「マネーフォワード (money forward)」は、1つのアカウントにそれぞれのスマホでログインすると夫婦で共有できます。
マネーフォワードには「アカウント共有機能」がありませんが、複数端末からログイン可能です。
そのため、1つのアカウントに夫婦それぞれのスマホからログインすることで、マネーフォワードの共有ができます。
今回は、マネーフォワードの共有方法だけでなく、注意点や共有するメリットもご紹介します。
マネーフォワードの共有は夫婦で可能!方法を紹介
「マネーフォワード (money forward)」は、アカウントを1つ作成し、IDとパスワードを夫婦で共有してそれぞれのアプリでログインすれば共有ができます。
実は、マネーフォワードに「アカウント共有機能」はありません。
「アカウント共有機能」とは、「妻アカウント」と「夫アカウント」のそれぞれのデータを紐付けて、1アカウントで表示したり、別のアカウントデータを自分のアカウントでも表示させたりする機能を指します。
つまり、マネーフォワードで夫アカウントと、妻アカウントをそれぞれ作成して使っている場合、それぞれのアカウントの共有ができないということです。
しかし、マネーフォワードは複数端末からのログインが可能です。
そのため、共有用のアカウントを1つ用意し、同じIDとパスワードでそれぞれログインすれば、事実上共有できることになります。
次項で共有方法を詳しく説明していきます。
マネーフォワードの共有方法は簡単!4ステップで完結
マネーフォワードを夫婦で共有する方法は下記の4ステップで簡単におこなえます。
- 夫婦共有用のアカウントを1つ作成する
- ログインIDとパスワードを夫婦で共有する
- 夫婦で利用しているクレジットカードや銀行口座を連携する
- それぞれのスマホで夫婦共有用アカウントにログインする
少し大変なのは、クレジットカードや銀行口座の連携です。
夫婦で利用しているクレジットカードや銀行口座のみを連携しましょう。
手元にある全てのクレジットカードや銀行口座を登録してしまうと、全ての収支が自動で記録されます。
秘密はお互いにゼロ!という場合は問題ありませんが、もしもパートナーに明かしたくない収支がある場合は、バレてしまいます。
すでにマネーフォワードを個人用として使っている場合は、1度ログアウトして新たに夫婦共有用のアカウントを作成すると共有できます。
私も個人用としてマネーフォワードを使っていたので、新しく夫婦共有用のアカウントを作成しました。
マネーフォワードのログインはGoogleアカウントがおすすめ
マネーフォワードは、Googleアカウントでログインすることをおすすめします。
マネーフォワードは、「OAuth認証」といって、日頃よく使うアカウントでログインできる仕組みになっています。
マネーフォワードのログイン方法は下記の4つです。
- メールアドレスでログイン
- Googleアカウントでログイン
- Appleアカウントでログイン
- Yahoo! JAPANでログイン
上記4つの中でおすすめのログイン方法はGoogleアカウントです。
なぜなら、Googleアカウントでログインしようとすると、2段階認証はGメールに送られてくるからです。
Gメールだと夫婦どちらのスマホからも確認ができるため、それぞれの端末でログインできます。
Yahoo!メールなどでログインしようとすると、2段階認証は登録した電話番号宛にSMSが送られてきます。
そのため、夫婦のどちらか片方でしか2段階認証ができません。
ちょっとした違いかもしれませんが、ストレスなく利用できるようにすることで、家計簿も長続きさせられます。
マネーフォワードを夫婦で共有する際の注意点は3つ
マネーフォワードを夫婦で共有する前に知っておくべき注意点をご紹介します。
マネーフォワードを夫婦で共有すると、家計の把握がそれぞれできて便利です。
しかし、気をつけておきたい注意点もあります。
注意点を知らずに共有してしまうと、後悔したり、困ったりするかもしれません。
事前に注意点3つを確認してから、マネーフォワードを共有しましょう!
