず、システムによる完全自動運転が実現するレベル4に移行するためには数々のハードルがあります。
日本政府は2025年ごろまでに高速道路におけるレベル4の実用化や物流での自動運転システムの導入普及など、具体的な目標を打ち出しています。
また、世界の自動車メーカー各社もレベル4対応の構想を発表、2025年ごろを目標としています。
参考:EnterprizeZine(https://enterprisezine.jp/article/detail/13561)
自動運転普及のカギは?
自動運転を普及させるためには数々のハードルがあります。
- 自動運転車のラインナップの拡充
- 自動運転システムのコストの低減
- センサー技術の革新
- 消費者の自動運転技術の受容性
- インフラ整備・法規制
主なハードルはこの5つ。
この中で”消費者の自動運転技術の受容性”と”インフラ整備・法規制”については企業ではどうしようもない部分があります。
企業が超えなければならない一番のハードルは”自動運転システムのコストの低減”です。
参考:Goldman Sachs(https://www.goldmansachs.com/japan/insights/pages/software-is-taking-over-auto-industry.html)
ルミナー・テクノロジーズのLiDARは比較的最新の技術で、高価です。
コストの低減という面で、競合が多い産業での価格競争は厳しいものがあります。
LiDARに代わるシステムの登場
LiDARセンサーの弱点は、他の物体の背後にあるものを検知できない、天候や照度の状況が悪いと適切に機能しなくなる場合があります。
例えば、レンズに泥や汚れが付着している時です。
こういった背景からか、自動運転に高価なLiDARは不要との見方を示す人も出てきています。
そして今、自動運転産業で注目を浴びている新たなシステムが”4Dイメージングレーダー”です!
4Dイメージングレーダーは、従来のレーダーの”距離・速度・方角(水平方向)”に加えて”高度(上下方向)”をプラスしたものです。
これにより、対象物の形を認識することが可能となり、従来のレーダーの弱点を克服。
さらにレーダーの良さである”天候に左右されない・遠距離まで識別できる・低コスト”はそのままです。
LiDARの自動運転システムの覇権争いの強力なライバルとなりました。
- 競合企業が多くコスト低減が難しい
- 強力なライバルシステムの登場
これらの理由から、ルミナー・テクノロジーズの将来性は厳しいのではないかと判断しています。
次は、これらの情報を踏まえた上で、私自身が買うかどうかの判断軸をご紹介していきたいと思います。
自分がルミナー・テクノロジーズ株を購入するかどうか?
結論から言うと、買いたくない、です。
理由は先ほども書いたように”将来性が厳しい”と感じる”からです。
私自身の投資スタイルは、投資そのものにリスクがある以上、購入する銘柄はなるべくリスクは低くしたい、と考えています。
リスクを低くする代表的な方法は、
- 長期保有すること
- 分散投資すること
- 手数料が安いこと
の3つです。
これらを実践するとインデックス投資一択になってしまいます。
しかし、インデックス投資は資産額は増えても”現在”の自分の暮らしを楽にしてくれることはありません。
そこで高配当株や短期売買の株を購入し、キャッシュフローの増加を狙います。
ルミナー・テクノロジーズは配当金が無いので、株の売買益狙いになります。
私が購入銘柄を選定する時に見る指標があります。
- 売上高
- 1株当たりの利益
- 営業利益率
- 自己資本比率
- 営業活動によるCF
- 現金等資産
- ROE
- PBR
の8つです。
売上高
指標の1つ目は売上高になります。
注目するポイントは
- 右肩上がりになっているか
- 増減が激しすぎないか
の2点です。
引用:Kabutan米国株(https://us.kabutan.jp/stocks/LAZR/finance)
この表を見る限り、右肩上がりになっているので売上高についてはクリアしています。
1株あたりの利益
続いては1株あたりの利益を見ていきましょう。
この項目で確認するポイントは、右肩上がりになっているか、です。
売上高の項目の表を見ると3期通して赤字となっています。
前期は改善されているようですが、今期は赤字拡大となっているので、1株あたりの利益については懸念が残ります。
営業利益率
営業利益率は、売上高に占める営業利益の割合のことです。
この数字が高いほど、企業の収益性が高いということです。
この数値は大体8%を基準に見るようにしましょう。
10%以上なら優秀、5%以下は論外となります。
こちらも売上高の表を確認すると、3期通して赤字拡大しているので、この項目だけで見るとおすすめできる銘柄ではありません。
自己資本比率
自己資本比率は、企業が倒産しないかどうかを測る指標です。
この比率が高ければ高いほど倒産の心配は少なくなります。
最低でも40%以上は欲しいところです。
引用:Kabutan米国株(https://us.kabutan.jp/stocks/LAZR/finance)
ルミナー・テクノロジーズの自己資本比率は毎年減少していき、今期は赤字です。
自己資本比率も問題ありです。
営業活動によるCF
営業活動によるCF(キャッシュフロー)は、ビジネスで手元の現金がどれだけ増えたのかを見るための指標です。
長期的に増加傾向にあり、毎年黒字であることが銘柄選定では重要になってきます。
引用:Kabutan米国株(https://us.kabutan.jp/stocks/LAZR/finance)
毎年、増加傾向ではありますが、ずっと赤字になっています。
営業活動によるCFには問題が見られます。
現金等資産
現金等資産の項目では増加傾向にあるかをチェックします。
営業活動によるCFの項目で見た表では現金等残高が減少しています。
この項目でも問題点がみられます。
ROE
ROEは自己資本利益率のことで、株主が出資したお金を元手に企業がどれだけ効率よくお金を稼いでいるかを測る指標です。
株主から集めた資金を使って効率よく経営しているかを判断します。
引用:Kabutan米国株(https://us.kabutan.jp/stocks/LAZR/finance)
3期続けてROEの値は赤字拡大が続いています。
数字で見る限り、ルミナー・テクノロジーズの経営効率は悪いようです。
PBR
最後はPBRです。
PBRは一般的に企業の純資産から見た株価の割高・割安を判断する指標として使われます。
目安は1で、1を下回ると割安、上回ると割高となっています。
引用:Kabutan米国株(https://us.kabutan.jp/stocks/LAZR/finance)
ルミナー・テクノロジーズのPBRは公表されていないので、判断ができません。
指標のまとめ
ここまで8つの指標を見てきましたが、売上高以外は優良と言える数字ではありませんでした。
売上高がこれから伸びていき、成長する可能性はあるかもしれませんが、現時点では私自身は買わないという判断をします。
ルミナー・テクノロジーズの将来性まとめ
ルミナー・テクノロジーズの将来性は厳しいと思います。
理由は、
- 競合企業が多くコスト低減が難しい
- 強力なライバルシステムの登場
の2つです。
これらの情報を踏まえ、私自身がルミナー・テクノロジーズの株を購入するかと聞かれると、買わないです。
先ほどご紹介した株を購入する時の8つの指標、
- 売上高
- 1株当たりの利益
- 営業利益率
- 自己資本比率
- 営業活動によるCF
- 現金等資産
- ROE
- PBR
の内、健全な数字だったのが売上高だけだからです。
私のようにリスクを極力抑えたいのであれば、おすすめできる銘柄ではありません。
これらを踏まえて、自己判断で購入を検討してみて下さい。
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- 無料デモ取引で勉強できる
- 全世界2,100万ユーザー
- 米国株は約7,000と最多水準の取扱銘柄
- 米国株取引に24時間対応
- 大口投資家の売買動向を確認できる
- プロのアナリストの株価予測を確認できる
- 投資の神様ウォーレンバフェットのポートフォリオと売買銘柄を確認できる
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