2021年6月9日にIPO(新規株式公開)した米国株のマルケタ。
その革新的な事業内容からテンバガー候補として注目を浴び、最高値37.9$を記録したにもかかわらず、2025年5月18日時点では5.63$と8分の1近くも値を下げてしまいました。
この記事ではマルケタという会社の現状と将来性について、個人投資家副業ライターのあきらが解説していきます。
これを見ればマルケタが投資の対象となり得るのか、判断材料にすることができます。
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マルケタの事業内容
マルケタは、クレジットカード発行プラットフォームを運営する企業です。
強みは従来のクレジットカードのインフラと違い、クラウド上に柔軟性の高いシステムを構築していることです。
これによりマルケタが運営するプラットフォームを利用すれば、銀行ではない一般企業でもクレジットカードなどを発行することができます。
このプラットフォームを利用するメリットは、カードを発行したい企業が『1回の使用金額』や『どのような支払いに利用できるか』など、詳細に規定できる点にあります。
また、容易にカードの利用状況に関する詳細なレポートを取得・管理することも可能です。
現在のトレンドであるデジタル化にも対応しており、プラスチック製のカードを発行せずにバーチャルカードの発行も可能になっています。
さらにカード情報を別の文字列に変換することで安全性を高める決済方法である『トークン化』にも対応しており、セキュリティ面にも配慮されています。
このようなクレジットカード発行プラットフォームは極めて複雑であるため、金融監督当局から厳しく監視されることになります。
プラットフォーム運営者は高い技術力や財務力などが要求されるため、参入障壁が高いビジネスモデルと言えます。
マルケタの収益源
マルケタの主な収益源はカードの決済手数料です。
カードの発行が増え、使われる機会が増えれば増えるほど収益が上がる従量課金型のビジネスになっています。
少なくともこれまでに3.2億枚のカードが発行されており、売上高は右肩上がりとなっています。
この他に、
- プラットフォームの月次使用料
- ATM手数料
- 不正使用モニタリング手数料
- トークン化サービス手数料
といった手数料も収益を生んでいます。
収入源もしっかりしているのですが、図の経常益(営業利益から営業外損益を引いたもの)や最終益が赤字拡大しています。
利益より成長を優先する米国のスタートアップ企業によくあることみたいですが、年々赤字が拡大しているのは心配です。
これらを踏まえて、マルケタの将来性を見ていきたいと思います。
マルケタの将来性
ここまでのデータを見る限り、マルケタの将来性はあると思います。
ビジネスモデルの参入障壁が高いということは強豪相手が少ないということ、その分野での確固たる地位が狙えるというわけです。
また、売上高が年々増加しているということは需要がある証拠とも言えます。
クレジットカード発行プラットフォームのようなフィンテック事業は今後さらに需要が高まると予想されるので、もっと企業が大きくなる可能性は十分にあります。
しかし、懸念点があるのも事実。
それは売上高が一社に依存している状態です。
マルタケの大口顧客はブロック(旧スクエア)というマーケティングの会社です。
このブロックという会社との契約が2024年までとなっており、契約の更新に不透明感があるとモルガン・スタンレーが投資判断下げを行いました。
ここまでの情報を一旦まとめます。
- マルケタはクレジットカード発行プラットフォームの米国の会社
- 現在の株価は最高値の約8分の1
- 参入障壁が高いビジネスプランを展開
- 売上高は毎年右肩上がり
- 経常益と最終益は毎年赤字拡大
- 収入の大半を一社に依存している
となります。
これらの情報を踏まえた上で、私自身が買うかどうかの判断軸をご紹介していきたいと思います。
筆者はマルケタ株を購入する?【結論:絶対に買わない】
結論から言うと「絶対に買わない」です。
理由は”博打要素が強すぎる”からです。
私自身の投資スタイルは、投資そのものにリスクがある以上、購入する銘柄はなるべくリスクは低くしたい、と考えています。
リスクを低くする代表的な方法は、
- 長期保有すること
- 分散投資すること
- 手数料が安いこと
の3つです。
これらを実践するとインデックス投資一択になってしまいます。
しかし、インデックス投資は資産額は増えても”現在”の自分の暮らしを楽にしてくれることはありません。
そこで高配当株や短期売買の株を購入し、キャッシュフローの増加を狙います。