注意点は下記の3つです。
- 連携した情報は全て共有される
- 共有するIDとパスワードの管理を徹底する
- アカウントの切り替えは手間がかかる
注意点1:連携した情報は全て共有される
マネーフォワードのアカウントに連携したクレジットカードや銀行口座の情報は、全て夫婦間で共有されます。
パートナーに内緒でへそくりを貯めたり、プレゼントを買ったりすることができなくなります。
連携したクレジットカードや銀行口座の情報は全て家計簿に記録されるため、良くも悪くも誤魔化せません。
共有用のアカウントに連携させるクレジットカードや銀行口座は、よく考えてから登録することをおすすめします。
もし、パートナーに秘密にしたい収支がある場合は、個人用のアカウントを作成して管理しましょう。
注意点2:共有するIDとパスワードの管理を徹底する
夫婦間でマネーフォワードのIDとパスワードを共有するため、第三者に知られないように管理する必要があります。
2人でIDとパスワードを管理するよりも、1人で管理したほうが情報漏えいする確率が少ないことは想像できると思います。
IDとパスワードを知っている人が増えるほど、漏えいする可能性も高くなることは頭に入れておきたいですね。
もし、IDとパスワードが漏えいしたとしても、マネーフォワードはセキュリティが強化されているため、簡単にはログインできません。
マネーフォワードは2段階認証となっており、第三者から不正にアクセスされないように対策がとられています。
そのため、IDとパスワードを入力しただけではログインできない仕組みになっています。
万が一、IDとパスワードが第三者に知られても、マネーフォワードの情報が漏えいする可能性は低いですが、気をつけるに越したことはありません。
夫婦それぞれがマネーフォワードのIDとパスワードの管理をきちんとおこなうことが大切です。
注意点3:アカウントの切り替えは手間がかかる
マネーフォワードで2つのアカウントを保有した場合、アカウントの切り替えには手間がかかります。
アカウントを切り替える際には、1度ログアウトして、確認したいアカウントのIDを入力する必要があります。
少しの作業とはいえ、毎回ログアウトして、ログインし直すのは面倒くさいと感じるでしょう。
また、マネーフォワードの有料プランはアカウントごとに登録しなければなりません。
有料プランを利用している人が新しくアカウントを開設すると、新規作成したアカウントは無料プランのものになります。
個人用と共有用のどちらも有料プランを利用したい場合は、アカウント2つ分の料金を支払う必要があります。
マネーフォワードを夫婦で共有すると4つのメリットあり♪
マネーフォワードを夫婦で共有すると4つのメリットがあります。
家計管理は1人より夫婦2人でおこなうほうが、さまざまな面でメリットを感じられます。
実際に私もマネーフォワードを夫婦で共有していますが、夫婦間でお金の話をしやすくなりました。
前項でお伝えしたように、マネーフォワードを共有するときの注意点はありますが、それを超えるメリットがあると感じています。
マネーフォワードを夫婦で共有するメリットは下記の4つです。
- 夫婦で家計管理の意識を上げられる
- 家計管理の負担を減らせる
- 夫婦間でお金の話がしやすくなる
- 資産を増やしやすくなる
それぞれについて、もう少し詳しく解説していきます。
メリット1:夫婦で家計管理の意識を上げられる
マネーフォワードを夫婦で共有すると、2人で家計管理の意識を上げられます。
夫婦のどちらか一方が家計管理をしていると、もう一方は家計を全く知らないという状況になります。
そうすると、自然と夫婦の間で家計管理の意識がすれ違ってしまうことは容易に想像できますよね。
マネーフォワードで家計簿を共有すると、使った金額を入力するときや、暇なときなどに資産状況の確認ができます。
マネーフォワードでは収入や支出がグラフ化されたり、資産総額がホーム画面の上部に表示されたりと、資産状況が視覚的にわかりやすいです。
アプリを開くたびに資産状況が目につくので、「もっと節約できる部分がないか考えよう」「資産がこんなに貯まって嬉しい」など、夫婦それぞれが考えられるようになります。