マルケタは配当金が無いので、株の売買益狙いになります。
筆者が購入銘柄を選定する時に見る指標
私が購入銘柄を選定する時に見る指標があります。
- 売上高
- 1株当たりの利益
- 営業利益率
- 自己資本比率
- 営業活動によるCF
- 現金等資産
- ROE
- PBR
の8つです。
売上高
指標の1つ目は売上高になります。
注目するポイントは
- 右肩上がりになっているか
- 増減が激しすぎないか
の2点です。
この表を見る限り、右肩上がりになっているので売上高についてはクリアしています。
1株あたりの利益
続いては1株あたりの利益を見ていきましょう。
この項目で確認するポイントは、右肩上がりになっているか、です。
売上高の項目の表を見ると”赤縮”となっています。
改善されているようですが、前期は赤字拡大となっているので、1株あたりの利益については懸念が残ります。
営業利益率
営業利益率は、売上高に占める営業利益の割合のことです。
この数字が高いほど、企業の収益性が高いということです。
この数値は大体8%を基準に見るようにしましょう。
10%以上なら優秀、5%以下は論外となります。
マルケタの営業利益率はかなり低く、この項目だけで見るとおすすめできる銘柄ではありません。
自己資本比率
自己資本比率は、企業が倒産しないかどうかを測る指標です。
この比率が高ければ高いほど倒産の心配は少なくなります。
最低でも40%以上は欲しいところです。
マルケタの自己資本比率は相当高く、2期連続で80%を越えています。
倒産の心配は今のところなさそうです。
営業活動によるCF
営業活動によるCF(キャッシュフロー)は、ビジネスで手元の現金がどれだけ増えたのかを見るための指標です。
長期的に増加傾向にあり、毎年黒字であることが銘柄選定では重要になってきます。
現2021年末まで増加傾向で黒字でしたが、2022年末で赤字になっています。
営業活動によるCFには問題が見られます。
現金等資産
現金等資産の項目では増加傾向にあるかをチェックします。
営業活動によるCFの項目で見た図では現金等残高が減少しています。
この項目でも問題点がみられます。
ROE
ROEは自己資本利益率のことで、株主が出資したお金を元手に企業がどれだけ効率よくお金を稼いでいるかを測る指標です。
株主から集めた資金を使って効率よく経営しているかを判断します。
2021年末以降、ROEの値はマイナスが続いています。
数字で見る限り、マルケタの経営効率は悪いようです。
PBR
最後はPBRです。
PBRは一般的に企業の純資産から見た株価の割高・割安を判断する指標として使われます。
目安は1で、1を下回ると割安、上回ると割高となっています。
マルケタのPBRは1を上回っているので割高ということになります。
ここまで8つの指標を見てきましたが、売上高と自己資本比率以外は優良と言える数字ではありませんでした。
この結果から、筆者自身は買わないという判断をしています。
マルケタの将来性まとめ
マルケタの将来性について、結論はあると思います。
理由は、
- 強豪相手の少ないビジネスモデルであること
- これから伸びていくフィンテック事業を展開していること
- 売上高が毎年右肩上がりであること
の3つです。
IPO当時、テンバガー(株価が10倍になる株のこと)候補と言われただけはあると思います。
しかし、懸念点があることも事実です。
- 現在の株価が最高値の約8分の1であること
- 経常益と最終益がIPO後、赤字続きであること
- 収入源を一社に依存していること
などが挙げられます。
もともと株価の最高値である37.9$もの実力があると思うのなら、株価が下がっている今がチャンスともいえます。
これらの情報を踏まえ、私自身がマルケタの株を購入するかと聞かれると、絶対に買わないです。
先ほどご紹介した株を購入する時の8つの指標、
- 売上高
- 1株当たりの利益
- 営業利益率
- 自己資本比率
- 営業活動によるCF
- 現金等資産
- ROE
- PBR
の内、健全な数字だったのが売上高と自己資本比率だけだからです。
私のようにリスクを極力抑えたいのであれば、おすすめできる銘柄ではありません。
これらを踏まえて、自己判断で購入を検討してみて下さい。
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- 大口投資家の売買動向を確認できる
- プロのアナリストの株価予測を確認できる
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