強制せずとも、夫婦で家計管理の意識を上げて、資産を増やす喜びを感じられると素敵ですよね。
メリット2:家計管理の負担を減らせる
マネーフォワードを夫婦で共有すると、家計簿が自動化されるので家計管理の負担を減らせます。
出費があるたびに手書きしたり、パソコンに入力したりすると、記録するための時間や労力がかかるうえに、夫婦のどちらか1人の負担となります。
マネーフォワードを利用し、最初にクレジットカードや銀行口座の連携作業さえ済ませれば、あとは自動で家計簿が記録され続けます。
現金を使った場合は入力する必要がありますが、それ以外は自動で記録されるため、家計管理への負担はグッと減らせますよ。
夫婦どちらのスマホからも入力ができるため、それぞれ使った金額はそれぞれで記録すれば、現金入力の負担も分担可能です。
実際に私たち夫婦も、入力担当は決めず、お互いに現金で支払ったらすぐ記録するというルールで家計管理しています。
現金支払い分の入力さえ忘れなければ、家計簿は自動的に出来上がるため、家計管理の負担は大幅に減らせました。
メリット3:夫婦間でお金の話がしやすくなる
夫婦で常に家計簿を共有しているため、2人でお金の話がしやすくなります。
家計簿を共有していると、家計の問題も共有できるからです。
家計簿を夫婦どちらか1人が管理していると、管理していないほうは家計の問題を把握できません。
マネーフォワードを共有していると、夫婦どちらも日常的に家計簿を確認できるので、問題も把握できます。
お金の話はなんとなくしづらいなと感じている場合も、家計簿を共有することで少しハードルが低くなりますよ。
お互いがどんなふうにお金を使っているのか、節約できるポイントはないかなどを話すことで、夫婦の会話も活発になること間違いなしです。
(参考:家計簿を共有している夫婦の89.3%が夫婦の時間や会話の満足度が高いと回答!)
株式会社PFUが20〜40代の家庭を対象におこなったアンケートでは、「家計簿の内容を共有している夫婦ほど夫婦の時間や会話の満足度が高い」結果になったそうです。
家計簿を共有し、夫婦でお金の問題や家計を考えることで、夫婦仲が深まると考えられますね。
メリット4:資産を増やしやすくなる
マネーフォワードを夫婦で共有すると、資産を増やしやすくなります。
家計を共有することで資産状況も簡単に把握できるため、夫婦でお金に関する目標や改善策も考えられるでしょう。
お金を貯めることは、使うよりもハードルが高いです。
家族の中で1人が節約しても資産をグンと増やすのは難しいですが、夫婦で協力できると伸びしろも大きくなります。
節約できるところはないか?収入を増やす方法はないか?など、2人で話し合えると、資産を増やすペースも上げられます。
マネーフォワードには、月1回または週1回、支出について書かれた「マンスリーレポート」や「ウィークリーレポート」が発行されます。
その月や週でもっともお金をかけたものが表示されるため、家計の振り返りもおこないやすくなります。
今月の予算との比較もあるため、「予算内に収めよう」という気持ちも持続されるはずです。
目標に向かって励ましあいながら、二人三脚で家計管理すると2人の関係値もさらにアップしそうですね。
目標金額まで貯まったときの喜びも1人より2人のほうが大きいでしょう。
まとめ: マネーフォワードを共有したいときは、アカウントを1つ作成して同時利用すればよい!
今回は、「マネーフォワード (money forward)」を夫婦で共有する方法をご紹介しました。
マネーフォワードは1つのアカウントを夫婦それぞれの端末からログインすることで共有できます。
夫婦で家計簿を共有すると、家計管理の意識を向上させられるなど4つのメリットがあります。
ただし、アカウントを共有すると、連携しているクレジットカードや銀行口座の内容が全て記録されるので注意してください。
さっそく、夫婦でマネーフォワードを共有して、二人三脚で家計を管理しましょう!
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